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四十八手のコツって? 深い快感を生み出すセックスの体位をプロが教えます

セックスにおける四十八手の体位をすべてご紹介する完全マニュアル。AV監督も務める筆者が四十八手ごとに体位のコツも合わせてご紹介! 一度は耳にしたことのある体位から、これどうやってやるの? と疑問に思ってしまうものまで、セックスのプロフェッショナルに解説いただきました。セックスのマンネリ化防止にも……!

四十八手のコツって? 深い快感を生み出すセックスの体位をプロが教えます

目次

四十八手とは?

一度は耳にしたことがあるかもしれない「四十八手」という言葉。そもそもは相撲の決まり手を表す言葉でしたが、江戸時代にセックスの体位について名づけられたもので、今ではそちらの意味で浸透していますね。

なんとなく聞いたことのある基本的な体位がちらほらあるかもしれませんが、大部分は未知である人のほうが多いかと思います。そんなに試す機会もない、という人も。ちなみに、四十八手の「48」というは古来の日本で「縁起の良いたくさんの数」という意味で当てられているだけで、セックスの体位はどんどん増え続け、現在では百手近くあるとも言われています。

今回はメインの48種類の体位についてのご紹介と、その体位におけるワンポイントアドバイスをお届けいたします。これで日替わり体位が楽しめますよ!

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四十八手その1.「立ち鼎(たちかなえ)」

四十八手その1.「立ち鼎(たちかなえ)」

男性も女性も立った状態で向き合い、男性が女性の片足を持ち上げて挿入する体位です。
向かい合いながらキスをしたり、髪に触れたり愛を深めることができます。挿入の際は女性が男性器を誘導してあげるとスムーズです。ちなみに、鼎(かなえ)とは、古代中国で使われていた三本足の鉄鎌のこと。ふたりの立ち姿と似ていることからその名前がつけられたとも言われています。

四十八手その2.「千鳥の曲(ちどりのきょく)」

【四十八手】セックス体位のコツ_千鳥の曲

仰向けになった男性の横に女性が座り、フェラチオする体位。手も使いやすい姿勢なので睾丸や乳首も愛撫しましょう。

視線を送るのも彼にドキっとさせるテクニックですよ。実は「千鳥の曲」とは有名な和楽曲のタイトルで、女性の姿勢が琴を弾いているように見えることが名前のゆえんと言われています。

四十八手その3.「立ち松葉(たちまつば)」

四十八手その3.立ち松葉

四十八手の中でもアクロバティックで有名なこの体位。仰向けの女性の両足を男性が持ち上げ、その足を支えながら女性をまたぐ形で足を交差させて挿入する形になります。

実は見た目のアクロバティックさの割にけっこう気持ちいいんです。男性に腰を前後してもらうと女性器の中をかき混ぜられているような感覚になり快感が増します。

四十八手その4.「深山(みやま)」

四十八手その4.深山

仰向けの女性が男性の肩の上まで脚を上げ(お尻を浮かせるようにして)、男性はその脚を支えながら挿入する体位。奥が好きな女性に一番おすすめできる体位です。膣の入り口が男性とピッタリ密着する角度まで腰を浮かせると快感が増しますよ。

四十八手その5.「立ち花菱(たちはなびし)」

四十八手その5.「立ち花菱(たちはなびし)」

仰向けの女性が脚を開き、男性が股の間に潜り込んで行うクンニリングスの姿勢で、女性の腰の下に枕やタオルを入れる体位。通常のクンニリングスよりも女性器が丸見えになるのでかなり恥ずかしい体位にはなりますが、それゆえ羞恥心を刺激されます。また、男性も舐めやすいので長時間の愛撫も期待できるかも。

四十八手その6.「鵯越えの逆落とし(ひよどりごえのさかおとし)」

四十八手その6.「鵯越えの逆落とし(ひよどりごえのさかおとし)」

女性がうつ伏せになり、男性はその女性の脚の間に入った状態で自分の肩の上まで女性の両脚を上げて支えながらクンニリングスを行う体位。もう見てるだけ「グエェ……!」という声が出てきそうな体位。なんだかエクササイズとしても有効そうです。

女性は肘や手で自分の体重をしっかり支えてくださいね。それにしても腰が折れそう……。ちなみに平氏討伐に向かう源義経の戦略にも同じ名前がついています。

四十八手その7.「碁盤攻め(ごばんぜめ)」

四十八手その7.「碁盤攻め(ごばんぜめ)」

女性の背後に男性が同じ方向を向いて立ち、屈んで碁盤に手をついた女性に男性は後方から挿入する体位。
ここでは碁盤となっていますが、現代で言えばベッドや机、キッチン台などに手をついてお尻を突き出す姿勢のことです。恥ずかしがらずに目一杯お尻を突き出すことでスムーズな挿入と強い快感を味わえます。

四十八手その8.「首引き恋慕(くびひきれんぼ)」

四十八手その8.「首引き恋慕(くびひきれんぼ)」

向き合って座りお互いに足を開いて挿入したうえで、お互いの首に縄をかけて後ろに重心をかけて首の後ろで縄の感触を味わう体位。まず、名前がいい! なんだかキュンとする響きに感じるのは私だけでしょうか。

この姿勢、実は息が合わないとなかなか挿入感を味わいにくい姿勢なのですが、縄を使うことで腰の動きのタイミングをとりやすく、座位で快感を味わいにくい人にもおすすめしたい体位です。縄はある程度長めの方が動きやすいですよ。

四十八手その9.「絞り芙蓉(しぼりふよう)」

四十八手その9.「絞り芙蓉(しぼりふよう)」

同じ方向を向いて座り、脚を揃えて伸ばした男性の上に、女性が脚を開いてまたがり挿入する体位。こちらは背面座位の一種です。

挿入する際、男性からは膣口がまったく見えなくなってしまうので、女性がきちんと誘導してあげましょう。また男性は両手が空くので胸を愛撫してもらうと良いでしょう。

四十八手その10.「鳴門(なると)」

四十八手その10.「鳴門(なると)」

挿入までは「絞り芙蓉」と同様の姿勢。挿入後に男性が女性の脚を大きく開かせ、腰を回転させながら深く交わっていく体位。男性器を膣内で大きく回転させる様子が「鳴門海峡」の渦潮の様子と似ているということで名づけられた体位です。男性は体力を使う動きになりますので、鍛えている人にお願いしてみましょう。

四十八手その11.「千鳥(ちどり)」

四十八手その11.「千鳥(ちどり)」

膝を折り曲げ、足の裏がお尻に触れるような姿勢で仰向けに寝転んだ女性の上に、男性が覆いかぶさり挿入する体位。正常位の一種ですが普段から柔軟体操をしている女性でないと、ほとんどの確率で脚がつるとの評判! 私は身体の柔軟性に自信がないため、怖くてできませんので、試された方は感想をお教えください(笑)。

四十八手その12.「椋鳥(むくどり)」

四十八手その12.「椋鳥(むくどり)」

仰向けに寝転んだ女性の上に頭を女性の脚側に向けた男性が覆いかぶさり、お互いに愛撫する体位。俗にいう「シックスナイン」の姿勢になります。唇や舌を使って愛撫を行うのですが、身長差の大きいカップルはなかなか大変な体位でもあります。四十八手のひとつである「二つ巴」との違いはどちらが上になるかというところだけのようです。

四十八手その13.「鵯越え(ひよどりごえ)」

四十八手その13.「鵯越え(ひよどりごえ)」

膝をついて四つん這いの姿勢の女性に、男性が背後から女性の腰を持って挿入する体位。安定感があり、人気の高い体位。つまりは「バック」と一般的に呼ばれるものです。「深山(みやま)」同様、奥が好きな女性におすすめの体位です。

四十八手その14.「抱き上げ(だきあげ)」

四十八手その14.「抱き上げ(だきあげ)」

腕立て伏せの姿勢の女性の脚を男性が自分の腰辺りまで持ち上げ、腰を浮かせたまま背後から挿入する体位。

なぜにセックスにおいて筋トレのような苦痛を経験しなければならないのか……。わなわなと腕の力が抜けてきた際には、体勢を崩してケガの可能性もあるような、危険と隣り合わせのアクロバティック体位です。女性側は腕や胸の筋肉が腕立てをしているときのように消耗します。こちらの体位も「鵯越えの逆落とし(ひよどりごえのさかおとし)」と同様に、エクササイズとしても有効なのかも?

四十八手その15.「雁が首(かりがくび)」

四十八手その15.「雁が首(かりがくび)」

四十八手その2で紹介した「千鳥の曲」は、男性の横に座った姿勢で行うフェラチオですが、こちらは足の間に入り込んだ体位となります。仰向けになった男性の脚の間に入り、かがんだ女性が唇や舌を使って愛撫する形に。

この姿勢で彼に目線を送ろうとすると、たいてい睨みつけるような怖い表情になってしまうので、「目線を合わせる」といったようなテクニックを使う際は「千鳥の曲」の方がオススメです。

四十八手その16.「手懸け(てがけ)」

四十八手その16.「手懸け(てがけ)」

腰かけた男性の上に同じ方向を向いた女性が座り、挿入する体位。男性は下から突き上げる以外に動くのが難しい姿勢となりますので、女性が積極的に上下に動いたり、腰をまわしたりしましょう。相手に腰を持ってアシストしてもらうと動きやすいですよ!

四十八手その17.「しがらみ」

四十八手その17.「しがらみ」

脚を揃えて伸ばした仰向けの状態の女性に男性が覆いかぶさり、男性も脚を伸ばす体位。お互いに伸ばした足先を絡ませ合うとラブラブ度がアップします! 女性は太ももに力を入れて男性器を挟み込むような圧力をかけるとお相手に喜ばれるでしょう。激しくピストン運動をすると抜けやすい姿勢なのでスローセックス向きです。

四十八手その18.「百閉(ひゃくへい)」

四十八手その18.「百閉(ひゃくへい)」

仰向けの男性の上に女性が跨り挿入する体位。基本的な騎乗位の姿勢です。よく動き方がわからないという女性が多いですが、この体位の場合は、クリトリスを男性の股間部に押し付けるようにしながら腰を前後に動かすと快感を得やすいですよ!

四十八手その19.「本駒掛け(ほんこまがけ)」

四十八手その19.「本駒掛け(ほんこまがけ)」

膝を曲げて座った男性の上に女性が座る体位。実は男性も動きの自由度が高く、お互いにあまり無理のない姿勢で実践しやすいのです。膣と男性器の角度を合わせることがポイント。

四十八手その20.「帆かけ茶臼(ほかけちゃうす)」

四十八手その20.「帆かけ茶臼(ほかけちゃうす)」

騎乗位から男性が上半身を起こし、さらに女性の片足を肩に乗せる体位。女性の脚を高くあげることで船の帆のように見えることで「帆かけ」のネーミングが付いた姿勢です。

ダイナミックな姿勢で、男性からは結合部分が丸見え。四十八手の中でもセクシーさがピカイチのなんとも写真や動画映えしそうな体位です(笑)。

四十八手その21.「茶臼のばし(ちゃうすのばし)」

仰向けの男性に女性が上から覆いかぶさり、さらに女性が上半身を倒して密着するようにした体位。カップルにオススメの体位と言えばこちらです。密着感ナンバー1のラブラブ体位と言えるでしょう。

女性はお尻を引き上げることだけを意識して、「お尻を上げる→力を抜く→お尻を上げる→力を抜く」の繰り返しで、簡単にピストン運動ができます。経験上、これが好きな男性はかなり多いです。

四十八手その22.「理非知らず(りひしらず)」

四十八手その22.「理非知らず(りひしらず)」

体育座りの女性をそのまま後ろに転がしたような姿勢で手と足をそれぞれ縛り、縛った女性の脚を抱え込むようにして挿入する体位。江戸時代にもこんなSMチックなことをしていたんですねぇ……と思わず感慨深くなってしまいます。

ビジュアル的には過激で、エロさを演出するには便利かもしれませんが、きつく縛りすぎたり、女性が手足を動かしたりすると縄跡がつきやすいのでその点に気を付けましょう。

四十八手その23.「時雨茶臼(しぐれちゃうす)」

四十八手その23.「時雨茶臼(しぐれちゃうす)」

仰向けの男性に女性が脚を開いた状態でしゃがみこんで挿入する体位。もっとも一般的な騎乗位の姿勢です。
ちょっと辛いですが、女性はスクワッドのような動きをするとより気持ち良さが増します。男性に強い快感を与えるときに役立つ体位として覚えておくと良いと思いますよ!

四十八手その24.「てこがかり」

四十八手その24.「てこがかり」

仰向けの女性の脚の方向に、頭を向けた男性が覆いかぶさり、女性の脚を抱え込みながら挿入する体位。こちらは正直、難易度のかなり高い体位のひとつです。

ふたりの身長差がこの体位に適していないと実現不能だと思います。男性の身長が高すぎた場合、女性の脚を通り過ぎてしまい愛しい女性の脚を愛でることは叶わないでしょう。女性の脚の指を口に含んだりできるフェチ度の高い姿勢と言えます。

四十八手その25.「こたつがかり」

四十八手その25.「こたつがかり」

こたつに入っている男性の膝の上に女性が乗り、挿入する体位。思わず「広いところでやれよ」とツッコミたくなるような姿勢ですが、さまざまなシチュエーションを考えると楽しくなってきそうな体位です。

女性はこたつの天板に手をつくと動きやすいですよ!でもどうせこのあと絶対布団に移動するよね……。

四十八手その26.「獅子舞(ししまい)」

四十八手その26.「獅子舞(ししまい)」

向き合って座り、女性が座ったまま男性の肩まで足を高く上げ、その状態で挿入する体位。女性は後ろへ倒れないように両手を腰の後ろ辺りで床につくといいでしょう。
正直、動きづらく挿入感も相当イマイチ……。なぜこの姿勢が四十八手の仲間入りをしているのか、考案した人を問いただしたくなる体位です。

四十八手その27.「撞木ぞり(しゅもくぞり)」

四十八手その27.「撞木ぞり(しゅもくぞり)」

仰向けの男性に女性も仰向けの状態で重なり挿入する体位。鏡があると燃える……という意見も聞いたことがありますが、たしかに納得。ふたりの足元に鏡があれば結合部分がバッチリ!

ホテルなどで楽しんでみると良いと思います。アクロバティックな姿勢に見えますが、男性が女性の腰を持って動かすことで実は意外と真摯に快楽と向き合える体位です。女性が横に首を振ってキスを楽しんだりもできます。

四十八手その28.「寄り添い(よりそい)」

四十八手その28.「寄り添い(よりそい)」

寝転んだ女性の横に男性も寄り添って寝転び愛撫する体位。こちらの体位は、挿入時の姿勢ではなく、前戯や後戯のときの姿勢になります。挿入ばかりではなく、この姿勢を性交の体位のひとつとした江戸時代の人々がロマンチックだったことがわかりますね。入れるだけがセックスじゃない!

四十八手その29.「つり橋(つりばし)」

四十八手その29.「つり橋(つりばし)」

仰向けの女性に覆いかぶさるように男性が挿入し、その後男性が女性の腰を持って下半身を持ち上げ、女性は浮いた身体を支えるために肘を床につく体位。この姿勢で前後のピストン運動をすると女性のひじに負担がかかるため、男性には円を描くように腰を動かしてもらうと深い快感が得られます。

男性は女性の膣口を自分に引き寄せるようなイメージで女性の腰を持ち上げると良い角度が得られやすいです。

四十八手その30.「うしろやぐら」

四十八手その30.「うしろやぐら」

女性が前で同じ方向を向いて立ち、壁に手をついた女性に男性が背後から挿入する体位。一般的に「立ちバック」と呼ばれる姿勢です。野外でセックスをする……というとこの体位のことが多いですよね。

挿入する際、女性はお尻を突き出すようにすると上手く挿入できます。男性は前後にピストン運動をするというよりも女性の腰を引き寄せるというイメージで繰り返し動くと疲労も少なく、女性にも深い挿入感を与えられます。

四十八手その31.「御所車(ごしょぐるま)」

四十八手その31.「御所車(ごしょぐるま)」

仰向けの男性にしゃがむように女性が上から挿入し、男性器を起点にぐるぐると360度回る体位。実際にしたら笑いがこぼれそうな体位ですが、当時「四十八手」を考えた人たちは本当にこんなことしていたのでしょうか。

ちなみに「御所車」とは牛車のことで、皇族や貴族という身分の高い人の乗り物のこと。雛人形にも飾られています。この体位は男性器に負担がかかりますのでお相手の様子を伺いながら行ってください。

四十八手その32.「二つ巴(ふたつどもえ)」

四十八手その32.「二つ巴(ふたつどもえ)」

仰向けに寝転んだ男性の上に、頭を男性の脚側に向けた女性が覆いかぶさり、お互いに愛撫する体位。四十八手その12で紹介した「椋鳥(むくどり)」の上下が入れ替わった体位です)椋鳥の場合は女性が仰向けの状態)。

椋鳥に比べ、女性の積極性が感じられるため、攻められることが好きな方に喜ばれる体位です。

四十八手その33.「窓の月(まどのつき)」

四十八手その33.「窓の月(まどのつき)」

横向きに寝転んだ女性の背後から男性が寄り添って挿入する体位。窓から月を眺めながらセックスをすることから名づけられたそうです。なんてロマンチックなネーミングでしょうか……!

側位の一種で非常に愛情を感じられる体位のひとつでしょう。女性は少し脚を開き気味にすると簡単に挿入できます。男性に空いた両手で胸やクリトリスを愛撫されたり、口元では耳を愛撫されたり甘い言葉を囁いてもらったり……。個人的にはこの体位、大好き!

四十八手その34.「岩清水(いわしみず)」

四十八手その34.「岩清水(いわしみず)」

仰向けの男性の顔の上に女性が跨り、クンニリングスする体位。こちらも挿入時ではなくクンニリングス時の姿勢です。

「顔面騎乗位」と呼ばれるものですね。女王様感が強いです。女性はしてもらうばかりでなく、腰を上げたり下げたりして男性の呼吸を管理することで女性が支配感を得られる姿勢でもあります。

四十八手その35.「流鏑馬(やぶさめ)」

四十八手その35.「流鏑馬(やぶさめ)」

仰向けの男性の首の後ろに縄を通し、上から跨った状態で挿入した女性がその縄の両端を待ち、縄を引きながら腰を動かす体位。映画やドラマなどに出てきたらとても魅惑的に感じる、演出的な体位だなと思います。

名前の通り、女性が馬に乗ったような動きでお相手のコントロールするような体位になります。ただし、男性側に縄跡が残りやすいので気を付けながら楽しみましょう。

四十八手その36.「こたつ隠れ(こたつがくれ)」

四十八手その36.「こたつ隠れ(こたつがくれ)」

こたつにお互いの足を伸ばした状態で入り、挿入する体位。大切なのはこたつのサイズ!大きすぎるとお互いの身体が届きません。動いているうちに汗だくになりそうですが、もしかするとふたりの冬の風物詩になるかもしれませんよ。

四十八手その37.「宝船(たからぶね)」

四十八手その37.「宝船(たからぶね)」

仰向けの男性に対して、片足を持ち上げながら女性が上から挿入する体位。こちらは騎乗位の一種です。

他の騎乗位に比べてクリトリスが男性の脚の付け根で擦れたり、深く挿入できるため、強い快感を得られます。男性の脚が支えとなって、騎乗位の苦手な女性でも比較的動きやすい体位でもあります。

四十八手その38.「締め小股(めこまた)」

四十八手その38.「締め小股(めこまた)」

脚を揃えて伸ばした仰向けの女性の太腿から覆いかぶさった男性が挿入する体位。四十八手その17でご紹介した「しがらみ」に似ていますが、こちらは脚を絡ませるのではなく、まっすぐに伸ばした状態で太腿に力を入れてみましょう。つまり「足ピン」の状態です。

力が入ることで女性もイキやすく、男性も締め付けが味わうことができるので、双方ともに楽しめる体位です。

四十八手その39.「押し車(おしぐるま)」

四十八手その39.「押し車(おしぐるま)」

腕立て伏せの姿勢の女性の脚を男性が自分の腰辺りまで持ち上げ、女性の腰を浮かせたまま背後から挿入し、そのまま女性が手を前に出して進み、男性も女性の脚を支えながら女性を前方へ押し出す体位。

「抱き上げ」では持ち上げるだけでしたが、こちらは本当に学生時代の時に体育などで経験した「手押し車」、まさにアレです。

なぜ持ち上げる? なぜ進む? そしてその状態でどこに進む?

疑問しか湧きませんが一度経験しておけば四十八手マスターの称号も手に入るのではないでしょうか。とりあえず、筋力と集中力、そしてふたりの阿吽の呼吸が必要な四十八手の中でもっとも謎の深い体位です。

四十八手その40.「鶯の谷渡り(うぐいすのたにわたり)」

四十八手その40.「鶯の谷渡り(うぐいすのたにわたり)」

仰向けの女性に男性が覆いかぶさり、手を使わずに唇と舌で愛撫する体位。前戯・後戯の姿勢でみなさんにもおなじみなのではないでしょうか。

ポイントは手を使わないということ! 舐めたり吸ったり押したり、唇でのフェザータッチなど男性のテクニックのみせどころです。

四十八手その41.「浮き橋(うきはし)」

四十八手その41.「浮き橋(うきはし)」

横向きに寝転んだ女性の下半身を男性の下半身に乗せ、その状態で挿入した体位。女性は膝を曲げて、下半身全体を男性に預けてしまうとお互いに挿入もしやすく動きやすいでしょう。快感が得られるまでしっかりと膣口と男性器の角度を調整しましょう。

四十八手その42.「抱き地蔵(だきじぞう)」

四十八手その42.「抱き地蔵(だきじぞう)」

椅子などに座った男性の上に、跨るように女性が上から腰を下ろし、女性も膝や脚を男性の座っている椅子につきながら挿入する体位。座位の中でもっとも動きやすく支持の高い体位と言えるでしょう。

女性から腰を回したり、上下運動したりもできますし、男性が下から突き上げることも可能です。向かい合っているのでキスをしたり、胸を愛撫したりと合わせ技も発揮しやすいですね!

四十八手その43.「達磨返し(だるまがえし)」

四十八手その43.「達磨返し(だるまがえし)」

膝を曲げて寝転んだ女性の脛と太腿部分を引っ掛けるように縄で縛り、その下半身を男性が持ち上げて挿入する体位。女性は動きが制限され、さらに挿入の際に膣口を上にも向けられて丸見えになることで非常にM心をくすぐられる体位です。

SMっぽさが強調される姿勢ですが、挿入後は抱え込まれる姿勢になるので愛情も強く感じられますよ。

四十八手その44.「乱れ牡丹(みだれぼたん)」

四十八手その44.「乱れ牡丹(みだれぼたん)」

座っている男性の膝の上に同じ方向を向いた女性が大きく脚を開いて跨り挿入する体位。名前の淫猥さから四十八手の中では一番聞き覚えのある体位ではないでしょうか。

姿勢としては背面座位で、女性が男性の脚をまたぐように大きく脚を広げて挿入する羞恥心をくすぐられる格好です。男性に後ろからクリトリスや胸を愛撫してもらったり、鏡に映してその姿を耳元でいやらしく囁いてもらったり……オーソドックスとも言える体位でしょう。

四十八手その45.「仏壇返し(ぶつだんがえし)」

四十八手その45.「仏壇返し(ぶつだんがえし)」

同じ方向を向いて立ち、女性が床に手をつけてその後ろから男性が挿入する体位。こちらは「うしろやぐら」の壁についていた手を床につくというバーションです。

男性には強い征服感が得られる姿勢ですが一方、女性はけっこう苦しかったりするので長時間に及ぶこの姿勢には要注意です。お尻がまるまると綺麗に見える体位なので、お尻自慢の女性はぜひチャレンジしてみては?

四十八手その46.「菊一文字(きくいちもんじ)」

四十八手その46.「菊一文字(きくいちもんじ)」

仰向けの男性の肩へ片足を。もう一方の片足は男性の左太腿の横当たりにつくように女性が大きく開脚して上から挿入する体位。まず、開脚が得意な女性でないと実現できない体位でしょう。

大きく脚を開いているためバランスがとりづらくなりますので女性は両手を床へつくと良いです。女性自身でクリトリスと刺激すればとってもエロチックなビジュアルで男性を喜ばせることができますよ。

四十八手その47.「松葉崩し(まつばくずし)」

四十八手その47.「松葉崩し(まつばくずし)」

横向きに寝転ぶ女性の上になっている脚を男性の肩まで上げ、男性は女性の片足を支えたまま、もう片方の足に跨って挿入する体位。こちらは、女性がもっとも「中イキ」しやすい体位と言われています。深い挿入感が味わえるということからそう言われているのだと思います。

そしてこの姿勢、正常位の時のように女性の胸が横に流れてしまうといった心配もありません。男性のピストン運動によって身体的なセクシーさ(おっぱいを揺らしたり)を演出することができるので、男性を視覚から興奮させること可能なとってもお得な体位です。

四十八手その48.「燕返し(つばめがえし)」

四十八手その48.「燕返し(つばめがえし)」

うつ伏せの女性の片足を上げ、その脚を支えながら男性が後方から挿入する体位。こちらも中イキにオススメな体位のひとつです。

「乱れ牡丹」「松葉崩し」と並ぶ四十八手の中でも名の知れた体位のではないでしょうか。実際は柔軟性の高い女性でないと腰を痛める危険のある姿勢でもあります。男性は上げている女性の片足をしっかりと抱えることで動きやすく、たしかな挿入感も味わうことができますよ。

■1日ひとつの体位を試しても48日楽しめる!

実現可能そうなもの、不可能なもの、実は既に経験済みだったもの、小道具を利用したものなど、さまざまな体位をご紹介してまいりました。

毎日ひとつの体位試しても48日! もしもセックスに飽きが訪れている方は、未知なる体位に挑戦してみてほしいです。セックスパートナーとお気に入りの体位を見つけるのも良し! ほがらかで楽しいセックスライフをお祈りしています。

この記事は2018年7月19日に公開されたものです。
Illust/緒上ゆき @ogamiyuki

鈴木 リズ

著書「男とか女とかゲイとかレズとかどうでもいいからただ好きな人のそばにいたいだけ。」を主婦の友社より出版。AV OPEN2017〜あなたが決める!セルアダルトビデオ日本一決定戦〜では監督賞を受賞。女性AV監督で営業と広報もこ...

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