
海老原 露巌(えびはら ろげん)書道家、墨アーティスト、文化庁文化交流使。1961年栃木県下野市生まれ。4歳より書を学ぶ。作品は在フランス日本大使館、在日本イタリア大使館、中国狭西省歴史博物館、カナダケベック州立文明美術館などに収蔵され、近年はパリ日動画廊、新宿伊勢丹にて展覧会を開催する。
8月の新月は獅子座。時間は8月11日の午後18時58分。2018年の夏は特別で、7月に続き「部分日食」となり私たちを刺激し続けています。自分の奥の奥底までつながり、そこからこれまで出てくることができなかった感情を解放していくタイミング。もっと深く言えば、過去世や魂レベルの解放のタイミングに適しています。
「インナーチャイルド」という言葉をご存知でしょうか。
言葉の通り、自分の中に存在する子ども、つまり"小さな頃の自分自身"とも言えます。
年齢や時期は人それぞれですが、もう覚えていないほど幼少期の記憶や感情というものは、実は根深く自分の中に残っていることがあります。そこには、ご両親との関係性や体験での感情、友達との感情、自分の中だけの感情など、さまざまなものが存在します。
例えば4歳のときの経験で、とても傷ついた、または悲しかったことがあったとします。当時のあなたは、とても悲しかったし寂しかったし、孤独を感じたかもしれません。ですが、その感情を感じきることのないまま記憶が薄れていき、忘れていくことで前に進んでいきます。そして大人になったあなたは、その出来事さえも思い出すことはないかもしれません。
ここでのポイントが、大人になって忘れているからといって、あなたの心が癒されたわけではないこと。
忘れてしまうくらいのことなら良いのですが、忘れてしまわなければ前に進めなかった、という強いネガティブな感情であった場合、無意識レベルでその過去の小さな私が、現在のあなたに影響していることがあります。
それは、生まれたばかりの頃であったり、中学生のときであったり、人それぞれ。
少なくとも、非力な小さな子どもの感じる力というものは、大人になった私たちが想像できないほど、繊細で敏感です。だからこそ改めて、今度は大人になったあなた自身が、小さなあなたが気づいてほしかった気持ちに気づいてあげてみることで、それらを癒してあげましょう。
おすすめの方法はお風呂です。湯船に浸かりながらメディテーションをすると、小さな私とつながりやすくなります。
のぼせないように、比較的ぬるめと感じる温度にしてください。
獅子座の新月のイメージは、心ときめく太陽のようなキラキラした軽やかなものですが、今回の新月は改めて、ポンポンと沸いてくるような軽やかなものではなく、しっかりと自分の中につながり、そしてそこからしなやかに強く伸びていく、ということがとても大切なメッセージなのだと、露巌先生の作品で再確認しました。
夏の間に知らぬ間に成長していた子どもの頃のように、ぐんぐんと飛び出るような勢いを持ちながら、自分の中に在った〈本当に大切なもの〉が覚醒していく。それは確かに、これまでずっと自分の中に存在し続けていて、そして出ていくのを待っていたのだと、そう気づかされるのです。そしてそれこそが、自分自身を解放していく、ということなのかもしれません。
深くつながりやすくなる8月の新月、猛暑で動きにくい時期ですが、逆にここでしっかりと自分自身と向き合う時間を設けてみませんか?自分のルーツとも向き合うことで気づきを得ていくと、これまで凝り固まっていたものも解け出していきます。
そして軽やかな心で、秋からの自分の活躍に向けて準備していきましょう。
海老原 露巌(えびはら ろげん)書道家、墨アーティスト、文化庁文化交流使。1961年栃木県下野市生まれ。4歳より書を学ぶ。作品は在フランス日本大使館、在日本イタリア大使館、中国狭西省歴史博物館、カナダケベック州立文明美術館などに収蔵され、近年はパリ日動画廊、新宿伊勢丹にて展覧会を開催する。