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マンネリ、セックスレス…パートナーとの身体の付き合いどうしてる?【本音で話したいセックスのこと】

なかなか人前で語ることのない自分のセックス。実は、セックスの悩みって十人十色なんですよね。今回は以前、読者に実施したアンケートに集まった「これっておかしい?」「みんなどうしてるの?」という悩みをもとに、3人の女性が赤裸々に語ります。

マンネリ、セックスレス…パートナーとの身体の付き合いどうしてる?【本音で話したいセックスのこと】

「人には聞けないけれど、気になるセックスのこと」というアンケートに集まった読者の疑問をテーマに、3人の女性に話し合っていただきました。

既婚、独身、年齢、職業……異なる視点からセックスのことについて語り合ってもらった2時間。一体どんな回答が飛び出したのか、その内容を前編と後編にわたって紹介していきます。

アンケートには「セックスレスどうしてる?」や「イくことができない」などの疑問が集まった。

参加者プロフィール

大泉りかさん
40代の既婚女性。官能作家として活動している。

鈴木ひとみさん(仮)
40代の女性。過去に結婚を経験しており、現在は離婚している。女性向け商品の輸入業に関わる仕事をしている。

中村ゆうかさん(仮)
20代の女性。恋愛・女性の生き方をテーマに活動するライター。

■実際、みんなはどれくらいの頻度でセックスしているの?

官能作家として活躍する大泉りかさん。セックスと女の生き方をテーマとしたコラムも執筆。

大泉りかさん(以下、大泉):最初の疑問は「どれくらいの頻度でパートナーとセックスしているか」。相談者は40代の女性ですね。うーん、個人的には、頻度について悩む必要はないと思うんです。


鈴木ひとみさん(以下、鈴木): 私も全然必要ないと思います。出会ったばかりのカップルは、毎日のようにすると思うけど、付き合いが長くなれば、週に一回、月に一回とか。回数は変わってきますよね。


大泉:セックスのベストな回数って、その人次第、としか言いようがないですよね。自分が機嫌悪くならない頻度を探っていく。だって「毎日するのが普通だよ!」って言ったら、毎日するのかって話ですよ(笑)。だから、回数は気にしなくてイイ!


中村ゆうかさん(以下、中村):日本人は律儀だからなあ……。


鈴木:回数に関する相談をするということは、もっとセックスしたいのかな。ムラムラしてるなら、アダルトグッズだってありますよね。頻度は相手にもよるし、関係性にも、仕事状況にもよる。やりたい時にやりたいだけやればいいと思っています。

■セックスレスを解消するためにはどうすればいい?

編集部:したくてもできない「セックスレス」の悩みを抱える読者も多いようです。みなさんレスになった経験はありますか?


中村:レスになるほど長くは付き合ってないかな。周りは、新婚も多いので「子作り期」。そこまで悩んでいる人もいないのかなと。

多数媒体で恋愛・女性の生き方についてのコラムを執筆されている中村ゆうかさん(仮)

大泉:私は、過去にレスが原因で別れた彼がいます。私はしたかったけど、向こうが拒否のセックスレスでした。拒否されても、こっちは意味がわからないんですよね。頼んでいるのに、なぜしてくれないのか、以前はしてくれたのに、なぜしてくれなくなったか、ものすごく悩みました。結論としては、彼がED気味になっていて、それを言い出せなかったみたいです。別れてから知ったんですけど、言うのが遅いよ! って思いました。


中村:EDですか……。彼、何歳でした?


大泉:40代前半だったけど。精神的なところからくるEDだったみたいです。私には気まずくて言えない、みたいな。でも、それ言ってくれないと困る! 言ってくれたら、心を寄せることだって、できたのに。


中村:難しいですよね。男性としてのプライドもあるかもしれませんし。なかなか人に打ち明けにくい話だ……。


鈴木:男性がする気ないパターンってよく聞きます。辛いですよね。私のほうは、前のパートナーとセックスレスでした。私がしたくなかったんですね。でも向こうは少なくとも週に3回したいって言ってくるんですよ。結婚10年目で。


大泉:すごい! 性欲がたぎってる。

女性向け商品の輸入業に携わっている鈴木ひとみさん(仮)

鈴木:断ると機嫌悪くなるから、どうしよ~って悩んでいました。寝る時間をずらしたりしてたかな。その時はセックスが苦痛で、私自身「しなくていい」と思ってました。


編集部:セックスレスだったご自身を振り返ってみて、その理由はなんだったと思いますか?


鈴木:シンプルに当時のパートナーが人として嫌いだったんですよ。なんで結婚しちゃったんだろうって話なんですけど(笑)。女の人って相手が好きじゃないとできないと思うんです。


大泉:毎回断るのもストレスですよね。夫婦がふたりともしたくないセックスレスならまだいいんですけど、片方がしたくて片方がしたくない状態というのは、関係に歪みがでてきますよね。

特に産後とかはね、まったく性欲も湧かないし、慣れない育児に睡眠不足が重なって、セックスをする時間があったら少しでいいから寝たい、休みたいって人が多いみたいです。出産を機に痛みを覚えるようになったって話も聞くし。ただ「やりたくない」って言っても「なんで?」って言われるから、そのとき自分はどういう状況なのかを、きちんと伝えて理解してもらうしかない。


鈴木:そこをわかってくれる人なら上手くいきますよね。自己中な人だとダメ(笑)。ラブラブ期が終ると、思いやりが減ってくるというのもありますが。


大泉:コミュニケーション不足みたいな気はしますね。

■「勝負下着」という言葉にも違和感……。

鈴木:夫婦でマンネリを解消できることって少ないと思うんですよね。毎日同じベッドで同じ天井見て、誰でも飽きますよね。いっそ外に求めたほうが……。


大泉:夫婦と、セックスを楽しむ関係は、別かもってことですよね。外のほうが刺激があるのはたしかにそうだと思います。夫婦だけで関係を作りたい人もいるけれど、外に刺激を求めまくる人も実際にはいますよ。


編集部:独身の中村さんは、こうした夫婦のセックスレスについてどのような考えを持っていますか?


中村:あくまでも想像でしか言えないのですが、やっぱりセックスをずっとできるパートナーが理想ですよね。ずっと性的に魅力を感じられる人がいい。

それからセックスレスの話はそこまでしないですね。私の周りだと誘われたらするけど、別にしなくてもいいみたいな女性が多いと思います。


鈴木:そうなんですね。


中村:そもそもセックスレスと認識してないのかも。貪欲な子は貪欲な子で楽しんでますが、欲がない子は、挿れられてイくとかよりも、パートナーシップを大切にしているんだと思います。嫌われたくないから、誘いを受ける人もいるみたいです。したくないときにきちんと断れればいいなとは思いますけど。


大泉:うちの夫婦は結婚4年目ですが、レス知らずですよ。付き合いを始めた段階で「セックスは週に一回」って決めていたことが大きいかなと。最初は毎日でもしたいという気持ちがあるかもしれないけど、週に一回以上はしない。

このルールが結婚3年目あたりから効いてきて。回数が減りません。


鈴木:一気にやって飽きるより良さそう。


大泉:セックスの誘いをしたときに相手から「できない」って言われると、イラっとするじゃないですか。逆にこっちが「今日は気がのらない」っていうケースもありますよね。でも週に一回というルールがあると、「がんばろう」みたいな気持ちになります(笑)。


中村:勉強になります(笑)。


大泉:あとは、セックスのスタートを変えることでセックスレスを回避する方法もあります。


中村:スタートを変える、ですか?


大泉:セックスをするときに、毎回抱き合ってキスしてから……だと飽きませんか? 後ろから抱きついてから始めるとか、相手が寝転がってる状態から始めるとか。スタートに変化を加えてみると刺激が生まれやすいのかなって。そうすれば、アダルトグッズも持ち出しやすいじゃないですか。

鈴木:たしかにそうかもしれないです。あと、「レス解消のためにセクシーランジェリーつけたら」って提案する人がときどきいるけど、「パートナーがドン引きするからやめてー!」って思う(笑)。下着のことを考える前に、相手にどういう気持ちがあって、セックスしないのかを知らないとですよね。


大泉:男性は視覚で興奮するから、見た目のセクシーを演出するっていうのは、間違ってはいないんですよ。ただ、おっしゃる通り、いきなりセクシーランジェリーはドン引きされる危険性も孕んでいる。なので、下着ではなくて、普段着ている服をいつもとは違った、それこそセクシーなものにすると良いですよ。


鈴木:「勝負下着」という言葉もあるけど、その考え方も、少し違和感があるんです。


中村:勝負って……名前がもうね。「v.s誰か」みたいな。もっと女性自身が楽しんで身に着けることができれば良いなと思います。

■実際にやってみないと妄想ばかりが膨らんでしまう

編集部:「何歳までセックスできるのでしょうか」という声もアンケートには届いていますね。


大泉:何歳になってやってもいいと思います。だって例えば「40歳でセックスは終わりだ」って言われて諦められます?


鈴木:私もそう思います。でも、40・50代になると不安もあるのかな。それこそセックスレスになっていたり、更年期もあったりするし、「一体何歳までできるんだろう」って悩んじゃったりするのかも。


中村:漠然とリミットを意識したり……ですね。


鈴木:年齢に限らず、周りの人がどうしているのか気になる気持ちはわかりますね。私は、人がどんなセックスしてるか気になったことある。一般人のセックスを見たい願望があって、ハプニングバーに行ったりしました(笑)。


中村:どうでした?


鈴木:「こんなもんか……」みたいな。でも、行ってみてわかったこともあります。「ハプニングバーに行け」とは言いませんがいろいろやってみるといいなって。やらないと妄想ばかりが膨らんでしまうじゃないですか。今はセックスの情報は溢れてるから、気になったら、アクティブに攻めていけばいいと思います。


後半に続きます。

Text/鈴木リナ
Photo/小林航平(DRESS編集部)

DRESS編集部

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