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既婚女性が不倫で失ったものは、夫ではなく自分の居場所だった

不倫していることを簡単に他人に話してしまうのは危険です。秘密を守ると言っても、口の軽い人は罪悪感を抱くことなく、ほかの人に話してしまいます。不倫を嫌悪している人に知られてしまえば、それは友情だけでなく居場所までを失う危機に。ある女性は、不倫をしていることが仲間に知られたことで、大切な空間をなくしました。

既婚女性が不倫で失ったものは、夫ではなく自分の居場所だった

■軽い気持ちで不倫を打ち明けるとバラされる

「サークルで知り合って、ずっと目をつけていた年下の独身男性。

私が人妻なことを知ってずっと距離を取られてきたけど、少しずつ距離を詰め、サークル後にお茶することに成功してから肉体関係を持つまでは早かったです。

夫とはセックスレスが続いているものの、仲は良いし子どももかわいいので、離婚する気は一切ありません。彼のことは完全に遊びです。

彼のほうも年上の女性の体は初めてでハマってくれて、ホテルで会えば激しく抱き合う時間を楽しんでいました。

もちろん周りには不倫していることは内緒にしていましたが、ある日私の車に彼を乗せて市街地を走っているところをサークルの仲間に目撃され、『どんな関係?』と訊かれてしまいました。

そのときはたまたま会っただけとごまかしましたが、人に見られたことにちょっと興奮してしまって……。

不倫って、当たり前だけど誰にも応援してもらえないんですよね。だから秘密にしてきたけど、本当は誰かに話したい。のろけ話とかしたい。

そんな気持ちが湧いてしまって、ついサークル内でずっと仲の良い女友達に打ち明けてしまいました。

彼女は『誰にも言わないから』と言ってくれて、それからは彼とのことを何でも話せるように。

ところが、あるとき別の人から『○○さんとホテル行ったんだってね』と言われてびっくりしました。

え、何のこと、と知らないフリをしたけど、その人に『○○さんから聞いたんだけど。信じられない』と吐き捨てるように言われ、目の前が真っ暗に。

慌てて友達に確認してみると、『ごめん、○○さんと不倫の話になって、まさかここではいないよねって言うから実はあなたがしているんだよ~って……』と返ってきて、怒りを通り越して絶望。

私に声をかけたその人は、以前きょうだいが不倫していて巻き込まれ、つらい思いをしたことがあるのを本人から聞いて知っていました。

『不倫なんて本当にダメな人間のすることだよね』と言っていたのを思い出して、どんな顔で会えば良いのかわからなくなって。

案の定、次にサークルで顔を合わせたとき、嫌悪感をあらわにした態度を取られ、ショックでした。

それを不審に思った周りからいろいろ尋ねられるけど、本当のことは言えないし、その人に今さら何を言っても言い訳にしかならないし、結局そのままサークルは休会しました。

バラしてしまった友達も憎いけど、その人が一体誰にどこまで話すのか不安でたまらなく、彼にも事情を話してしばらく会うのは控えることにしました。

友達を信用した自分が馬鹿だった。せっかくサークルでの活動は楽しかったのに、彼とも会えなくなって本当に苦しいです」(28歳/事務)

口の軽い友人を信じたことが馬鹿だったのではなく、不倫をしていることがそもそも愚かだと言わざるを得ないでしょう。

上の女性は、秘密をバラした友人を責めるけど、夫以外の男性と平気で肉体関係を持てる自分のことは反省していません。

一番悪いのは、不倫を他人に漏らした友人ではなく、自分です。

不倫に対して罪悪感があれば、他人には話せません。

「のろけ話を楽しみたい」からと軽い気持ちで友人に打ち明けていれば、その軽さが友人からも事の重大さを自覚する気持ちを奪います。

だから、友人も罪悪感を覚えることなく他人にバラしてしまえるのです。

まさに、自業自得としか言いようがないのですね。

■他人の不倫話に罪の意識を持たない人たち

不倫や浮気など、ネガティブな話題ほど人の心を動かします。

良い話は「おめでとう」で終わります。一方、不倫などの「後がある」話は、事の顛末が気になるので噂するには格好の的。

自分のことではないから、自分に火の粉がかかる話ではないから、簡単に口にのぼります。

特に女性は、気持ちを他人と共有することを好みます。「旦那がかわいそう」でも「ありえない」でも、誰かに話すことで相手にも同じ感想を求めるのですね。

サークルなどの狭いコミュニティの場では、「他人の秘密を知っている自分」にステータスを感じる女性もいます。

「こんなことも知っているのよ」と周りに知らせることで、話の内容そのものではなく、自分が注目されることに意識が向くのです。

結局、人の口に戸は立てられません。

どんなことであれ、誰かに話した時点で秘密は秘密でなくなります。

その覚悟がないまま、「のろけ話がしたい」ような自分だけの都合で漏らしてしまうのは、本当に危険なことです。

■他人の行動はコントロールできない

上記の彼女の場合、よりによって不倫で苦しんだ過去のある女性に知られてしまったことで、サークルでの立場は一気にまずいものになりました。

この女性の過去を、彼女の友人は知りませんでした。知っていれば「ここにはいないよね」と言われたときに「うん」と答えたはずです。

単純に、不倫している人を知っているから、それを教えただけ。友人の気持ちはこの程度です。

ですが、知らされたほうはそれでは終わりません。

「不倫なんて本当にダメな人間のすることだよね」と以前頷きあった人が、実は不倫していた。

その事実は、女性を深く傷つけたでしょう。「裏切られた」と感じてもおかしくありません。

嫌悪感を隠せるはずもなく、嫌な態度を取られても彼女は何も言えませんよね。

「ほかの人には言わないで」なんて、どんな顔でお願いできるでしょうか。

他人の行動はコントロールできません。

知られてしまった以上、彼女にできるのはサークルから姿を消すことだけ、独身の彼に事情を話して噂に気をつけるように伝えるだけ。

ほかのことと違い、万が一バレてしまったら火消しに走ることもできないのが不倫です。

■「不倫している人」のレッテルは重い

結局、数カ月後に彼女はサークルを辞めました。

独身の彼から

「いろんな人からあなたとの関係を突っ込まれて居場所がない」

と訴えられ、もうサークルに戻れないことを悟ったからです。

ふたりは会わない期間を作ることで他人の目を避け、彼のほうはサークルにより多く参加することで「身の潔白」を証明しようとしていました。

その女性はサークルの中で多くの人に彼らの不倫を話していたそうですが、幸か不幸か、外まで広がるほどの関心は呼びませんでした。

彼女がサークルに姿を表さなかったことで、進展がわからず噂が立ち消えになった可能性もあります。

それでも、一度「不倫をしていた人」というレッテルを貼られると、その場ではもう動かしようがなくなります。

彼女が次にサークルに顔を出せば、必ず「そんな目」で見られるようになります。親切心で近寄ってきながら、彼との関係の続きを尋ねてくる人も出てくるでしょう。

そして、彼女がいる限り、存在を目にすれば「○○さんと不倫していた人」という情報が頭に浮かびます。

それが新鮮な関心となって、いつまでも腹を探られる。そんな空間にいて、彼女は楽しいはずがありません。

サークルの外まで話が広がってしまえば、自分と彼の立場はさらにまずいものになります。

それを避けるには、彼女がサークルを辞める選択肢しかありませんでした。

自分の不倫をたったひとりに打ち明けただけで、彼女は慣れ親しんだ居場所をひとつ失ったのです。

それでも、悪いのは秘密を他人に漏らした友人より、不倫をしている自分。

その事実こそ、彼女が改めて考え直さなければならないことです。

不倫がバレるきっかけは? 社会生活が終わりを迎える瞬間

https://p-dress.jp/articles/3790

最近は映画監督と元NHKキャスターとのダブル不倫が報道され騒ぎになりました。こうした不倫はどのようにして相手の奥さんや周囲にバレるのでしょうか。今回は不倫がバレるきっかけについてお話します。

不倫が周りにバレるきっかけには、ほかにどんなものがあるのでしょうか。5つのケースをご紹介します。

ひろた かおり

37歳で出産、夫と子どもの三人暮らし。何歳になっても恋愛ネタ大好物。恋愛相談家としてこれまで多くの男女から話を聞いてきた経験を活かし、復縁についてのアドバイスや不倫などさまざまな「愛のカタチ」について書いていきます。 人生...

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