一生結婚しないかも?「高収入」×「べっぴん」のワナ
先日、友人の経営コンサルタントが、「最近のアラフォーシングルって、高収入でべっぴんが多いよね」と言いました。「まあ、『男は女より優れてなければならない』という固定観念が強い日本では当然の結果なんだろうけど……」。
一生結婚しないかも? 「高収入」×「べっぴん」のワナ
先日、友人の経営コンサルタントが、「最近のアラフォーシングルって、高収入でべっぴんが多いよね」と言いました。「まあ、『男は女より優れてなければならない』という固定観念が強い日本では当然の結果なんだろうけど……」。
DRESSの読者はまさに『高収入』×『べっぴん』のケースが多いので、今回は、経済力とルックスが縁遠さにどう関わっているかについて考察しようと思います。
まず前提として、「男は女を守るべき」とか、「基本は夫に食べさせてもらい、仕事はアクセサリー」的に思っているなら、女性は高収入でないほうがいいみたい。それを実現させてくれる保守的な価値観を持っている男性は、高収入の(実際はそれほど稼いでいなくてもあまりにファッショナブルな)女性に対して、8割方引いてしまうらしいのです(引け目を感じるのもあるけれど、生活水準が高い人を養うのは大変ですからね)。
女性の方も生活の不安が大きければ、なんとかして結婚で活路を見出さなければならないから、捨て身で婚活に励みます。でも、なまじ経済力があると現状維持できてしまうため、「尊敬できなくちゃ」とか「ルックスもある程度はね」などと、相手に対する要求を下げることができません。
これに『べっぴん』という要素が加わると、若い頃モテた経験から、「その気になればいつでも結婚できる」と勘違いするので、なおタチが悪い。同世代の男性からは、「扱いが面倒くさそう」「美人じゃなくても若いほうがいい」などと敬遠されているにもかかわらず、気づかないわけですね。
でも、考えてみてください。
そもそも30代も後半になると、男性の未婚者は約3割しかいません。そこにさまざまな条件をかけあわせれば、成約の可能性は一気に下がります。たとえば「並以上」のルックスを求めたとすれば、確率1/2で15%に。
さらに高収入を望むとどうでしょう。
グラフは、30代男性の所得分布ですが、年収1000万円以上は1.4%、800万円以上で6.8%、600万円以上でようやく14.4%です。30代で『未婚』×『並以上のルックス』×『600万円以上の年収』は、全体の2~3%しかいないわけ。その数少ない候補者のうち、貴女を結婚したいほど好きになってくれる確率を考えると……。ため息が出ちゃいませんか?
30代男性の所得分布
総務省「就業構造基本調査」(平成24年) をもとに(株)プラチナ・コンシェルジュにて作成
私自身は結婚しないと不幸だなんて思ってないけど、もし貴女が真剣に結婚したいと望んでいるなら、早い段階で相手に求める条件を緩めることをおススメします。
大企業に勤めているとか、背が高いとか、そういう条件の一つでいいから手放せば、とたんにマーケットは広がって、成約率が高まります(『未婚』という条件を緩めると、不倫に陥って余計縁遠くなるのでご用心)。
外国人や世代の違う人など、一般的な日本男性にあちがちな価値観とは異なるマーケットに出るのも一法。。そうでなければ、貴女自身が放つ印象を、保守的な男性が好きそうな雰囲気にガラリと変える必要があるでしょう(この作戦は自分らしさを失うというリスクがありますが……)。
それにしても「男性は女性を守るべき(=男の方が優れていなければならない)」という価値観を日本社会自体が捨てられないかぎり、「女性の活躍」も「少子化対策」も絵に描いた餅になるでしょう。