ガーデニングはDoGooderの最強ツール!?
昨今の農業ブームやガーデニングブームで皆さんの中にも、野菜やハーブ、お花を育て楽しんでいる方は多いと思います。私自身、化学物質過敏症的なところがあり、ナチュラルなもの、オーガニックなものに昔から興味があり、“土と戯れる”ことの心地良さ、癒しのパワーを実感してきました。
昨今の農業ブームやガーデニングブームで皆さんの中にも、野菜やハーブ、お花を育て楽しんでいる方は多いと思います。
私自身、化学物質過敏症的なところがあり、ナチュラルなもの、オーガニックなものに昔から興味があり、“土と戯れる”ことの心地良さ、癒しのパワーを実感してきました。
いつか有機農業やオーガニック・ガーデニングに関わる仕事がしたいと思い、ファッションブランドのプレスをしていた10年以上も前から、時間を見つけては、夜間の新規就農学校に通ったり、都内で有機農業をされている農家のお宅へ修行がてらお手伝いに通ったり、あるいは、日本全国の有機農業の第一人者の方々を訪問する講座に参加したりしていました。
農業を通じて、自然と接している賢者の方々からお話を聞く度に、“全ては循環している”という自然の摂理に気づきます。循環しないシステムは、必ず何かしらの“バグ(=不具合)”を起こします。だからこそ、私たちの暮らしの原点とも言える“土”や“水”を汚してはいけないのです。自然の摂理から言えば、それが巡り巡って自分に戻ってくるのですから。
化学物質を使わない“オーガニック”がなぜ良いのか? 私は農業の勉強を通じて、自然、環境、そして人が暮らすということ、本当に多くのことを学びました。
そしてそんな自分の趣味や経験から、オーガニックのエディブルガーデン(食べられる庭)や“循環型の農ある暮らし”を学ぶ「Food Forest Club八ヶ岳プロジェクト(通称FFC)」というワークショップをNPOソーシャルコンシェルジュで毎月開催するようになって、今年で3年目になります。
さらに、このFFCからスピンアウトして、東日本大震災の支援活動として「仮設住宅にコミュニティガーデンを作るプロジェクト」も行っています。
FFCの講師である土壌コンサルタント&パーマカルチャー・デザイナーの四井真治氏にご協力頂き、岩手県の仮設住宅に住む方々とともに、お花や野菜、果樹を植えたエディブルガーデンを作るプロジェクトです。
園芸療法の効果はご存知の方も多いかと思います。
土や植物に水をまいたり、雨の降った次の日に土いじりをするとたくさんマイナスイオンが発生し、心身ともにリフレッシュします。
植物を育て、五感を刺激することで、感性も豊かになり、子供から高齢者まで、年齢問わず、達成感を得る有効なツールとも言われています。
また、住民たちで協力して作物を育てるので、仲間意識が芽生え、自然にコミュニケーションが生まれ、憩いと和みの場を創造することができます。
仮設住宅に住んでいる方のほとんどは年配の方々で、震災で心に傷を負ったり、また仮設住宅の住人同士の交流も稀薄であると聞いていたので、私たちが日々行ってきた活動を活かし、仮設住宅に住む方々を少しでもHappyにできないかという思いからこの活動は始まりました。
欧米でも、Horticultural therapy(園芸療法)は、様々な社会問題の解決のツールとして様々な事例があります。
高齢者、身体また精神に障害を持った方、家庭内暴力やレイプの被害者女性や引きこもり、刑務所から出所した人たちなど、社会的に心の傷を抱えてしまった人々のケア、あるいは自立支援が必要な人々のための施設で導入されています。
アメリカの有名なオーガニックレストラン「シェ・パニース」のオーナーシェフ、アリス・ウォーターズの提言で生まれた「エディブル・スクールヤード(食べられる校庭)」の取り組みのように、地域のボランティアも巻き込みながら、荒廃した中学校のコンクリートの駐車場をオーガニック菜園に変え、野菜を育て、調理し、食べる、先駆的な食育プログラムを通じて、その荒廃した中学校にポジティブな変化をもたらした事例もあります。余談ですが、このアリス・ウォーターズは、オバマ大統領夫人の要請で、ホワイトハウス内にオーガニックのキッチンガーデンを作ったプロデューサーでもあります)
日本でも最近、食育プログラムとして、菜園作りを行っている学校も増えていますが、日本中の学校や福祉施設で、空いている土地をオーガニック菜園として有効利用していくシステムができなかと考えています。お花、野菜、果樹、地域住民も含め皆で育て、学校給食や施設で利用するシステム。いじめ、引きこもり、うつ病、孤独死、あるいは痴呆症など、様々な社会問題の解決の一助になるのではとも思います。安部首相夫人、いかがでしょうか?