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文章を読むのが楽になる。今身に着けたい「東大読書」のお作法

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【積読を崩す夜】36回目では、『「読む力」と「地頭力」がいっきに身につく 東大読書』をご紹介します。どんな場所にあっても、いくつになっても、「文章を読んで理解すること」は何かとついてまわります。効率的で理解が早く深まる読書のポイントとは、どんなところにあるのでしょう。

文章を読むのが楽になる。今身に着けたい「東大読書」のお作法

難しい文章をきちんと理解して「読み込む力」と「地頭力」を鍛える「東大読書」。それはいったい、どういうものなのでしょうか。

もとは偏差値35だった過去を経て、現在は東大生である著者。人生を変えてくれたその読書法は、私たちが文章を読むときにも、いろいろと応用できそうです。

■自分で考える力をつける「東大読書」

東大はいくらがんばって「知識の量」を増やしても合格できない大学だったのです。

というのは、東大には知識問題がほとんどありません。知識の量はあまり必要ない代わりに、最低限の知識を「うまく活用」できないと解けない問題がたくさん出題されています。中略

そうして僕は気づきました。「そうか。『知識を増やす』勉強ではなく、『考える力』を身につける必要があるんだ! 」

(3〜4ページより引用)

東京大学3年生の著者は、小学校の頃から頭が悪くて、高校の合格ラインは偏差値50。歴代東大生輩出0人という、無名校の出身であったと自身について語っています。

そんな著者は、ある日「このままじゃいけない!」「努力して東大に合格してやろう!」と考えたのだとか。しかし、結果は散々。あっという間に2浪になってしまったのだといいます。

ちゃんと勉強しているのに、なぜ合格できないのか……。東大の入試問題を詳しく分析してみると、著者はある事実に気がつきます。

東大は、いくらがんばって知識の量を増やしても、合格できない大学であるということ。

知識の量ではなく、知識の運用能力。つまり、「自分で考える力」を身につける必要があると気づいたのです。

そこで著者は、教科書や参考書の読み方を変えることに着手します。

本と徹底的に議論するような、能動的な読書の仕方に切り替えたところ、なんと東大模試で全国区第4位に。そして、ついに東大合格を手に入れたのです。

■事前に装丁や帯を読んでおく

「本や文章が読めない問題」の原因の9割は、「準備不足」なんです!(中略)

ただ、「タイトルを読んでいるかどうか」。ただ、「本のカバーや帯の言葉をきちんと読んでいたかどうか」。そんな些細なことで、この文章が「読みやすいかどうか」が分かれてしまうのです。

(21〜24ページより引用)

「東大読書」は、読む前から決まっていると著者はいいます。読む前に一手間加えることで、読書の効果が何倍にもなるのだとか。

「本の内容がなかなか頭に入ってこない」という悩みを持つ人は、意外と多いのかもしれません。または、「文章を読むのが遅い」という悩みを持つ人もいることでしょう。

しかし、「本や文章が読めない問題」の原因として、その9割は準備不足にあると著者はいいます。

東大生の多くは、国語の長文読解問題において、長文そのものではなく、問題文をまず見るのだとか。リード文やタイトルなど、文章の外のヒントを吸収しておくと、おおよその内容を想像することができる。

東大生は、多くのヒントを得た状態で文章を読み始めるから、正しく読解できるということにつながります。

普段の読書であっても、タイトルや装丁、帯の言葉をまず読んでおくと、本の内容が理解しやすくなりそうです。

■「取材読み」で文章の流れをつかむ

それは、「本を読まないでほしい」ということです。優れた読解をする人は、決して本の読者にはならないんです(中略)

本当に読解力を身につけ、本の内容を自分のものにするためには、「読者」ではなく「記者」にならなければダメなんです。本を読むのではなく、本を取材しなければならないんです。

(62ページより引用)

もともとは、普通に本を読む「本の読者」であったという著者。

しかし、なかなか読解力は身につかず、読んだ本の内容を自分のものにすることができなかったといいます。

優れた読み手は、「読者」ではなく「記者」になることが大事であると著者は語ります。

「読者」はただ文字を見るだけですが、「記者」は相槌を打ちつつ質問を考えながらメモをとる。つまり、著者の話に耳を傾けるあり方を指しています。

そして、まるで人物に対して取材をするように、姿勢を良く前のめりになって本を読むことを「取材読み」と著者は呼んでいます。

相槌を打つようにメモをとりつつ、質問を考える。そうすると、書かれている文章の感情を理解できるようになり、文章の流れを追いやすくなるのだとか。

秋は読書の季節。本に取材をするような新しい気分で、読書の秋を楽しんでみてはいかがでしょうか。

著者 西岡壱誠さんプロフィール

東京大学3年生。歴代東大合格者ゼロの無名校のビリ(元偏差値35)だったが、東大受験を決意。あえなく2浪が決まった崖っぷちの状況で「『読む力』と『地頭力』を身につける読み方」を実践した結果、みるみる成績が向上し、東大模試全国第4位を獲得。東大にも無事に合格した。

現在は家庭教師として教え子に 「『読む力』と『地頭力』を身につける読み方」 をレクチャーする傍ら、 1973年創刊の学内書評誌『ひろば』の編集長も務める。また、人気漫画『ドラゴン桜2』(講談社)に情報提供を行なう「ドラゴン桜2 東大生プロジェクトチーム『東龍門』」のプロジェクトリーダーを務め、受験や学習全般に関してさまざまな調査・情報提供を行っている。

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ナカセコ エミコ

(株)FILAGE(フィラージュ)代表。書評家/絵本作家/ブックコーディネーター。女性のキャリア・ライフスタイルを中心とした書評と絵本の執筆、選書を行っています。「働く女性のための選書サービス」“季節の本屋さん”を運営中。 ...

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