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フランスのイースターの過ごし方と簡単おすすめレシピ

日本ではイマイチ定着しない「イースター」。だけどフランスでは、クリスマスの次に大切なイベントのひとつとされています。最近では信仰する宗教に関係なく、この日を祝いますが、フランス人はどのように過ごすのでしょうか。イースターに味わいたい、春らしいフレンチ料理レシピと共にご紹介します。

フランスのイースターの過ごし方と簡単おすすめレシピ

■フランスのイースター「Pâques(パック)」とは

■フランスのイースター「Pâques(パック)」とは

4月のイベントといえば、イエス・キリストの復活を祝う「イースター」。日付は「春分の日以降、最初の満月のあとの日曜日」と定められていて、2018年は4月1日になります。

フランスではPâques (パック)と呼ばれ、同時に春の訪れを祝います。また翌日の月曜日もlundi de Pâques(ランディ・ドゥ・パック)という祭日なので、2日間に渡って楽しい時間を過ごすことができるのです。

昨年フランスの友人は、仲間&たくさんの子どもたちとイースターを過ごしたそう。子どもたちは、家の中に隠された卵を探すゲーム「エッグハント」を楽しみ、その後はバーベキューパーティで大盛り上がり。

今年は家族だけでイースターを過ごす予定で、素敵なアイデアがあるとのことでした。そのひとつがエッグハントに使うチョコレートの卵を、手作りするということ。もうひとつは、ランチのサラダの卵を可愛くデザインするということで、これは子どもたちの役目だそう。

このようにフランス人は一般的に、愛する家族と思い出に残るイースターを過ごします。

■イースターのチョコレートが、卵やうさぎの理由

■イースターのチョコレートが、卵やうさぎの理由

イースター前になると、卵やうさぎをモチーフにしたチョコレートがパティスリーに並びます。小さいものから、子どもたちが大喜びしそうな大きなものまでさまざまです。しかし、なぜ卵やうさぎなのだろうと思ったことはありませんか?

どうやら卵は昔から復活や誕生のシンボルとされてきたそう。つまりイエス・キリストの復活と関係すると言えますよね。また、うさぎは子孫繁殖や命のシンボルとされている他、フランスでは幸運をもたらすものとして愛されてきました。

実際パリの街を歩いていると、うさぎのオブジェを見かけることがありますし、雑貨店でも白いうさぎのランプがたくさん並んでいるのを見たことがあります。小物ならラッキーアイテムとして、持ち歩くのもいいかもしれませんね。

■テーブルを彩るイースター料理

イースターにいただくごちそうとして、春の味とされる仔羊肉の料理が挙げられます。調理方法は家庭によって異なりますが、仔羊のローストや煮込みなどが定番でしょう。友人も今年は煮込み料理にしようかなと考えているそうです。

では簡単に作ることができる、イースターのためのレシピを2種ご紹介しましょう。

ウフ・ミモザ(oeuf mimosa)

■テーブルを彩るイースター料理

ウフとはフランス語で「卵」のこと。レストランの前菜としても定番のウフ・デュール(ゆで卵)の黄身をミモザに見立てた、シンプルな一品です。


■材料
たまご 2個
マヨネーズ 大さじ2
パセリ 適量
塩 適量
こしょう 適量


■作り方
1. ゆで卵を作ります。
2. ゆで卵を縦半分にカットして、黄身をボウルに取り出し、フォークで潰します。
3. 2にマヨネーズ・パセリ・塩・こしょうを入れて混ぜ合わせます。
4. 白身に3を詰めたら完成です。

崩した黄身にツナを加えるレシピ Oeuf mimosa au thon(ウフ・ミモザ・オゥ・トン)もおすすめ。冷蔵庫にある材料で、短時間で作れるのが魅力的です。

骨付き仔羊のロースト(Côtelettes d'agneau grillées)

■テーブルを彩るイースター料理

骨付きの仔羊肉をマリネ液に浸け込んで、オーブンで焼くだけのフランスらしい一品。ベイクドポテトや茹でた野菜を添えて、彩り豊かに楽しみましょう。


■材料
骨付き仔羊肉 6本
にんにく 2片
ローズマリー 4本
岩塩 適量
ブラックペッパー 適量
オリーブオイル 大さじ5


■ 作り方
1. ローズマリーの葉を枝からはずして包丁で刻みます。
2. ボウルにローズマリーの葉・にんにく・オリーブオイル・岩塩・ブラックペッパーを入れて混ぜ合わせ、マリネ液を作ります。
3. マリネ液に仔羊肉を入れて、30分以上漬け込みます。
4. 220℃に予熱したオーブンで15分ほど焼いたらできあがり。


羊肉特有のにおいを消してくれるローズマリーは、アンチエイジング効果も期待されるハーブです。

■イースター計画を立ててみましょう

■イースター計画を立ててみましょう

イースターのチョコレートにワクワクするのは、子どもたちだけではありません。大人たちもチョコレートを贈り合うことがあります。普段は見かけない大きなサイズのうさぎや、ベルモチーフのチョコレートを見ると、つい手を伸ばしたくなってしまうものです。

私たちにとってイースターは、まだ身近なイベントではないかもしれませんが、今年は家族や友人と一緒に過ごす計画を立ててみてはどうでしょうか。

Text/KUMICO

KUMICO

仏ブランド勤務を経て、ライターに転身。2007年より「暮らすように旅するパリ」をテーマに、フランス各地を訪れる。雑誌GINGERのWEBメディア「GINGER web」や「michill」にて、食やファッションに関するコラム...

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