"I love you because you are you"――バレンタインに愛を贈るなら
春の足音とともにやってくるバレンタイン。愛と感謝を伝えるときに、忘れてはならない人がいます。それは、あなた自身。あなたは大切な人。あなたがあなただから、そのままのあなたでいるから好きだよと、自分にも伝える日にしませんか。自分を大事にできる人は、ほかの誰かのことも大切にできる人なのだから。
こんにちは、島本薫です。
立春を迎え、厳しい寒さの中にもお日様の差す時間が長くなってきましたね。冬と春をつなぐイベント、バレンタインももうすぐです。
大きな愛(!)や小さな感謝(?)を込めてチョコレートを贈るあの人この人を思い、売り場を眺め歩くのも楽しいもの。
本日は、そんな愛と感謝を伝える季節に届けたい、あるメッセージをお届けしましょう。
■愛と感謝を伝える季節だからこそ
大好きな人に、大切な家族に、お世話になった人たちに。
そして自分への“ご褒美”チョコを探す風景も、もうすっかり見慣れたものになりました。
けれども不思議なのです。どうして自分に贈るときは、わざわざ「ご褒美」っていう言葉をつけるのかな?
本当は頑張っている自分自身に、贈り物をするってすごく素敵なことだと思うのです。
言い訳なんか、しなくていい。堂々と、自分を大切にしてください。
バレンタインは、それができる絶好の機会なのですから。
■自分には本当にほしかったものを贈ろう
チョコを贈る人も贈らない人も、自分には贈り物をしましょう。
何を?
あなたが一番ほしい気持ちを。
愛がほしいなら、愛を。
ひそかに疲れを感じているなら、ひと休みしていいんだよという言葉を。
受け止めてほしい、認めてほしいと思うなら、ぐちゃぐちゃした気持ちごと自分を受け入れるあたたかい手を。
あなたが本当にほしかったものを。
心のブレーキが邪魔をして、なかなか自分に優しくできずにいるのなら、この機会に心の鍵を開いてくれるひと言を贈りましょう。
“I love you because you are you” です。
■「あなたがあなただから、あなたが好き」
“I love you because you are you”――あなたがあなただから、ただそれだけで、あなたが好きよ。
頑張っているからじゃない。
何かをしたから、しなかったからじゃない。
あなたは、あなたのままでいいんだよ。
あなたがそこにいることに、理由なんかいらないの。
きっと、わたしたちに必要だったのは、そう言ってまるごとの自分を抱きしめてもらうこと。そうするのは、あなた自身だっていいのです。
愛と感謝を伝えるのがバレンタインの意義だとしたら、今年のバレンタインは、まず自分の心に言ってあげることから始めませんか。
I Love You because You are You――って。
すべては、そこから始まります。
■バレンタインは、真っ先にわたし自身に愛を贈る日に
結局のところ、わたしたちは自分が自分に与えるものだけを受け取っているのです。
ほしいものをもらえていないなら、どこかで自分にNOと言っているから。
自分を信じる。
自分を大切にする。
自分を好きでいる。
そうしたいのに、ためらったり。好きなものを好きと言えなかったり、そもそも好きなものがわからなくなったり。
だとしたら、こんな言葉に覚えはありませんか?
「ちゃんとしなさい」
「やっちゃだめだよ」
「こうすべきだから」
「もっとがんばって」
「なんでできないの」
そこに隠れているのは、あなた以外の誰かの視線。小さい頃から積み重なってきた、いろいろな人のいろいろな言葉かもしれません。
こんなことを言っては駄目。
(じゃないと、好きになってもらえない)
あんなふうにしなくては駄目。
(じゃないと、ふりむいてもらえない)
自分にYESと言えなくなってしまうのは、隠れた言葉が心に住み着いてしまったから。心に住み着いてすき間をあけ、冷たい風を招き入れてしまったから。
心にすきま風が吹くと、自分を信じる気持ちが育ちづらくなってしまいます。
自分を信じるとは、そのままの自分を受け入れ、自分を大事にしてあげられること。自分に好きと言ってあげられる気持ちのことです。
だから、うつむきがちの寒い日には、自分で自分に愛を伝えましょう。
I Love You because You are You――と。
今年からバレンタインは、真っ先にわたし自身に愛を贈る日にしませんか?
自分を大事にできる人は、ほかの誰かのことも大切にできる人なのだから。