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その白髪、改善できるかも。白髪のメカニズムから知る、予防・改善方法

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30代から40代にかけて特に気になってくる白髪のお悩み。白髪は自然な老化現象ですが、遺伝的な要因以外にダイエットや睡眠不足なども原因になり得ます。白髪ができるメカニズムから、すぐにできる対策方法をお伝えします。

その白髪、改善できるかも。白髪のメカニズムから知る、予防・改善方法

■白髪になるメカニズム

はじめて白髪を発見したときのショックといったら……。しかも、分け目付近の白髪は他人に発見されやすいため、より気になってしまうのではないでしょうか。

そもそも白髪は誰にでも起こり得る、ごく自然な老化現象です。完全に防ぐことはできません。しかし、近年では遺伝的な要素以外でも、無理なダイエットや慢性的な睡眠不足などによって白髪が増えてしまうことがあるといわれています。

増えてしまった白髪の場合、正しい対策を行うことで、その後の白髪を予防・改善できます。白髪対策のためには、まずは白髪のメカニズムを理解することから始めましょう。

白髪とは「メラニン色素」を持たない髪のこと

私たちの髪色はそれぞれが持つ「メラニン色素」によって決まっています。メラニン色素には、黒色メラニンとも呼ばれる赤みを強く持つ「ユーメラニン」と、黄色メラニンとも呼ばれる「フェオメラニン」からできています。 

「ユーメラニン」を多く含む髪色は暗く、「フェオメラニン」を多く含む髪色は明るくなります。日本人の多くは「ユーメラニン」がメインの髪色です。

つまり、白髪とは、そのどちらの色素も持たない髪のこと。

白髪は酵素「チロシナーゼ」の量や働きと深く関係

それではなぜ、白髪ができてしまうのでしょうか。

そもそも髪は作られてすぐの段階では白い毛です。髪が生えていく過程でメラニン色素が混ざることで、色がついて生えてきます。このメラニン色素を持たないまま生えてきた毛が、白髪と呼ばれるもの。

髪のメラニン色素は「メラノサイト」という、毛根付近にある細胞で作られています。ただ、メラニン色素が作られるには、メラノサイトがあるだけでは不十分で、「チロシナーゼ」といわれる酵素の働きが必要になります。

白髪の発生は、このチロシナーゼの量や働きに深く関係があるといわれています。

老化により、酵素「チロシナーゼ」は減少する

前述したメラニン色素を作るときに必要な酵素「チロシナーゼ」は、加齢とともに体内から減っていきます。そうなると、どれだけメラノサイト細胞が健康なままであったとしても、メラニン色素をスムーズに作り出せなくなってしまいます。

最も一般的な老化による白髪はこのチロシナーゼが減少し、十分に働かないことで起こるものであり、いわゆる若白髪がある人は、主に他の原因があると考えられています。

■遺伝だけではない? 白髪になってしまう原因

昔から、白髪は「遺伝するものだから仕方がない」といわれてきました。

確かに遺伝的要素は外せない原因のひとつですが、実際にはさまざまな要因が重なっているとされ、遺伝だけで諦めてしまうのは早合点かもしれません。

ダイエットなどによる栄養の偏り

白髪には食生活も大きく関わってきます。健やかな髪にはミネラルやビタミン、アミノ酸、タンパク質などが欠かせません。この中でも特にミネラルはチロシナーゼが働くためには欠かせない要素です。

偏った食生活や急なダイエットなどで栄養分が十分に行き渡らないと年齢に関係なく、白髪ができる原因になります。

生活習慣の乱れやストレス

不規則な生活や、喫煙、睡眠不足、ストレスなどは、自律神経のバランスを乱してしまいます。自律神経は成長ホルモンの分泌や全身の血行などをコントロールしていて、ここが乱れると新陳代謝や血行が悪くなり、白髪の原因となってしまうことも。

メラノサイトは神経細胞に似た性質を持っているため、ストレスがかかっていると正常な働きがされず、これも白髪ができる原因となります。

薬の副作用など

胃腸の疾患や甲状腺の疾患といった一部の病気でも、白髪が増える場合があります。また、さまざまな薬の副作用で白髪になる、なんてことも起こり得ます。

短期間で急に白髪が増えた場合には、このケースに該当する可能性があります。必要がありそうならばただの白髪と侮らず、医師の診断も必要です。

■白髪のケアは体の内側から!

ここまで白髪のメカニズムについて紹介してきましたが、そもそもの解決策はないのでしょうか?
やはり、髪は体の内側から生えてくるもの。そのケアには体の中からの改善が必要不可欠です。

髪は血液から作られている

髪の主成分はたんぱく質ですが、さらに元となっているのは血液です。

体内のさまざまな細胞は、血液から栄養をもらいながら、成長しています。もちろん髪の毛も細胞でできているため、作られる際には血液が使われます。

しかし、髪の毛は内臓などに比べて、命にかかわるほど大切なものではないので、栄養が届くのが、かなり後回しになっています。

さまざまな細胞の修復などに血液の栄養が使われた後、最後の余った血液で髪は作られるのです。

細胞に栄養価の高い血液を送る

白髪は、まず血液中の栄養が足りなくなることから始まります。血液の栄養が足りなくなれば、メラノサイトまで栄養が行き届かなくなり、色をつける指令が出なくなってしまいます。

白髪をもう一度色素のある髪に戻すためには、メラノサイトまで質のいい栄養を運び、細胞の働きを元気にしてあげることが重要です。

そのためにはやはり、偏った食生活の改善、質の良い睡眠、細かな生活習慣を改善することから始まります。

そんなに簡単に白髪が減るの? と思われるかもしれませんが、基本的なことがどれだけできているかが問われます。

良質な食事・睡眠・運動。これらは、健康な体を作り上げる上で、とても大切な要素です。忙しさなどからつい忘れていた、当たり前だけど大事なことをしっかり見直すことで、新たにできる白髪の予防策になります。

良質な栄養素を食生活からしっかり

メラノサイトを若々しく元気にするために、栄養価たっぷりの野菜や、ミネラルの多い海藻類、良質なたんぱく質が摂れる豆類など、バランスのとれた食事が大切です。頭皮の細胞にも栄養素をきちんと届けることができます。

白髪の改善は、食事の改善から始まることは間違いありません!

質の良い睡眠を

体中の細胞は約1年間でほとんどが生まれ変わっているといわれています。古い細胞を排泄し、新しい細胞を作ることで体をフレッシュに保っています。

そのターンオーバーが活発に行われているのが睡眠中です。7時間前後の睡眠をコンスタントにとり、睡眠前にはきちんとシャンプーなどを済ませた上で、頭皮環境を清潔で血行の良い状態に保つことも大切です。

適度な運動で全身の血流アップ

睡眠がしっかり取れたら運動も大切です。大人になるとついつい運動不足になりがちです。

ウォーキングや水泳、ストレッチなど体を大きく使って運動をすることで、筋肉のポンプ作用から、血流が良くなり、良質な血液が多く、メラノサイトに行き届くようになります。

色素を作ることをやめてしまったメラノサイトに再アプローチして、黒髪に戻していくためには運動も大切な要素です。

■これ以上白髪を増やしたくないなら、日々のケアはマスト

ここまで白髪が作られるメカニズムについて説明してきました。遺伝的な要素は当然あるわけですが、日々の心がけで肌と同じく若々しく保つこともできると思います。

  • 規則正しくストレスを溜めない生活

  • 栄養バランスに気をつけたバランスの良い食事

  • 運動する時間を設け、全身の血流を良くすることで血液から栄養を届ける。

  • 頭皮のマッサージなどによって頭皮の血流もアップ


  • 色素を作る細胞を活性化させることで、新たな白髪の発生を抑制する効果があります。まだまだ諦めずに日々のケアを続けることが大切です。

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    荒木 隆広

    美容師。神奈川県生まれ。表参道NORAのマネージャーとしてサロンワークを行う傍、各種雑誌のヘアメイクやセミナー講師も行っている。

    ゲスト一人一人の個性とライフスタイルに合わせたヘアスタイル提案、豊富な薬剤知識と経験、確かなカット技術で幅広い年齢層から支持を持つ似合わせ術の達人。

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