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大人旅におすすめ。歴史的建造物をリノベした小樽の快適ホテルにステイ

観光地のホテル選びって悩みませんか。外に出ていることが多いのであまりお金はかけたくないけれど、立地は重要。居心地がよければなおよし、です。そんな今回、私が小樽旅行での宿泊先に選んだのは、築100年の小樽市指定歴史的建造物を大規模リノベーションし、2019年4月にオープンした「アンワインド ホテル&バー 小樽」でした。

大人旅におすすめ。歴史的建造物をリノベした小樽の快適ホテルにステイ

■小樽駅から徒歩10分。運河も近く立地は抜群!

リゾートではなく、観光地のホテル選びには頭を悩ませてしまいます。日中はほぼ外に出ていて滞在時間は短いし、宿泊費にあまりお金を使いたくない。

でも最低限、清潔で快適にというのは譲れません。観光のことを考えると立地が良いに越したことはないですし、観光に疲れたらホテルにこもってだらだらできる居心地の良さがあればなおよし、です。

小樽に行くと決めたとき、どこに泊まろうか心底悩みました(笑)。そして、ネットを検索して、「これは!」と探し当てたのは、築約100年の小樽市指定歴史的建造物を大規模リノベーションし、2019年4月にオープンした「アンワインド ホテル&バー 小樽(UNWIND HOTEL&BAR OTARU)」(以下、「アンワインド小樽」)でした。

■日本発信のホテルチェーン

「UNWIND HOTEL&BAR」は、株式会社グローバルエージェンツが手がける日本発信のホテル。2017年に札幌市に「アンワインド札幌」誕生。「アンワインド小樽」は、アンワインドブランドの2番目のホテルとなります。

「アンワインド小樽」が位置するのは、JR小樽駅から徒歩約10分の小樽運河からすぐの場所。駅からホテルの間は商店街になっているので、約10分の道のりも気づけば着いている感じです。観光の最中にも荷物を置きに戻れるナイスな立地です。

さて、同ホテルの特徴のひとつが、築90年以上の歴史的建造物を利用しているということ。ファサードに2列の窓が並ぶレトロなウインドウが目を引きます。

こちら、もともとは北海道で初めての外国人専用迎賓ホテル「旧越中屋ホテル 別館」だったのだそう。その後、さまざまな遍歴をたどり、10年前までは「小樽グランドホテルクラシック」の名前で運営されていました。

以来、しばらくは使われていなかったのですが、今回「THE REBIRTH OF A CLASSIC HOTEL」のテーマのもと、新たに「アンワインド小樽」として、リニューアルオープンしたというわけです。

■レトロモダンな雰囲気が乙女心をくすぐる!?

クラシックな雰囲気を残しつつ、現代的感性と利便性を取り入れたホテルは、温かみがあっておしゃれ。まずはエントランスを入って、高い天井にびっくり。

フロントロビーは映画のワンシーンのようです。それほどインスタをアップしない私ですら、自分をいれた写真を何枚も撮りたくなってしまったくらいです。

フロント脇の暖炉もフォトジェニック。もちろん飾りじゃありません。秋から春先にかけての寒い時期は火が入ります。

石造りの階段部分は、建築当初の建物の意匠をそのまま残しているのだとか。アーチ状の窓やタイル貼りの床、赤色の絨毯がレトロで、そして、どこかモダンです。ここでも夢中になって写真撮影に興じてしまいました。

客室は全36室。スタンダードダブル、スーペリアツイン、ハリウッドツイン、ロフト付きのシグネチャールーム「アンワインドロフト」の全4タイプが用意されています。

スタンダードの部屋は決して広くはないのですが、どの部屋も天井高が3m以上あるので、狭さは感じません。全室バス・トイレ別というのがうれしいところです。

寝心地の良さを考え開発したというベッドは、高反発のウレタンを使用。適度な硬さで、たしかに安眠できました。また、すべての客室にプロジェクターが装備され、さらには、札幌の「RITARU COFFEE(りたる珈琲)」とコラボした、ホテルオリジナルのドリップコーヒーを開発するなど、ソフト面、ハード面、さまざまな面で居住性を追求していて、そのすべてを活用&体験してみたい!

■夕方には、宿泊者を対象にワインを無料提供!

そして、お酒好きに堪えられないのが、宿泊しているゲストを対象に、毎日17~19時(18時30分ラストオーダー)に、バー「Bar IGNIS(バー イグニス)」にて実施されるフリーワインサービス(ちなみにこちらのサービスは「アンワインド札幌」でも実施しています)。ここで1〜2杯、ワインをひっかけて街に繰り出すのもあり、です。

館内のレストラン「THE BALL(ザ ボール)」はその名のとおり、サイズが異なる球状のランプが天井を彩ります。窓には、90年以上前に作られたステンドグラスが残っていて、そこから入ってくる光がなんともやわらかです。

その「THE BALL」で供されるメニューは、北海道の食材を積極的に使用。美食の街・小樽に来たからには外で食べ歩きをしたいところではありますが、こちらもなかなか捨てがたい!

コスパの面でも優秀です。新得町関谷牧場産のジャージー牛のステーキは、本州ではなかなかお目にかかれない逸品。余市町の平岡ワイナリーなど、道産のワインも豊富です。ストウブの鍋で提供される「シーフードパエリア」も人気メニューのひとつ。

■「ハイティー」スタイルの朝食は、宿泊者全員にサーブ

宿泊代に含まれる朝食も「THE BALL」でいただきます。こちらの朝食は、「モーニングハイティー」スタイル。北海道産食材をふんだんに使ったメニューを、「アフタヌーンティー」や「ハイティー」からヒントを得たスタイルで用意しています。

パンやスコーンは、北海道・恵庭産の小麦粉を使用。ヨーグルト、バターもすべて北海道産にこだわっているのだとか。ちなみに、「アンワインド札幌」では、"インルームブレックファスト"として、日替わりのスープとパンをワイヤーバスケットに入れて提供していて、客室でのんびりいただくことができるのだとか。こちらも気になりますね。

コンテンポラリーとクラシックが融合した「アンワインド小樽」は、さまざまな用途にこたえてくれるホテル。随所に、「アンワインド小樽」ならではの個性も光っています。ここに泊まり、小樽の街だけでなく、その歴史や文化を存分に体感するというのも悪くなさそうですよ。

UNWIND HOTEL & BAR OTARU | アンワインド ホテル&バー 小樽

https://www.hotel-unwind.com/otaru/

北海道随一のクラシックホテルを現代的感性で再生 The rebirth of a classic hotel mixed with contemporary design and services.Reimagining a vintage Hokkaido hotel for the modern age.

長谷川 あや

フリーランスライター。出版社勤務後、フリーに。食、旅、エンタメなど、ライフスタイル系を中心に、雑誌、ウェブ媒体などに執筆。共著に、『魅惑のミュージカル鑑賞入門』(世界文化社)、『日経エンタテインメント! 大人のディズニーSp...

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