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セフレと恋人になる人の分かれ道って? “付き合う前のセックス問題”を考える

付き合う前にセックスしてもいいか、だめか? 付き合う前にセックスすると、セフレになってしまい、恋人になるのは難しい? でも、セックスの相性を知らないまま付き合うのは怖い……。そんな無限ループに入り込んでいる方へ向けて、たまるさんが実体験を織り交ぜながら「付き合う前にセックスしてもいいか問題」を考えます。

セフレと恋人になる人の分かれ道って? “付き合う前のセックス問題”を考える

こんにちは。昔VIO脱毛したことをセフレに伝えたら、電話帳の登録名を「つるつるまん○ちゃん」にされていたことでお馴染み、たまるでーす。

今回は我々女にとって永遠のテーマ、「付き合う前にセックスしてもいいか問題」。私なりにこの重々しくて深刻な課題に向き合ってみました。

■気づくとセフレになっていた。そんな経験ありませんか

知り合って仲良くなった相手に、2回目のデートで体を許してしまったけど、なんだかすごくよかった。

やることやったし、私たち恋人同士になっちゃうのかなーなんて思いきや「今日はありがとう! 楽しかった!」と部屋を出る準備をしながら彼が放ったまさかの一言。

あれあれ……? 私が待ってるのはそのセリフではありませんよ?

とりあえず家には帰ったけど、時間が経つにつれて「私たち付き合ってる?」が聞けなくなり、気づいたころには立派なセフレに進化している。なんて経験はありませんか? 私はあります。

付き合う気はなかったけど、お互いがセックスしたいときに呼び合って、体だけの関係がもう数カ月続いている。いわゆるセフレというやつ。

付き合ってないけど体の相性は抜群で、雑談も楽しいしすべてにおいて私のよき理解者。でも、体を重ねているうちにいつの間にかセフレのことが好きになってしまった。

セックスは何回もしているのに、どうしてこの人は付き合おうとしてくれないんだろう。なんて経験はありませんか? 私はあります。

では、どうしてあの人とは付き合えなかったのか。嫌かもしれませんが、黒歴史を一緒に思い出して考えてみよう。

■セフレになりたくないなら、付き合う前のセックスは1回で十分

これは、私の持論だが、「恋人になるための道」と「セフレになるための道」は確実に別物だ。

知り合ってから恋人になるまでの道中に、「セフレ」という通過点は存在しない。恋人とセフレは最初から同じスタート地点ではないのだ。

では付き合う前に、セックスをしたから付き合えなかったのか。それも違うと思う。

私は事前セックス、つまり付き合う前のセックスを強く推奨している。なぜなら、体の相性が合わない恋人とは長く続かないことがとても多いからだ。

最初に相手と1度でも手合わせしていれば、その部分が大きくすれ違って問題になることは、例外を除いてまずない。

しかし、付き合う前の手合わせは数回も必要ない。多くて2回、それ以外は不要だし、男性側に「付き合わなくてもやらせてくれる女の子」というイメージを植え付けかねない。

とてつもなく勝手だなぁとは思うが、付き合わなくてもセックスができる相手は尻軽だし、そんな相手と付き合いたくないなぁと思ってしまう男性はたくさんいる。

付き合いたいなら、突き合える相手になってはいけない。

■望んでいたはずのセックスは、楽しいのにあっけなかった

ずいぶん昔の話になるが、どうしても仲良くなりたくてたまらない男性に出会った。彼は、愛想がよくて誰とでも仲良くなれるタイプで、テンション高めのパリピだった。

根暗引きこもりオタクの私は住む世界の違う彼に、興味津々で近づいた。彼とは行きつけのバーで知り合ったので、偶然を装って彼に会えるまで毎日その店に通い、数日後、私は彼と再会した。

彼も私を覚えていてくれて、お互いにひとりで来店していたので、ふたりで深夜まで話して一緒に帰った。

彼は、その日の帰りに私を家に招待してくれた。いいなと思っていた相手が、自分を受け入れて家に招いてくれている。こんなにうれしいことはない。

ふたりで家までの道すがらキャッキャウフフしながらコンビニに寄り、私は彼の家で使うつもりの歯ブラシを選んでいた。

「俺の歯ブラシは青色だから被らない色のを買って置いて帰りなよ。また来るでしょ?」

もう次回の話をしてくれる、こんなことを言ってくれる彼は絶対に運命の人だ、間違いない。これは恋の始まりに間違いない! 私はそう思った。

私たちは彼の自宅マンションに転がるようにして帰宅し、そのままセックスした。部屋に入って流れで1回、シャワーを浴びてからベッドでもう1回。

なんだか、あっけなくすべてが終了してしまった。とても楽しかったし、満足もした。が、その満足感が異様に高いのだ。

たとえるなら、小学生の頃にスーパードンキーコングを初めてひとりで全面クリアしたときのような達成感に近い感覚があった。

■恋人になる前のセックス=コンプリートしたも同然

私は、彼をコンプリートしてしまったのだ。

もちろん、私がそう思うだけでコンプリートなどまったくしていない。しかし、どんなセックスをするのかだけを知って満足してしまった。

私は彼のすべてを見たかったのではなく、自分と全く別の世界にいる彼がどんなセックスをするのかが知りたかっただけだったと思った。

好きと性欲を勘違いしてしまったのだ。よくある話。私は、寝ている彼を見て、知らない人だなぁと思った。

コンビニで彼が言っていた「また来るでしょ?」を頭の中で反芻して、それはないと思いながらごみ箱に歯ブラシを捨てた。

早朝6時前に一睡もせず、彼の家から帰った。駅前のマクドナルドでエッグマックマフィンのセットを持ち帰り、勢いで食べた。

食べ終わるころには、彼の事は本当にどうでもよくなっていた。彼と会うことはそれ以来なかった。

今になって、もしあの日彼とセックスをせずに、次回の食事の約束だけして帰っていたら、もしかしたら本当に恋が始まっていたかもしれないとも少し思う。

そもそもスタート地点が、恋ではなかった。性欲だった。

セックス始まりで、付き合いに至らなかった場合の男性側の心理ってこんな感じなのかなぁと思う。

■セフレ沼からの脱出は容易ではない

セフレは「友達以上恋人未満」だと思っている人がいる。もちろんそんな関係のセフレもいるだろう。

私は、異性の親密さで言えば、セフレ≦友達<恋人だと思っている。友達関係を維持できる異性は、本当に貴重な存在だ。

もちろん私の性癖を許容してくれるセフレは、何者にも代えがたい尊い存在なのだけど。

もしセフレと付き合いたいのであれば、もう一度関係をやり直すところから始めることをおすすめする。

彼の中で、セフレというカテゴリになっているのであれば、こちらからアクションを起こさない限りその呪いは解けない。

まずはセフレをやめて、友達から再スタートするのが近道かもしれない。セフレと付き合いたければ、セックスをやめてセックス以外のことをふたりで楽しめるようになれば、恋人になることも可能だ。

なにを隠そう、私の恋人は元セフレなのだから、私が保証する。

しかしまぁ、セックスしたから付き合えなかったと、付き合えないことをセックスのせいにするよりも、好きな男と性交はできたんだし大セイコウだと思えばいいんじゃないかしら……。

『十人十エロ』のバックナンバー

#1女が性欲で困って何が悪い

#2満たされるセックスをしたいなら『ポジティブエロ』マインドを持ってみてほしい

#3男性にお願い。ふたりで最高のセックスをしたいから『喘ぎ声』を出してほしい

#4セックスの『抱く・抱かれる』表現を考えて、恋人を抱こうと試みた話

#5セフレと恋人になる人の分かれ道って? “交際前セックス問題”を考える

#6顔とか体、性格は関係ない。とにかく自信のある女がモテる理由

#7生理痛だけじゃない、生理のしんどさをわかってほしい。

#8月経カップ使用レポート。生理中の快適さを求めて第三の生理用品を使ってみた。
※この記事は2019年5月18日に公開されたものです

たまる

ヤバイ性欲屋さん。 インドア根暗のアラサー女、日々苦戦しながら生きてる様子をTwitterに綴っています。

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