バイブコレクター・桃子が選ぶ! 私の性欲を満たすイチオシ優秀バイブ厳選3つ
バイブコレクター・桃子さんに「偏愛するバイブ」を3つ選んでいただきました。試したバイブは300本超の桃子さんが厳選するバイブたち。国内外のトレンドを盛り込みつつ紹介するバイブ情報は、ビギナーさんからバイブを使った経験のある方まで、参考になるはずです。
セルフプレジャーグッズ、セックストイ、ラブグッズ、アダルトグッズ……。いわゆる“オトナのオモチャ”の呼び方は近年、多様化しています。が、それ以上にグッズ自体の仕様やアプローチが多様化しているのです。
こうしたグッズを「いかがわしい」「アヤシイ」と思い込んでいる方が見たら、衝撃を受けるかもしれません。女性が主体的に快感を得るため、カップルでより愉しむためにグッズを取り入れるのは、世界各地でもはや“常識”になりつつあります。
欧米を中心に、上質な素材と洗練されたデザインのアイテムを輩出するラブグッズ・ブランドがいくつもあり、セクシーなランジェリーなどと一緒にグッズを販売するセレクトショップで女性が買い物を愉しむ光景もなんら珍しくなくなっています。
私は以前、ドイツで放映されているラブグッズ・ショップのCMを見たことがあります。とてもポップかつスタイリッシュな映像にびっくり、それが地上派で放映されていると知ってまたびっくり。グッズを使うことも性を愉しむことも、恥ずかしくもなければ隠さなければいけないことでもないのですね。すっごく自由!
……申し遅れましたが、私はバイブコレクターとして、国内外のグッズを収集し、その使用感をメディアやSNSを通して伝える活動をしています。今回は、“私の偏愛バイブ3選”として、国内外のトレンドを感じるバイブレーター3アイテムをご紹介します。
おすすめバイブ1:いま欲しい快感が手に入る「クレッシェンド」
ひとつのバイブで何通りにも気持ちよくなるーー現在のバイブ界におけるトレンドのひとつです。英国発の「クレッシェンド」はその極みともいうべき1本。
一見、とてもシンプルなバイブレーターに見えますが、実は棒状の部分に6つの小型ローターが収められているという、凝った設計です。しかもローターとローターの間が関節のようになっていて、手で簡単に曲げられるのです。
これまでに見たことのない、斬新なギミック! なんて自由な発想なんだろうと感動しました。棒状のまま挿入してもいいし、刺激したい場所にぴったりフィットするよう形を整えてもいい。
女性から男性を刺激するのも、アリです。ここを気持ちよくするにはどんなふうに変形させればいい? と一緒に考えるのも楽しいでしょう。
これまで300本超のバイブを試してきたなかで、私は誰もが感じるバイブというのはなかなかないものだなと感じています。でも、これだけ柔軟に形を変えられて、その人の体格やその日の気分に合わせて使えるとなれば、かなりの確率で快感を獲得できるはず。
6つのローターを別々に動かすという上級者モードも用意されていますが、それらの操作がすべてスマホひとつでできるのも“いまっぽさ”がありますね。
おすすめバイブ2:中からも外からも気持ちよくなる「ZALO QUEEN」
新進ブランドの「ZALO」。これまではガーリーな世界観で人気を博してきましたが、新作の「QUEEN」は一転してオトナな雰囲気です。
いま世界では「クリトリス吸引系グッズ」が大流行中。小さな吸引口でクリトリスを覆い、振動刺激+吸引刺激(キューッと上に引っ張るような刺激)を与えるグッズです。
このジャンルを初めて知ったとき、私は正直「えー、吸うだけって物足りなくない?」と思ったのですが、浅はかでした。一度使ってすぐ虜になりました。
同じように感じた女性が世界中にいるのでしょう。各国のブランドが同様のグッズを発売し、そのうえ目を見張る勢いで進化しているのです。
「QUEEN」も、進化形のひとつ。まずはシンプルなバイブとしても使えますが、付属のカバーをかぶせると吸引系グッズに変身! これまた、先述した「ひとつ持っていれば、何通りにも気持ちいい」グッズに該当しますね。
ぽっかり開いた小さな穴にクリトリスを吸い付かせれば、快感必至。中も外も気持ちよくなりたいという、欲求に素直な女性におすすめします。
おすすめバイブ3:音が気にならない! しっとり質感も嬉しい「iroha RIN」
最後は、日本のブランド「iroha」です。これまで紹介した2アイテムと違い、シンプルな形状と機能、お値段も手ごろ。ゆえにビギナーさんでも手にとりやすいです。
同ブランドは一貫して“和”のテイストを打ち出していますが、カラーバリエーションは写真の「たけあかね」のほか、「はなこがね」も用意されています。なんとも雅なネーミングですね。
手に取ると、まずはそのしっとりとした質感に驚くと思います。肌触りがなめらかで、もちもちやわらかな素材も、同ブランドの特色のひとつです。和菓子のようで、ずっと触っていたくなります。
先端の小さな球体はさらにやわらかく、指で押しつぶせるほど。女性が性感を得る部分はどこもデリケートですが、当たりがやさしいので安心して身を任せられます。
特筆すべきは、振動音がとにかく静かなこと。ヴーーンという振動音がうるさいと使用時に気が散ります。また家族と同居している人は、音に気づかれる心配もあるでしょう。「RIN」は振動強度を最大にしたときも、音が気にならないレベルの静音設計、お見事です。
挿入にはまだ抵抗があるという人は、球体の部分で肌やデリケートゾーンを刺激することから始めてみてはいかがでしょう。ぷにぷにした球体が振動しながら肌の上を滑る感覚、気持ちいいですよ。
■道具を取り入れると、性の世界が愉しく広がる
コレクションしている私が言うのもおかしいかもしれないですが、グッズは「絶対に使わなければならないもの」でも「誰もが使ったほうがいいもの」でもありません。
でも、たとえば新しい調理器具を買ったら料理がもっと楽しくなるように、何かをひとつ道具を取り入れることで性の世界が広がることは、きっとある。すでにその愉しみを知っている女性は、世界中にたくさんいます。だからあまり気負わずにグッズを使ってみてほしい、というのがバイブコレクターの願いです。
Text・Photo(vibration)/桃子
バイブコレクター。 普段は一般の会社員。こっそりバイブを集め、試し、発信する活動中。これまで試したバイブは320本超。
画像/Shutterstock
※ この記事は2018年11月10日に公開されたものです。
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