元彼と復縁する方法やポイントについて書かれた記事が読めます。LINEを駆使した復縁方法や、男性の性格や特徴を捉えたやり方を知って参考にしてみてください。一度した大恋愛は記憶にのこるもの。元彼と、うまく復縁できることを願います。
復縁が失敗するのは「元を取りたい」気持ちがあるとき
別れた元カレと復縁を願うとき、無意識に「元を取りたい」と思っている女性は意外と多いものです。ですが、傷ついた分を相手に償ってもらうのが目的の復縁は、失敗に終わる可能性が高くなります。過去の痛みは忘れて、新しい絆をふたりで築きたい心を持つこと。これが、復縁で失敗しないポイントです。
■復縁が叶ったのに、彼に支配される関係
「彼からのアプローチで始まった交際。最初は尽くしてもらえて良い気分でしたが、付き合っていくうちに気軽に女性と話す彼にヤキモチを焼いたり、もっと自分だけを見てほしいと思ったりして、気がつけばこちらが尽くすような関係になっていました。
彼が私の愛情にあぐらをかいているのはわかっていても、喧嘩のたびに『やっぱりこの人しかいない』と思い、私の方から謝罪して機嫌を直してもらう感じで、それでも良いと思っていたんだけど……。
そのうち、衝突すれば別れをちらつかされ、彼の要求を全部受け入れないと付き合いが続かないようになり、好きな気持ちに自信が持てなくなった私は彼といったん距離を置きました。
彼は怒っていたけど、本当に私のことが好きなら今のふたりの関係を冷静に考えてくれるだろうという期待が私にはありました。でも、ある日呼び出されたと思ったら
『ほかに好きな人ができた』
と言われ、目の前が真っ暗に。
納得できなかったけど、結局彼の気持ちは変わらず、そのまま別れるしかありませんでした。
彼の方はどうやら高嶺の花を好きになったようで、片想いが上手くいっていないことを聞いた私は何とか復縁できないかと一生懸命彼に連絡を入れる日々。こんなに好きなのに、どうして報われないのかと悔しくてたまりませんでした。
ひとり暮らしの彼の部屋に押しかけて、ご飯を作ったり掃除や洗濯をしたり、もちろんセックスも彼に請われるまま体を差し出して。とにかく彼にまた愛されたい一心でした。
そんな関係が3カ月ほど続き、彼の方から
『やっぱりお前が一番俺を愛してくれる』
と言われて無事によりを戻すことができました。
でも、以前のように素直に心を開けません。またほかの女性を好きになられたらどうしようとか、喧嘩して『俺の言う通りにしないなら別れるぞ』と言われたら、またつらい思いをするのだろうかとか、いろいろと考えてしまって、交際を続けるのがつらくなっています。
結局、私が追いかけないと幸せにはしてもらえない恋。もうやめるべきでしょうか?」(28歳/教員)
「自分が追いかけないと相手からは好かれない」と思い込んでいる状態では、このまま付き合ってもまた別れることになるでしょう。確かに、彼の方は彼女に愛されているから一緒にいるように感じます。
愛する気持ちに応えてもらうのは幸せなことですが、それはふたりが同じ力関係でいる場合のみ。同じ力関係とは「ふたりが対等に気持ちを交わせる」状態です。
今のふたりは、彼の方が関係を支配しています。彼女は、彼が気に入らないことをすればすぐ別れを切り出され、あっけなく交際は終わるでしょう。
こんな復縁は、彼女にとって失敗であるといえます。
■男性が関係に手を抜き始めるとき
彼女は、別れる前も彼に尽くしていました。彼のためにあれこれと手を出すことで自分の存在感をアピールし、彼の愛情を自分に向けていたかったからです。
自分のために何でもしてくれる彼女。自分から好きになって始まった交際でも、気がつけばその彼女の方が自分を追いかける立場になっている。そう気づいたとき、男性は関係に手を抜き始めます。
最初の頃のように自分が何かしなくても、不満を言われない。黙っていても身の回りの世話をしてくれて、自分の好きなときにセックスさせてくれる。これほど楽で便利な彼女はいないでしょう。
彼女の方は、そんな彼に気づきません。彼がワガママを言って困らせてきても、愛されたいから何とか応えようとする。適当な扱いを受けるときがあっても、愛されるために我慢する。そうやった行動の積み重ねが彼の甘えを助長していきます。
冷静になれば、付き合い始めた頃とはまったく違う彼の姿が彼女には見えたはずでした。自分自身も、彼の愛情ばかり気になって自然体で過ごせなくなっている窮屈さを実感できたはずでした。
でも、大変であればあるほど、彼女はその埋め合わせを彼に求めて必死になります。「こんなにがんばったんだから、私は報われるべきだ」という強迫観念のようなものが、彼女の言動を縛っていました。
■「元を取りたい」が復縁の理由になる
喧嘩をしても、彼の要求を受け入れなければ別れを持ち出されるようなつらい関係だったのに、どうして彼女は復縁を望んだのでしょうか。
そう尋ねたとき、彼女から返ってきたのは「だって、あんなに尽くしたのに……」という言葉でした。
「まだ尽くしたいの?」と言うと「だってまだ好きだし。このまま終わってもしんどい」と彼女は暗い表情で答えました。
あんなにがんばったのに、ほかに好きな女性ができたという最悪の理由で振られたことが、彼女には受け入れられませんでした。
ですが、それだけ力を尽くしてきてダメだったのなら、この先よりを戻しても同じなはず。彼女の気持ちが彼に届いていないことは、彼女自身がよくわかっているはずなのです。
それでもまた付き合いたい。それは、彼を愛しているからではなく、自分ががんばった分の「元を取りたい」から。
苦労しただけで終わることが許せない。つらい思いをした分、彼から愛情という代償をもらわないと気が済まない。そんな不満が復縁の理由になっています。
「たぶん、私のことなんてすぐ忘れるよね」
これが彼女の本音です。誰よりもそれをわかっているから、それが許せないから、何とかしたくて彼との復縁を望んだのですね。
彼女の復縁が失敗したのは、ふたりの関係を自分の満足のためだけに考えたから。
たとえよりを戻せても、幸せとはほど遠い恋愛を繰り返す結果になりました。
■自己満足の復縁は失敗する
彼女の努力は、一応は実りました。願い通り彼はふたたび彼女の元へ戻ってきてくれたけど、関係は以前より悪くなっています。彼女にとって。
彼の方はどうでしょうか。一度は捨てたけど、新しく好きになった女性への片想いは実らず、結局何もしなくても愛してくれる彼女と過ごす方が楽。彼女から復縁を望んできたんだから、立場は自分の方が上。
以前より関係をコントロールできる付き合いに、新鮮さはあるのでしょうか。彼女の魅力ではなく、あぐらをかいていられる愛情で結ばれた恋愛に、価値は見出せるでしょうか。
彼女の「元を取りたい」気持ちは、満たされるでしょうか。
彼女自身、「私が追いかけないと幸せにはしてもらえない恋」という答えをすでに出しています。結局、彼につらい気持ちの代償を求めても、それは自分が愛した上で与えられるもの。決して彼の方から能動的に彼女を愛することはないのです。
彼に愛されることが、この恋愛の唯一の目的。自己満足で求めた復縁は、たとえ叶ったとしても失敗に終わる可能性が高いことを、忘れてはいけません。
■幸せな復縁とは、新しい絆をふたりで作るもの
本来、復縁は新しい絆をふたりで築いていくものです。以前の関係に問題があったから別れたのであって、何も変わらないままでよりを戻したところで、幸せになれるはずがありません。
彼女の場合は、一度綺麗さっぱりと彼と縁を切り、「元を取りたい」気持ちを捨てることが必要です。執着は本心を隠します。離れてみることで、本当は自分はどうしたいのか、彼とよりを戻したい気持ちは本物なのかどうか、時間をかけて見極めることができます。
本当に彼のことが好きであれば、以前の付き合いに問題があったことに気づくはずです。自分の振る舞いや彼の態度など、改善しなければいけないことはたくさんあります。
それを乗り越えてなお、彼と恋をしたいか。彼と改めて向き合い、新しい絆をふたりで作りたいという心をお互いが持って初めて、復縁は本当に成功するといえるでしょう。