クレンジングは、一日の役目を終えたメイクや汚れを落とすもの。肌にとって不要な汚れを取り去る、という行為自体は必要なことです。
「汚れを落とすものなんだから、クレンジングは肌にとっていいものだ」と思う方も多いかもしれません。でも、実際はその逆。
クレンジングでメイクを落とすことを繰り返していると、肌がどんなダメージを受けてしまうのか、それはなぜなのか。
(9ページより引用)
クレンジングをやめたら肌がきれいになった。「石けんでメイクオフ」する選択
『クレンジングをやめたら肌がきれいになった』(著:北島寿)をご紹介します。女優・安達祐実さんがメイクモデルに初挑戦したことで話題の本。科学者として10年以上ナチュラルコスメを開発してきた著者が、クレンジングをやめることで、肌がきれいになっていく様子を語ります。連載【積読を崩す夜】21回目。
■クレンジングをやめたら肌がきれいになった
積んであるあの本が、私を待っている……。少し早く帰れそうな夜、DRESS世代に、じっくりと読み進めてほしい本をご紹介する連載【積読を崩す夜】。
21回目は、『クレンジングをやめたら肌がきれいになった』(著:北島寿)を取り上げます。
女優の安達祐実さんが、メイクモデルに初挑戦。ナチュラルコスメの第一人者である著者が、クレンジングをやめるという切り口で、新しい美肌理論を教えてくれます。
■「クレンジングは肌にいい」は間違い
肌のためにメイクをしっかり落とすクレンジングは欠かせないと、私たちの多くが思っているのではないでしょうか。
前提として、メイクを落とさずに寝ることは肌に良くない、そして1日過ごした肌の上にはメイクや皮脂、汗、ホコリなどが付着。それを放っておくと、毛穴が詰まったり酸化したりして、肌を刺激してしまうのだと著者はいいます。
さらに、洗顔は汚れを落とすだけではなく、肌表面の不要になった角質を落とすことで、肌のターンオーバーのリズムが整い、健康でバリア機能が高い肌をキープすることができるといいます。
ところが、クレンジングは肌のバリア機能を乱し、乾燥やトラブルを引き起こす一因となってしまうのだとか。
一般的なメイク製品には、もちや仕上がりをよくするために、合成ポリマー・シリコーンなど油性の化学成分が入っています。これらを落とすには、油で溶かすオイルか、油を水になじませる界面活性剤、またはアルカリの力を借りるしかありません。
そして、ほとんどのクレンジングには界面活性剤が入っていて、これが肌のバリア機能に大きく影響しているのだというのです。