私が理想としているのは、光を放ったようなツヤのある肌。肌の奥が透けて見えるようなみずみずしい肌が女性らしくて美しいと思っています。
でも多くの女性を見ていると、残念ながら圧倒的に潤いが足りていない。肌トラブルの多くは肌が乾いていることが原因なのです。
(18ページより引用)
インスタ美容動画が大人気。有村実樹さんが教える「乾かない肌」のつくり方
【積読を崩す夜】30回目では、『すべては「乾かない肌」でいるために』(著:有村美樹)をご紹介します。忙しい日常で美容にかけられる時間は限られています。朝・夜のスキンケアや日中のメイク直しで大事なコツを押さえて。人気モデルであり、インスタグラムで美容動画が好評の著者が教える「乾かない肌」をつくるテクニックとは。
■いつまでも「乾かない肌」でいるために
モデルでありながら「幸せ美人になる方法」という講座で美容講師を務める著者の有村美樹さん。
講座は大好評を博し、リピーターも多数。さらに、メイク動画を中心とした自身のインスタグラムは、フォロワー8万人超え。
そんな著者が語る、毎日短時間で仕上げることができる「乾かない肌」でいるためのスキンケアとメイク直しのコツをご紹介します。
■朝のスキンケアはたっぷりの水分補給を
18歳からモデルとして活躍してきた著者は、どのような経緯で美容講師へとなっていったのでしょうか。それは、自身が体験したストレスによる肌荒れがきっかけでした。
仕事への不安やストレスが原因で肌が荒れてしまったとき、カイロプラクティックに通い始めたら、次第に治り始めていったといいます。
そして、世の中ではインスタグラムが流行りはじめ、自分がいいと思う化粧品の紹介を投稿していくうちに、読者から肌荒れに関する相談のコメントが増えてきたのだとか。
以前に体験した自身の肌荒れのような症状を、多くの人たちが悩んでいることを著者は実感します。やがて、雑誌では伝えきれていない美容のポイントを伝えるための数々の投稿が反響を呼び、今では講師を務めるまでになったといいます。
その著者がいうには、朝はまず、日中の乾燥から肌を守ってくれる水分と油分を肌にたっぷり補充することが大事。表面にさっと塗る程度ではなく、たっぷりの量を入れ込むことが重要なのだとか。
さらにはその前に、1円玉程度のオイルを塗っておくと、化粧水の肌への浸透が高まるといいます。
「乾かない肌」でいるためにも、朝の化粧水タイムをもっと重要視することが、最初にやるべきことであるといえるでしょう。
■日中はこまめにバームをオンする
現代の生活環境は、どこでもエアコンは効いていて肌の水分はどんどん奪われていきます。乾燥が進むと目周りなど皮膚の薄い所にチリメンジワのようなシワの「もと」ができ、放っておくと折りジワのように深く刻まれてしまうことに。
アイロン前に霧吹きをして伸ばすように、こまめに保湿してシワのもとが顔に定着するのを予防することが大切。使いたいのは保湿パームです。
(118ページより引用)
冬の暖房だけではなく、1日中冷房が効いた夏のオフィスなどは、肌が乾燥しやすいものです。笑ったときの目元のチリメンジワは、やはり気になります。
そんなときに著者がおすすめするのは保湿バーム。
押さえるようになじませれば、メイクの上からでも使えて乾燥から肌を守りつつ、潤いをチャージしてくれるといいます。顔にはもちろん、リップやハンドクリーム代わりにも使えるというのだから、万能ですね。
理想は3時間おきくらいに保湿すること。ドライアイに目薬をさすような感覚で肌に保湿すると、夜まで潤いを保てるといいます。
「乾かない」肌でいるためには、口から摂る水分補給も重要なのだとか。著者は、毎日1.5リットルの水を目安に飲んでいるといいます。
コーヒーやお茶ではなく、あくまで水を。また、一気飲みではなく、口を潤すような感覚でこまめに飲むことが大切なようです。
身体というものは肌だけではなく、自分で思っているよりも繊細で乾きやすいのかもしれません。1日の中でこまめに潤いを補ってあげたいものですね。
■夜のスキンケアは今日のリセットと明日の仕込みを
夜のお手入れは、日中浴びた紫外線や大気汚染などの汚れをオフし、疲れた肌をいたわってあげるための時間です。
1日外にいた肌には、メイクだけではなく目には見えない花粉や黄砂、チリやほこりなどさまざまなものが付着しています。
それらが蓄積することでトラブルの原因になったり赤みを引き起こしたりするので、そのすべてをキレイにオフすることが基本。
(128ページより引用)
夜のスキンケアは、しっかり汚れを落として、朝まで「乾かない肌」をつくる。そんな今日のリセットをしつつ、明日の仕込みをするふたつの役割があると著者は言います。
クレンジングで大事なのは、肌への摩擦を最小限にして、スピーディーに汚れをからめとることなのだとか。そのためにも、クレンジングの量は手のひらになみなみとたっぷりの量をとって、肌表面が引っ張られないくらいに使ってよいそう。
夜も朝と同じように、洗顔後の肌にオイルをなじませてマッサージをすると、顔のコリやむくみをとることができて、その後の美容成分がしっかり浸透するのだとか。乾燥が気になる夜は、とろみ化粧水を選択して、じっくりゆっくり肌に水分を入れ込んで。
1日中乾燥する室内にいたような日や、肌が疲れている日は、化粧水、美容液のあとに乳液をたっぷりなじませる。その後、寝るまでに時間がある場合は、寝る直前にたっぷりとクリームを塗るのだとか。
時間帯にあわせて、そしてその日の肌の調子にもあわせつつ、私たちが思っているよりもたっぷりめの保湿を心がけてあげることが「乾かない肌」をつくるポイントといえるでしょう。
これから冷房で乾燥する季節を迎えます。毎日のこまめなケアを心がけて「乾かない肌」をつくっていきたいものですね。
著者 有村美樹さんプロフィール
モデル・美容講師。
18歳でモデルを始め雑誌『JJ』『AneCan』などで活躍。
現在は美容雑誌『美的』の専属モデル。
2016年から講師をつとめるNHK文化センターの講座「幸せ美人になる方法」は大好評でリピーターも多数、現在も全国で開催中。
わかりやすいメイク動画が多数投稿されているインスタグラムはフォロワー8万人超え。