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自分が「成長している実感」を得られるボルダリング【新世界を嗜む】

『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。2018年は新世界=「未体験の趣味」と出会ってみませんか。趣味は自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵にしてくれるもの。本記事で紹介するのは「ボルダリング」。週4回ボルダリングジムへ行くこともあるOL、Saekoさんに寄稿いただきました。

自分が「成長している実感」を得られるボルダリング【新世界を嗜む】

『DRESS』1月特集は「新世界を嗜む」。ここで定義する新世界とは、未体験の趣味の世界。

思いっきり笑った、感動して泣いた、目標を達成して感動した、のめり込みすぎて時間を忘れていたetc.。趣味を通じて得るさまざまな感情や経験は、私たちの人生をカラフルにしてくれるもの。

「自分の人生にこれがないとつまらない」「これがあるおかげで日々が楽しい」。そんな風に思える趣味はありますか?

ある人はもちろん、ない人も、2018年は新世界に足を踏み入れて、新しい趣味と出会ってみませんか。趣味が自分の生きる世界を広げてくれて、日々を今よりもっと素敵なものにしてくれるはずです。

スポーツ(観戦含む)系、文化系に分けて、趣味に熱中している人たちが、魅力や楽しみ方を愛のある文章で語り尽くします。

ここでは、「ボルダリング」という新世界へ飛び込んで楽しむOL、Saekoさんの例を見てみましょう。

■ボルダリングにハマって8カ月

近年、大流行しているスポーツ、ボルダリング。2020年からはオリンピックの競技種目にもなり、今後ますます競技人口が増えていきそうです。それにともなって、全国各地にジムが続々と増えていて、その数400〜500軒にも及ぶそう。

私がボルダリングを始めたのは2017年5月。その後すぐにのめり込んで、早8カ月が経ちます(2018年1月時点)。

実は3年前に2回だけ、ボルダリングを体験したことがありました。当時は会社関係の人に誘われて行ったものの、まったくハマらずそれっきりに……。

今回、本格的にボルダリングを始めたきっかけは、飲み会で知り合った男性Aさん。後日LINEでやりとりしているときに、趣味について尋ねると、Aさんの答えは「飲みに行ったり、ボルダリングしたり」というものでした。

そのとき、私の興味・関心アンテナがボルダリングという言葉に過剰に反応。もともと体を動かすことが好きなので、心のどこかではチャンスがあればまたやってみたいスポーツだな、と感じていたのだと思います。Aさんとは1週間後に一緒にボルダリングへ行く約束をしました。

3年ぶりのボルダリング当日。到着したのはコンクリート打ちっぱなし風、体を動かしたくなるような音楽が程よい音量で流れる半地下のジムでした。

説明を受けた後、持参した運動着に着替え、初めての人用の説明をスタッフさんから受けました。

■難易度別のコースがあるから、攻略するのが楽しい

ここでボルダリングのルールを簡単にご紹介します。

ボルダリングは、壁についているカラフルな突起(ホールド)を手足を使って登る競技。でも、ただ登ればいいというものではありません。

いくつか「課題」があり、課題には決められたコースがあり、使ってもいいホールドはコースによって異なります。ジムによって違いはありますが、シールの色や形、ホールドの色で指定されています。

各コースには難易度があり、こちらもジムによって違いますが、だいたい8級〜初段くらいまで設定されています。まったくの初心者であれば、6級までいけたら十分といったところでしょうか。

その日は6級くらいまで到達しました。Aさんから、「初心者の女の子にしては筋肉あるね」と言われた記憶があります。

楽しかったな、と幸せな気持ちで帰宅し、次の休日にひとりで再訪しました。そしてすっかりハマってしまい、平日休みはひとり参戦、土日のどちらかはAさんと行くように。ただ、Aさんはそこまでハマることなく、2カ月ほどで来なくなりました。

■ボルダリングの魅力6つ

ボルダリングを始めた当初から現在を振り返ってみると、1週間に最低2度はジムに行っています。行ける時間があるときは、必ず行かないと気が済まないくらい(笑)。

今までこれといった趣味のなかった私が、これほどまでボルダリングにハマってしまった理由、魅力をいくつか考えてみました。

・楽しみながら運動ができる
→もともと食べるのが大好きなので、そのぶん運動しなければマズいという理由で、今まで無理矢理ウォーキングやジム通いをしていましたが、心からやりたくてたまらない運動はボルダリングが初めてです。

・なんかおしゃれ
→壁につくカラフルなホールド、それを登る姿、ウェアもこだわればカッコいいです。

・達成感を得られる
→なかなかクリアできない課題に何度もトライし、ゴールしたときは最高な気分。自分が成長しているのを実感できます。

・勝手に筋肉がついている
→ジムで黙々と筋トレをするのは、退屈したり飽きたりして、私にはあまり合っていませんでした。ボルダリングは楽しんで通っているうちに、いつの間にかいい感じに筋肉がついてきて最高です。

・ひとりでもできる
→友人などと休みが合わない平日休みを最大限に活用できるのは嬉しいです。ひとりでも通いやすいので、ひとり行動好きにはぴったり。ただし、上手な人に教えてもらうことも上達に必要不可欠です。

・料金がそんなに高くない
→ボルダリングジムは比較的リーズナブル。1000〜2000円くらいで、気が済むまでボルダリングに熱中できます。

■なじみのボルダリングジムで彼ができた

もうひとつ収穫もありました。なんと、ボルダリングを通して彼ができたんです。

彼はよく行くジムの常連。もともとボルダリングは、客同士が自然と話をする機会が多いんです。課題についてのネタや他の人へのアドバイスについて、いつの間にかしゃべっている、という感じ。

彼によると、素人ながら本気で登り続ける私の姿が印象的だったらしく(笑)、自然な流れで話をするようになり、ボルダリングを始めて4カ月後に付き合うことになりました。

出会いがあるとは少しも期待せず、ただボルダリングにのめり込んでいたなかで、趣味を通じた嬉しい出会いのひとつとなりました。

初段や2段までもクリアしてしまう、ボルダリング強者な彼とのデートはほぼほぼ、「ボルダリングジム遠征」です(笑)。

いつも行っているジムを「ホームジム」といいますが、気分転換に違うジムに行くことを「遠征」と呼んでいます。ジム遠征だけでも十分ですが、そこにランチやディナーといったグルメや、映画などを組み込むと、イベント盛りだくさんの大充実な1日になります。

彼との共通の趣味、ボルダリングのおかげで、デートがマンネリ化せず、デート当日は時間が足りないくらい充実した1日を過ごせていると思います。

私にとって、ボルダリングにはメリットしかありません。強いてデメリットを挙げるなら、登っている最中、ホールドなどに手足をぶつけてしまい、アザや傷が絶えないことでしょうか。

「ボルダリングで生傷は避けられない」「アザや傷のひとつやふたつ、たいしたことない」と思えるくらい、ボルダリングは楽しくて、今では暮らしになくてはならない趣味です。

Text/Saeko
都内の会社で会長秘書として働くアラサーOL。

写真提供/著者

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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