同性に愛されるしなやかな人とは
できれば誰からも嫌われたくない。いろんな人から好かれたい、と思う。しかし、どうすればいいのか。同性に好かれるような人になるために必要なことは実はとても簡単なことなのだと思う。
どうせなら全人類にモテたいけれど、それは難しい。
当たり前だ。どうしてもこの顔、声、スタイルが無理、という場合もあるだろうし、考え方が合わない、常識が違う。嫌いになる理由は見つけようと思えば、いくらでもある。
でも、ひとつ好きなところを見つけると、もしかしたらその好きなポイントはほかの嫌いな要素をすべて覆すかもしれない。
異性に好かれるためのテク、的なことは今までもたくさん目にしてきた。
一方で同性からについてはどうだろう。異性に好かれるよりも難しく、好きなポイントひとつで全て覆ることはないようにも思う。では、どうすれば同性に好かれるのだろう。
■自分はどんな同性が好きなのか
私自身はあまり人の好き嫌いがなくて(というより、総じてあまり強く他者に対して興味を持たないようにはしている)、好きか自分に危害を加えない人か、で分けている。
危害を加えると言っても、もちろん殴る蹴るとか、体に傷を与えるというものではない。心に負担を与えてくる人、無理を強いてくる人、あとは影で悪口を言う人もその部類に入る。別にこの人たちを避けるわけでもないけれど、「この女は私によからぬことをするぞ!」とガードしていると意外と被害は小さい(被害ゼロになるわけではない)。
逆に好きな同性はフラットな人だ。
ポジティブすぎず、ネガティブすぎず、聖人すぎず悪人過ぎず。感情の動きが分かりやすい人がいい。私自身があまり褒められた性格ではないので、ポジティブすぎると「絶対にこの人、裏で何か悪いこと考えてる……」と思ってしまうのだ。聖人すぎると「私なんぞ近づいたら聖なる光で消されてしまいそう」とわけがわからないことを考え、少し距離を取る。
あと、頻繁に「好き! 大好き!」という女性も信用していない。
■男性同士の好きはどうなんだろう?
見ていると、男性同士であまりべったりなことはないな、と思う。
ビジネスパートナーなら別なのだろうけど、社会人になると余計に「わざわざ会う」という話を聞かなくなる。
知人男性の多くは結婚してから「友だちがいない」「休日に遊びに行く人がいない」と仕事以外で外出することが少ないらしい。妻にとってそれが良いことなのか悪いことなのかは微妙だけれど。
ちなみに、ある男性に「どういう同性が好きか」と聞いたら「あまり連絡をしてこない人」「趣味を押し付けてこない人」と言っていたのでさっぱりとした付き合いができる男性が好まれるのだろうか(※ごく個人的な意見です)。
■同性に好かれる人になりたいのか
どんな人が同性に好かれるのか、そして何より自分は同性に好かれたいのか。
私は好かれたい。
そうすれば、危害を加えてくるような人は減るだろうし(そう考えると”好かれたい”というのは何とも自己中心的な考え方でもある)。
でも、好かれようとして変われるわけではない。
なぜなら、好かれる人がしているのはとても簡単なことだから。
「他人に対して思いやりを持てること」。
この人に対してはどんな話をしたらいいのか、どんなことをしたら快適に時間を過ごせるのか、考える。それは気を遣いすぎだと言うかもしれないけれど、いろんな人に対して対応を変えられるのは優しさでありしなやかさのような気がする。
もしも、同性から好かれたいと思うのであれば、難しいことを考えず、まずは目の前の人を笑顔にするにはどうしたらいいのか、を考えてみるとなにかヒントが見つかるかもしれない。