「なんでわかってくれないの」原因は相手じゃなくて、自分にあることが大半 2/2
2.「こんなの説明しなくてもわかることでしょ?」と思っている
1と似ていますが、伝えたいことが10あるなら、10言わないと伝わらないのが人間です。それどころか、先の言葉のニュアンスの説明も含めたら、10以上説明しないと意図がきちんと伝わることはないでしょう。
しかし、たいした根拠もなく、相手はわかっているに違いないと思い込んでしまうのもまた人間。そんなわけはないのに。相手に知識や常識がないと嘆く前に、お互いの知識や常識を共有して、足りない部分を補えば、もっと伝わるようになると思います。
3.自分は説明上手だと思っている
「いやいや、私は事細かに説明しているのに、それでも相手の理解力がなくてわかってもらえない」と言う人。それは、その会話の中で相手と共通の認識を持てた、ということを確認していないのでしょう。
ふたりの考えている「かわいい」が、実はまったく別物だったり、ここは絶対に押さえてほしいというポイントを明言していなかったりするせいで、相手に重要ではないと思われているなど、使っている言葉が同じでも、頭の中で考えていることが全然違う、ということはよくあります。
自分は説明上手だと自負している人ほど、言うだけ言って終わり、になってしまいがち。そこで終わりにするのではなく、相手が本当にわかっているかどうか、表情を観察したり、話している内容をよく聞いたり、大事な部分はここですとはっきり告げたり、どの程度伝わっているかを推し量る姿勢も必要ではないでしょうか。
4.質問をしても、質問の回答ではなく、その人が言いたいことが返ってくる
これは、「なんでわかってくれないの?」という人に対して、「じゃあ、何を考えているか教えて」と質問したときに起こることですが、質問したこととは違う、ちょっとずれた回答が返ってくることがあります。
聞き方がまずかったのかなと思うものの、立て板に水のごとく話し続けているのを見るに、質問に答えようとしているのではなく、自分の言いたいことをしゃべっているんだな、というのがなんとなく伝わってきます。
自分の言いたいことを言う前に、どうしてその質問をされているのか、答える前にちょっと考えてみる。それだけでも、意志の疎通はしやすくなると思います。
■この4つの特徴を持っているのは……
「アレがね~」という抽象的な表現をし、「そんなの言わなくてもわかるでしょ」と自分のものさしで物事をはかり、自分の方が上だと思い、自分の言いたいことばかりを話す。これって、悪い意味でのおじさん・おばさんの習性ではないでしょうか。
最近、話している内容をわかってもらえないことが増えてきたな、という方は、周りに変わってもらおうとする前に、「もしかして私の方が……?」と、我が身を省みる必要があるかもしれませんよ。