35歳の独身女性が不倫で本当に失ったもの

35歳の独身女性が不倫で本当に失ったもの

独身女性が既婚男性と不倫関係を持つのは、リスクの高いこと。バレたときの結末は、男性との関係が終わることだけでなく、社内不倫なら立場が悪くなるなど、良い方向に転ぶことはまずありません。そして、忘れてはいけないのが人の気持ち。社内の人間だけでなく、友人の信頼まで失ってしまう不倫の怖さについてお話します。


■独身女性を虜にする既婚男性の存在

ある35歳の女性の話です。

彼女は会社員。事務員として数年勤めている会社は小さいけれど経営も安定していて、彼女自身楽しく仕事をしていたといいます。

そこには、派手な女遊びで有名な上司がいました。

"結婚しているけど、奥さんとは仮面夫婦状態で、もう何年も別居のような暮らしをしているらしい"とは早い段階で聞いていましたが、その上司が外で何人もの女性と不倫関係を結んでいるとも聞き、「大変そうだなぁ」くらいにしか最初は思わなかったそうです。

身長が高くて顔も良く「黙っていても女のほうから寄ってくる」と彼女が評していた通り、社内でもバレンタインのときなどは、机にチョコレートがずらりと並ぶような男性でした。

彼女が嫌だったのは、その不倫相手の女性から会社に電話がかかってくること。彼女も名前を告げない女性からの着信を会社で受けたことがありましたが、つなごうとしても「外出中と言って」とお願いされ、断ると舌打ちとともに切られたこともあったそうです。

「それって会社で問題にならないの?」

とその話を聞いたときは驚きましたが、

「仕事はすごくできる人だし、部長の息子だから、上もあまり厳しく言わないの」

と彼女はため息をついていました。

一方で、この電話がきっかけとなり彼女は上司に興味を持ちます。

「女性があんな風になるって、ちょっとすごくない?」

まるでドラマみたい、と他人事のように話していた彼女ですが、内心では「女性をこれだけ虜にするってどんな人なんだろう?」という思いが止められなかったといいます。

関心に負けた彼女は自分からその上司に近づき、仕事のことやプライベートな話などを打ち明けて距離を詰めていきました。

最初は同じ会社の部下という立場からか、彼女とはあくまでも上司のポジションで接していた男性も、次第に彼女のペースに乗ってきます。

そして個人的にLINEのIDを交換し、ふたりで週末こっそり飲みに行くような仲になる頃には、彼女のほうはすっかりこの上司にのぼせ上がっていました。

■「不倫なんて、そう簡単にバレないでしょ」

「遂にホテル行っちゃった!」

彼女からそう報告を受けたとき、真っ先に「やめときなよ」という言葉を返しました。

31歳で独身の彼女が、どうしてわざわざ不倫なんてする必要があるのか。まして同じ会社の上司なんて仕事もやりにくくなるだろうし、何かあったとき必ず悪い結果になるに決まっているからです。

「何かあったときって……」

ですが、彼女はその言葉を鼻で笑いました。

「上手くやるって。同じ会社のほうがおかしなことできないって警戒しない? 不倫なんて、そう簡単にバレたりしないでしょ」

あっさりと言い切った彼女は、それからも上司と社内不倫を続けます。

彼女は、ほかの友人にも自分の不倫について話していました。会社が終わってから「彼」とこっそり待ち合わせをしてホテルに行くことのスリルや、仕事中に送られてくる愛のこもったLINEのメッセージなど、ネタはいくらでもありました。

でも、やはり友人たちは彼女を止めたそうです。

「不倫なんて、応援できない」
「いい年して何やってるの?」
「結婚はどうする気?」

彼女に浴びせられる言葉は、一般の人なら普通に考えること。彼女のことを思うからこそ出てくる心配でしたが、それが彼女には不満でした。

誰も私の話をちゃんと聞いてくれない。

こんなストレスを抱えた彼女は、聞きたがる人にだけ、彼との関係を話すようになります。

ですがそれは、あくまでも野次馬のようなものです。悩むことがあっても親身にアドバイスをくれる人はおらず、ただ彼とのセックスや社内不倫のリアルを聞かせてほしいとせがまれるだけ。

結局、彼女は自分が望む対応をもらえないままだったと思います。

そうして数カ月が経った頃、彼との関係は突然終わりを迎えます。

たまたまスマホを家に忘れた日、ホテルに行く約束を確認するためにうっかり社内メールを使ってしまった彼女は、上層部に呼び出されます。そこで上司との関係を問いただされ、不倫を認めざるをえませんでした。

「どうしよう、バレちゃった……」

彼女は焦りますが、すでに上司である彼にも上層部からの話は届いており、それからは音信不通。彼女は謹慎の処分を受けて家に引きこもりますが、彼にはLINEをブロックされ、着信も拒否されていました。

■不倫がバレた後に受ける社内での屈辱

彼女の不倫は、会社の同僚にも邪推されていました。彼女の突然の謹慎処分と、覇気のない上司の様子などから「不倫していたに違いない」と思われたのです。

普段からふたりの仲が良かったことや、上司の管理するプロジェクトから彼女を外したことなどが、余計に個人的なつながりがあったことを伝えていました。

謹慎が解けて出社した日、彼女を待ち受けていたのは同僚たちからの好奇のまなざしでした。

正面切って「不倫していたの?」と訊いてくる人はいませんが、それでも何と噂されているかはすぐにわかります。

「どうしよう。会社に居場所がない……」

と彼女が泣きながら電話してきたとき、「だからやめておけって言ったのに」と口にしたいのを堪えて、

「今は耐えるしかないよ。動いたら余計に噂されるから、おとなしく過ごすのが一番だよ」

と返すしかありませんでした。

小さな会社なので支店などなく、また人手も十分とは言えなかったことから、彼女はそのまま仕事を続けることが許されました。

ですが、「社員と不適切な行為があった」として降格となり、主任の肩書は消えて給料も減額されます。

今まで携わってきたプロジェクトも遠のき、若い新入社員と机を並べて仕事することの屈辱は、彼女を大きく落ち込ませました。

対して上司のほうは、彼女の後で謹慎の処分はあったもののポジションに変化はなく、その後もこれまで通りの職務を与えられています。

「そんなの不公平じゃない!」

と思わず声が出ましたが、

「仕方ないよ。私と違って大事な仕事を抱えている人だし、なんたって部長の息子だもん……」

力なく彼女は首を振りました。

しかし、彼女が失ったのは社内の立場だけではなかったのです。

■人の信頼は返ってこない

転職を考えた彼女は、次の仕事が決まるまでの間「地獄のような毎日」を送ります。

会社では若い社員からも白い目で見られ、上層部からの厳しい監視が続きました。以前は仲の良かった同僚からも避けられる始末で、もちろん上司の彼とは音信不通のまま。「顔を合わせる機会がないことだけが救い」でした。

落ち込みながらも何とか前を向きたい、と彼女は友人たちに連絡します。

ですが、「実は会社で失敗しちゃって……」という言葉から集まっても、聞いてみれば不倫がバレた話。

「だから言ったじゃないの」「自業自得だよ」と、ここでも責められ、周りが信じられなくなった彼女は一切の連絡を絶って引きこもりのような状態になりました。

「そりゃ、不倫は悪いことってわかってるけど。そこまで言わなくてもいいじゃない」

恨めしそうに彼女は言いますが、果たして友人たちが悪いのでしょうか。

確かに、仕事での失敗や独身の男性との失恋なら、励まそうと思います。「がんばったよね」「次はもっといい恋ができるよ」など、あたたかい言葉で彼女を迎えることができるでしょう。

ですが、彼女は最初に友人たちによる心配をはねつけました。

不倫は人の道に外れた関係です。そんなことはやめて、正しい道に戻ってほしいと願った友人たちの気持ちを、先に踏みにじったのが彼女のほうなのです。

彼女がしたことは、人の信頼を裏切ること。

気にかけてくれる言葉に耳を貸さず、事態が悪化してから助けを求めても、今さらと思われても仕方ありません。

人の信頼は、裏切ってしまうと元には戻らないことを、彼女は思い知りました。

■不倫で失うものは取り返しがつかないと知る

幸い、彼女はそれから何とか違う会社に転職でき、今では友人たちとも元の関係を取り戻しています。

彼女は、不倫を本当に恥じたときに「心配してくれていたのに、ごめん」とみんなに謝りました。

不倫相手の男性とは関係が終わればその後つながりを持つことはありませんが、友人たちは違います。

心配してくれる人がいる、というのは決して当たり前のことではなく、それはお互いの信頼があって成り立つもの。

裏切ってしまえば、二度と戻らないことも十分にあり得ます。

不倫することで人の信頼まで失うのは、本当に悲しいことではないでしょうか。

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この記事のライター

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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