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「性」を舞台に働くふたりが考える、気持ち良さの楽しみ方【TENGA×LCラブコスメ】

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「性のことって、本当はもっと気持ちがいいものだよ。人間の根幹的な欲求で、当たり前のものだよ。けれど、リスクもあるから気をつけないとね」ということを教えていければいいなと思います。

「性」を舞台に働くふたりが考える、気持ち良さの楽しみ方【TENGA×LCラブコスメ】

【12月19日トークイベント開催】TENGA広報の西野芙美さんとDRESSランジェリー部部長の石川智恵さんをお招きして、性に対するイメージや「こうあるべき」を取っ払い、本音で語り合う参加型トークイベントを開催します。先着順のためお早めにお申し込みください。

▼詳細とお申し込みはこちらから▼

TENGA広報×ランジェリー部部長 対談「性欲の在り方を自由に。女性が性をオープンに語ろう」の詳細

http://act.p-dress.jp/event/s/project_id/198

「Act.DRESS」は、新しい体験を共有する、共感できる仲間と出会える、をコンセプトにしたイベントサイトです。 DRESS部活をはじめとしたイベントや、プレゼントキャンペーンを発信していきます。

「おおっぴらに語るものではない」とされてきた性のこと。

けれども、なぜ性のことをオープンに語ってはいけないのでしょうか。

「はしたないから」「人様に言うことではないので」、そして「恥ずかしいことだから」。

自分の身体と心を慈しんで、気持ちよくなることなのになぜ――?

そこで今回は、「性」を舞台にして働くふたりを招いてお話しを伺いました。

ひとり目は、女性の人に言えないセクシャルなお悩みを解決するために生まれたセクシャルヘルスケアのお店「LCラブコスメ」で、ラブグッズや商品の企画開発を行っている福田春子さん。

そして、ふたり目は、「性を表通りに、誰もが楽しめるものに変えていく」というビジョンのもと、セクシャル・ウェルネスをサポートする株式会社TENGAで広報をしている西野芙美さん。

どうすれば、もっと自分の性を肯定的に捉えることができるようになるのか、そして楽しむことができるようになるのでしょうか。

■隠しているけど、もっと性のことを楽しみたいと思っている人もいる

――セルフプレジャーは恥ずかしいことじゃない、というテーマでお話を聞きたいのですが、そもそもおふたりは、なぜ女性の性を取り扱うお仕事に就かれたんでしょうか。

西野芙美さん(以下、西野):もともとわたしは、大学でセクシュアリティやジェンダーを学んでいました。なので、性を真面目に語ることが当然のことになっていたんです。同時に、人から性についての悩み相談をされることがよくありました。「みんな隠しているけど、セックスとか自分の気持ち良さに対して悩んだり、考えたりしているんだな」ということを実感して、そういった悩みや不安を少しでも解決したいと思ったんです。福田さんはどうでした?

西野芙美さん(@ nishino_fumi )。1989年生まれ。早稲田大学文化構想学部で史学、文学、哲学等を学び、卒業後は人材紹介会社、出版社での勤務を経て株式会社TENGAに入社。2017年12月より広報宣伝部広報チームマネージャー。TENGA、irohaブランドのほか、医療・福祉・教育分野の専門家と連携して性の問題解決を目指すグループ会社「TENGAヘルスケア」の広報を担当。

福田春子さん(以下、福田):わたしもこういった業界に入ることに対しては、まったく抵抗はなかったです。29歳のときに今の会社に入社したんですけど、その頃、友人たちが結婚をして、次のライフイベントとして妊娠や出産に差しかかってるところだったんですね。

そんな友人たちから性の悩みを聞いて、「本来、性にまつわることって自然なことなのに、特別視されているのってなんでなんだろう」って考えていました。そして、私自身もともと女性の生活を豊かにする仕事がしたい、と思っていたのです。

福田春子さん。「LCラブコスメ」の商品開発を担当。

――女性の生活を豊かにするってことを考えたときに、ラブグッズを扱う会社に思い当たったということですか?

福田:そういうわけでもなくて……。そもそもわたし、「LCラブコスメ」のことをまったく知らなくて。転職サイトで今の会社を知ったときに初めて、「LCラブコスメ」の存在を知ったんですよ(笑)。それから、サイトを見て女性のお悩みを解決するために生まれたセクシャルヘルスケアのお店だと知りました。

そのとき、女性の生活を豊かにするための方法はなんでもありなんじゃないかって思って、個人的にはまったく違和感がなかったです。ただ、一番ビックリしたのは、友人に転職したって報告すると、けっこう「LCラブコスメ」のことを知ってる友人が多かったことですね。

――ご自身が考えていたよりもずっと、女性たちの間では知られていた。

福田:そうなんです。「買い物したよ」とか「この商品、欲しかった」とか、そこでひと盛り上がりするんです。初めてお会いする方に、「こういうお仕事をしています」って言うと「愛用しています」って教えてくれたりとか。知らなかった人でも、「なにそれ⁉」って興味をもってくれる。こんなに多くの人に必要とされ、愛されてるんだなって実感する日々です。

■中イキと外イキ、どっちが悪いとかではない

――おふたりは、どういった性の悩み相談をされることがありましたか?

福田:お客様から寄せられる声には「イキたい、イッてみたい」というものが多いです。

西野:わたしも、Twitter経由で悩み相談を受けているんですけど、「イケない」ということに対して、不安を抱えてらっしゃる方は多いです。

「彼氏との性行為や、挿入でイケないのが気まずい」「彼氏のために中イキしたい」っていう意見もあります。なかには、彼氏に「挿入でイケない女なんて、つまらない」って言われたとか……。それで「中イキの練習したいんですけど、いいグッズありますか」って聞かれたので、そもそも、そんな男はよろしくないって話をしたりして。

――イクことに対してプレッシャーを感じてしまっている。

西野:そもそも、中イキしなきゃいけないなんてことはないんです。日本の女性は特にクリトリス派の人が多いように思いますし。

福田:そうなんですよね。

西野:前に、美容婦人科治療専門の喜田直江先生をお呼びしてトークイベントをさせていただいたんですけど、クリトリスって実は、身体の外に出てる部分はちょっとだけで、体内に埋め込まれてる部分のほうが、非常に大きいらしいんですね。それを膣側から刺激して達するのが中イキ。だから「外イキと中イキの、どっちがいいも悪いもないです」って話をしていただいて。

福田:中イキができずに悩んでいる人は、ラブグッズを使って感度を磨いていくのもひとつの方法ですよね。クリトリス派の人もすごく多いと思うんですけど、かといって中が開発できないかっていうと、そういうわけでもない。

自分の気持ちいいところを知るという意味で、イッてみたいっていう好奇心だったり、興味や関心を満たしていけばいい。少しずつ、自分の感じるポイントってどこなんだろうっていうのを、探していって、そこを磨いていくことが「性を楽しむ」ことにもつながると思います。

――グッズはあくまでも手助けとして使う、ということですね。

■「性は当たり前のことだけど、リスクもあるんだよ」って教えていけたらいい

西野:性教育の話にも通じると思うのですが、日本家族計画協会理事長をされている医師の北村邦夫先生が「今の若者たちの性に対する興味が薄くなっているのは、リスクばかりを教えてしまった性教育の弊害なんじゃないか」という話をされていて。

福田:なるほど。

西野:プレジャーとリスク、その両方を伝えないといけないのに、リスクばかりが伝えられている。ネガティブな情報しかなから、そりゃあ、セックスをしたくならんわな、と。

「性のことって、本当はもっと気持ちがいいものだよ。人間の根幹的な欲求で、当たり前のものだよ。けれど、リスクもあるから気をつけないとね」ということを教えていければいいなと思います。

福田:「タブーなことなのに、性に興味があるわたしはおかしい」ではなくて、「いろんな思想があったとしても、わたしはこれでいいんだ」って思えるようになったら、もうちょっと性にまつわる状況も変わってくると思います。

西野:自分に自信がないことって、いろんなリスクを背負っちゃうことになる。たとえば、「求められなければ価値がない……」と考える女性もいるじゃないですか。それはちょっと、つらいです。

福田:もっと自分で何が好きかをわかって、楽しめたらいいですよね。

■生活の中で、セルフプレジャーを当たり前のように楽しめる、そんなアイテムもあるんです

――まずどうやって“自分のプレジャー”を探っていけばいいのかわからない……という人もいる。そこで、セルフプレジャーのための商品を開発されている会社で働くおふたりから、おすすめアイテムを教えていただければと思います。

福田:そうですね。LCラブコスメですと、こういった「さくらの恋猫」というシリーズが人気ですね。ロータータイプ、電マタイプ、スマートボールタイプ、バイブタイプと、ものによっていろいろサイズや形があるんですが、スマートフォンと連動して、強さや振動の波を変えることができるのが特徴です。漫画やボイスなどのコンテンツと一緒に楽しめることもポイントですね。

漫画・動画・ボイスなどのストーリーにあわせてリアルタイムで振動するラブグッズ。動画やボイス・漫画のラブグッズが振動するシーンや、登場人物の動きやセリフに合わせて、「さくらの恋猫」が振動する。

西野:わぁ、可愛い……猫ちゃんなんですね。パッケージってすごく大事ですよね。Irohaでも、新製品のリップ形状の「iroha stick」がいま一番売れてて。値段も手頃だし、部屋に置いておいても、このタイプだとバレないんですよね。

iroha stick」は、メイク道具みたいにコンパクトなセルフプレジャーアイテム。握りやすいようにスティックタイプの設計がされており、肌にあたる先端部分は、しっとり滑らかなシリコン製。

――「iroha stick」も、ローターですよね。やはり非挿入タイプが人気でしょうか。

福田:そうですね。バイブの場合は「実際に入るのかな」っていうのでひとつハードルがあがるのかもしれません。もちろん、挿入タイプが欲しい、という方もいらっしゃいます。ただ、安全面や衛生面を考えると、コンドームをつけて欲しい。それからローションを一緒にお使いいただくとスムーズなので、商品によってはコンドームやローションサンプルが付いたグッズをご用意しています。

オリジナルバイブのスカイビーンズは、本体の素材がエラストマー(医療用としても使われる弾力ゴム)を使っていたり。あと形も、女性が気持ちよくなれることを考えて作ってあります。

――irohaの挿入系は、形がユニークですね。

西野:そうですね。茶せんをモチーフにした「iroha zen」とか。あと「iroha RIN」は先端の玉飾りが柔らかなので、初めて挿入を試す人でも、気軽に挑戦できると思います。

福田:これは、ピンクワラビーという商品なのですが、セルフプレジャー以外に膣トレに使う方も多いですね。

西野:どうやって膣トレするんですか?

福田:中に入れていただいて、締めて緩めてを繰り返していただく感じですね。使い勝手がよくお手頃な値段なので、購入されている方が多いです。

福田:アンケートを見ると、「購入してみたいけど、どうやって購入すればいいのか、保管はどうすればいいのか、もしも誰かにバレたら……」という不安の声は多いです。「興味はあったけど、購入できなかった」という人も少なくないと思います。

西野:うちでも、「宅配業者にバレたらどうしよう」っていう心配の声はすごくあります。TENGAの女性向けプレジャーグッズの「iroha」って、基本的に保証期間がついていて、故障があると、無料で返品交換させていただいてるんですけど、そのときもパッケージにロゴがつかなかったり、会社名が入らない状態で送れるようにしています。

福田:やっぱり不安を一つひとつ取り除くのが大事ですよね。LCラブコスメの販売経路は通販ですが、届いたときに、「商品名:ラブグッズ」って書かれてしまうと、その時点でダメ。

宅配業者さんが見てもわからないように……って考える。たとえば、送るものの名前を「化粧品」にするとか。あとLCラブコスメのサービスのひとつに、使い終わったラブグッズを回収するサービスもあるんです。

ラブグッズ回収キット Goods-bye(グッズバイ)

西野:それはいいサービスですね。

福田:捨て方や分別に困ったりするし、見えないように何重に包んも、やっぱり不安が完全になくなるわけではない。

結局、処分するときのことを考えて、購入の一歩を踏み出せなかったりする。些細なことだと思われるかもしれませんが、初めて使うものだからいろいろな不安を感じるのです。不安だけど試してみたい、でも一歩を踏み出せない……そんな方の悩みを解決したいと考えています。

《後半へつづく性を楽しみたい人も、そうじゃない人も、お互いの選択を尊重していきたい

取材・Text/大泉りか
Photo/飯本貴子(@tako_i

11月特集「性欲と情熱」

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大泉 りか

ライトノベルや官能を執筆するほか、セックスと女の生き方や、男性向けの「モテ」をレクチャーするコラムを多く手掛ける。新刊は『女子会で教わる人生を変える恋愛講座』(大和書房)。著書多数。趣味は映画、アルコール、海外旅行。愛犬と暮...

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