心を整える魔法の姿勢――背骨の柔軟性は、年齢につながる

心を整える魔法の姿勢――背骨の柔軟性は、年齢につながる

自分の心と向き合い、整理する方法を女性僧侶の大澤香有さんにお聞きしました。ここで紹介するのは、あぐらで座って、1分間の運動を続けるだけの簡単テクニック。


相手の何気ない発言にイラっとしたり、行動に不満を募らせたことはありませんか?

前回の記事では、女性僧侶の大澤香有(おおさわ・こうゆう)さんに、マイナスの感情に支配されないために心を整える必要があること、そのために大切なのが、体の姿勢を正すことだという話を紹介しました。

後半では、具体的にどのように体の姿勢を正していけば良いのかお伝えできればと思います。

「感情に支配されないで」 日々の暮らしの中に“隙間”をつくるべき理由

https://p-dress.jp/articles/5917

「洗濯機のようにグルグルと回り続ける暮らしの中にこそ、隙間を作り出し、体と呼吸を整える時間をつくってほしい」そう話す女性僧侶・大澤香有さんの想いとは。

■良い姿勢とは?

坐禅における良い姿勢とは、背中をピンと反らして、お腹を前に出すようなイメージ……という方も多いかもしれません。ですが、大澤さんによれば、骨盤を立てながらも体に圧力をかけない姿勢こそが”良い姿勢”の定義とのこと。

「“良い姿勢”というのは背筋が伸びているという状態よりも、正しい姿勢で力が入っていない状態。

呼吸を深くするためには、体の力を抜かなければなりません。ですので、伸びてはいるんだけれども、呼吸が深く入っていくことを妨げない姿勢というのが良い状態です。常にダラっとしているわけではなくて、形を保ちながら無駄な力を抜いていくイメージですね」

■良い姿勢のポイント

まずは、今のあなたの姿勢がどのような状態かを簡単に判断するチェックポイントをお伝えしていきます。

1.壁に背中をつけたとき、隙間が空いていないか

「立っている状態のときに、背中を壁につけてみると、壁と背中の間に隙間がうまれる人がいますが、これは隙間があかない状態が理想です。これが一番カラダに負担がかからない姿勢なんです」

2.鼻とへそを結ぶ線、耳と肩を結ぶ線が一直線になっているか

「これは坐禅の指導法なのですが、“正しい姿勢“を意識するときには、カラダを左右に揺らして自分の中心がどこかなというのを探ってもらいたいんです」

私たちの頭は、スイカ一個分の重さ(約5キロ)があると言われており、それを背骨で支えています。頭が前にあったり、後ろにあったりする状態は体に負担をかけてしまいます。

それを正しい体の正しい位置に戻すことが、負担を軽くしてあげるコツだと大澤さんは語ります。

「ポイントは、鼻とおへそが一直線になっていること。それから横から見たときに、耳と肩を結ぶ線がまっすぐになっているかということですね。自分の中心がずれていないか確認してみてください」


とくにパソコンやスマホを普段から使う人は、前傾姿勢のままでいることが多いとのこと。こちらの記事をご覧のみなさまも今一度、ご自身の姿勢を以上の方法で確かめてみてください。

■体から心へ。気持ちを整えるテクニック

ここからは日常生活の中に取り入れたい体の姿勢をよくするためのテクニックをご紹介していきます。

外側にある体から、心の整えていくアプローチとなっています。落ち着いた気持ちで2018年をスタートさせたい方はこちらの方法をお試しください。

1.自分の中にある”いらない想い”を地面に吐き出すイメージで、呼吸に集中

1.あぐらをかく
2.軽く目をとじる
3.背筋をまっすぐ伸ばす(天井から1本の糸でつられているようなイメージ)
4.鼻から深く息を吸う(自分の中に新鮮なエネルギーを取り入れるイメージ)
5.7秒かけて口からゆっくりと息を吐く(自分の中にあるいらない想いを地面に返すイメージ)



ひと通り終わったあとは、4と5の呼吸を繰り返してください。

人間には、緊張しているときやストレスを感じているときにはたらく交感神経休息しているときやリラックスしているときにはたらく副交感神経があります。大澤さんによると多くの人は普段から交感神経が有意となっているため、呼吸を深くすることによって、副交感神経と交感神経のバランスを整える狙いがあるとのこと。

2.背骨の柔軟性を意識した簡単なストレッチ

「次に大事なのが背骨の柔軟性ですね。『背骨の柔軟性=年齢』と言われているほど柔軟性は重要なんです。だからとくに女性はこのストレッチをやったほうがいいです」

そう大澤さんが教えてくれたのが、こちらもあぐらで座りながら行う簡単な運動。

1.あぐらをかく
2.上半身の力を抜く(このときも背骨はまっすぐに)
3.足首を両手でつかむ
4.息を吸いながら、胸を軽く前に出す

5.息を吐きながら、後ろに胸をひっこめる

このとき、頭と肩の位置は固定しておき、背骨だけが前後するように動かしてください(肩甲骨が広がっていくイメージ)。これを1分間つづけるだけで背骨の柔軟性が変わるはず。

また、このあぐらで座っている状態で、上半身を前後に回転させる運動もおすすめです(テキストだとわかりにくいので、以下に写真を掲載)。

下半身は固定したまま、円を描くように上半身を回転させる。

上半身が後ろに回るときには、息を吐く。前に回るときには、息を吸う。

日常に起きる不調の原因は“体の滞り”にあると大澤さんは話します。
「体を動かしたり、呼吸を通したりとか、体のエネルギーを流してあげることが、そういった滞りの解消に役立ちます」とのこと。

新しい季節を迎えて、これから自分の気持ちを整えたい方は、ぜひこちらの運動習慣を取り入れてみてください。

取材協力/大澤香有

大澤さんのブログはこちら
https://ameblo.jp/koyu-zenyoga/

取材・撮影/小林航平

この記事のライター

人生を自分らしく楽しむ大人の女性たちに、多様な生き方や選択肢を提案します。

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