書道家、墨アーティスト、文化庁文化交流使。1961年栃木県下野市生まれ。4歳より書を学ぶ。近年はパリ日動画廊、新宿伊勢丹にて展覧会を開催する。
8月の新月メッセージ「自分の“内側”と腸内環境を整えて」
8月の新月は30日(金曜)19時38分に起こります。乙女座の新月となり、自分の姿を完全なものにしたい、というエネルギーを受け取ります。どちらかというと安定志向になるタイミング。自分の内側をしっかり整えておくと、体調も感情も揺れにくくなるでしょう。併せて「腸内環境」も整えて。
8月は、獅子座と乙女座の新月が同月にあり、珍しく新月が2回ある月でした。その真ん中で水瓶座の満月がありました。個性を発揮する中で、満月でそれを確立し、その後安定させていく流れと言ってもいいかもしれません。
激しく速いスピードで進む変化の中で、気候も不安定になりがちな今夏。疲れが出てくる時期でもあるため、ここで一度しっかりと帆を立て直しておきましょう。そのためには「腸内環境改善」がおすすめです。
■露巌先生の8月の新月作品
8月の露巌先生の新月作品は、個の存在がぐっと飛び出しながらも、安定感を見せてくれます。グラウンディングがしっかりできていると、勢いよく飛び出しても形が崩れないことを教えてくれるようです。
また、作品からは「自分が辿ってきた道のりは確かにあるのだ」とも感じられます。飛び出す勇気はいつだって、確固たる礎があるからこそなのだと、気付かせてくれるようです。
海老原 露巌さん
■腸と脳はつながっている?
これまで多くのお客様の反応や自分自身の経験から、腸と脳の関係性の強さに確信を持っていました。が、これを証明してくださった方が存在することを知り、その内容をシェアしたいと思います。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の教授で胃腸病を専門に、腸と脳のつながりについて長年研究しているエムラン・メイヤー氏。彼が提唱しているのは、
「数年前ならSFのごとく聞こえただろうが、最新の科学は、腸と腸内微生物と脳が、共通の生物言語を用いて対話していることを明らかにしつつある」
「情動を形成する脳の神経回路によって、情動と脳と胃腸は、独自の結びつきを形成している」
というもの。
つまり、精神的な不安定感は、気分だけから来るのではなく、腸内環境の状態が関係しているかも。逆に言えば、腸内環境を整えたらメンタルもハッピーになれる、とあれば、こんなうれしいことはありませんね。
■「不安感」は腸内から生まれている?
腸の中には合計100兆を超える微生物が生息しており、全腸内微生物の重量は900グラムから2700グラム、その重さは脳(約1200グラム)に匹敵するそうです。
メイヤー氏は、「腸内微生物を変えることで行動やメンタルが変わった」興味深い例を紹介しています。またメンタル的な病気には、幼少期の負の感情が関係しているとまでいいます。
つまり、脳との最初のコミュニケーションがうまくいかなかったことによって、大人になってもメンタルに影響がある、ということが考えられます。それだけ腸内が感情の影響を受けていることから、今抱えている不安感は腸内を変えることで消えていく、とも考えられるでしょう。
■ダイエットは腸内から?
では、具体的にどのようなことをしていけばいいのでしょうか? 腸内へのアプローチは、腸内微生物の皆さんにダイエットしていただくのがベスト。
・食べる量を減らす
・週末プチ断食をする
・ソルトフリーダイエットをしてみる
などです。
現代社会に生きる私たちは、体型だけでなく腸内さえも肥満気味、という現実。発酵食品や善玉菌を多く含む食品を積極的に摂取して。まずは、一度腸内をリセットしてあげることから始めてみましょう。
また脳へのアプローチもあります。それはメディテーションです。自分でやるのが難しいと感じる方は、まずは呼吸だけでも意識して、腸内に酸素を送るのをイメージして、寝る前に行ってみましょう。
朝起きたときに、自然とトイレへ行くことになり、爽やかな1日のスタートにつながるかもしれません。
そしてこう気付きます。自分自身こそが、この身体や心の主人公であるのだと。だからこそ、自分に集中して、整えてあげる行動をして、安定させてあげましょう。素晴らしい新月のスタートとなりますように。
Text/CHIKA