バストが原因で睡眠不足に? 「乳眠」×「入眠」儀式のススメを伝授
株式会社ワコールは、20代~50代の女性を対象に、「睡眠と下着に関する調査」を行った。その結果、日本女性の5人にひとりが、バストが原因となる睡眠不足に陥っていることがわかった。ここでは、バストによる睡眠不足に悩む女性たちに「乳眠」×「入眠」儀式のススメをご紹介。
株式会社ワコールは、20代~50代の女性を対象に、「睡眠と下着に関する調査」を行った。
その結果、日本女性の5人にひとりが、睡眠時にバスト自体も寝返りとともに動いたり、仰向けに寝ると左右に広がったりしてバストが妨げとなり、睡眠できていないと感じていることがわかった。
■日本女性の5人にひとりがバストが睡眠中に休んでいないことを実感
日本女性の5人にひとりが、就寝時に自分のバストが「邪魔」(22.0%)と感じたことがあり、就寝時にバストが動いたり左右に広がるなど、眠っていても「バストは睡眠(休息)できていない」(20.5%)と実感し、バストも休めていない状態に。
また、このように“乳眠(にゅうみん)”できていない女性の半数以上(57.4%)は「睡眠の質に満足していない」状態であることがわかった。
■「乳眠」儀式のススメ! 生活意識とナイトブラの関係
今回紹介する「乳眠儀式」とは、睡眠時のバストをやさしく安定させて、ここちよい眠りをめざすための習慣行動を指す。
ここでは、入眠儀式の代表格ともいえる「ナイトブラ」の着用について調べた結果を紹介。
毎日を楽しく、アクティブに過ごしている女性にはナイトブラ派が多いことが明らかに
800人を対象とした本調査では、日常生活についてナイトブラする派としない派で比較を行っている。
まず、毎日が楽しいかどうか聞くと、ナイトブラする派(54.1%)は「毎日が楽しい」と答え、ナイトブラしない派(51.1%)より高くなっている。
また、「毎日アクティブに過ごしている」(ナイトブラする派41.3%、ナイトブラしない派37.5%)、「毎日の生活に満足している」(同53.1%、49.1%)など、いずれもナイトブラする派の方が高い傾向が見られた[図6-1]。
さらに、毎日の生活に満足している、と答えた人を年代別で見ると、50代女性でナイトブラをする派(64.0%)はしない派(55.0%)より10ポイント近く高くなっている[図6-2]
美容意識が高い女子は、ナイトブラをしている割合が高い?
次に、美容に関することを聞き、ナイトブラする派としない派で比較したのが[図7]。
美容面の意識が高い女性には、ナイトブラをしている女性が多いよう。
「バストに自信がある」「肌の調子が良い」などの5項目において、ナイトブラをしている女性のポイントが上回っている。
同様に、自分の性格についても、ポジティブでアクティブな前向き女子には、ナイトブラをしている女性が多いことがわかった。[図8]。
■「入眠」儀式のススメ! 生活意識と寝る前の入眠儀式の関係
さらに、「入眠儀式」について調査。
入眠儀式とは、パジャマに着替えたり、入浴や歯磨きなど、毎日寝る前に行う自分なりの習慣のことを指す。
眠りに入るための習慣「入眠儀式」――実はみんなやっていた?
まず、「入眠儀式」という言葉について聞くと、約8割が「知らない」(78.4%)と答えているが[図9]、「毎日寝る前に行う自分なりの習慣」であることを伝えると、女性の約8割は「入眠儀式をしている」(78.8%)ことがわかった[図10]
「トイレに行く」(60.8%)、「歯を磨く」(55.8%)、「パジャマなどの寝間着に着替える」(49.2%)の順で習慣化している女性が多く、入眠儀式として意識はせずとも、毎日、眠りにつくためのなんらかの行為が習慣化されている[図11]。
「入眠儀式」は愛され女子への第一歩? パートナーとの関係や人間関係も良好に
次に、800人を対象に、入眠儀式実践派、しない派別に、パートナーとの関係や人間関係、入眠環境について聞いてみた。
パートナーのいる人(n=504)のパートナーとの関係は、「パートナーとの関係が長続きする方だ」(84.1%)も、「パートナーから愛されている実感がある」(76.0%)も、「一緒に楽しめる趣味がある」(59.4%)も、入眠儀式実践派の方が高くなっている[図12]。
人間関係ではその差はより顕著で、「パートナーがいる」(70.8%)、「親友がいる」(41.0%)、「同性」(26.5%)問わず「友だちが多い」(16.0%)愛され女子は、入眠儀式実践派の方がより多くなっています[図13]。
■「乳眠」×「入眠」へ専門家からのアドバイス
快適な眠りのための「入眠」✕「乳眠」について、被服生理学の第一人者・田村照子先生にもお話をうかがった。
乳眠儀式について:ナイトブラは自分のからだに合ったものを選ぶ
「乳眠」という言葉は初めて耳にしました。
ですが、若い女性は胸が大きかったり月経サイクルで乳腺に痛みが出たりするとき、閉経後の女性は胸がやわらかくくずれやすくなるため、眠るときに胸も意識的に休ませる、という発想が大切なときがあるかもしれませんね。
夜、眠るときのバストの動きや位置、また摩擦が気になる方は、バストをゆっくりと休ませてここちよく眠るための選択肢のひとつとしてナイトブラを取り入れてみるのもよいでしょう。
眠るときはからだをしめつけないことがとても大事なので、ナイトブラはとくにアンダーバストのサイズや肩ひもの適合性をしっかり確認して、自分に合ったものを選びましょう。
入眠儀式について:心とからだを「動」から「静」へと切り替える
ここちよく眠るためには、心とからだを「動」から「静」に切り替えることが大切です。
アロマを焚く、パジャマに着替える、眠りに入るための音楽を聴く、などの一連の動作、行動は、脳を日中の交感神経優位、「動」つまり「緊張」状態から、睡眠に必要な副交感神経優位、「静」つまり「リラックス」状態へとスイッチするきっかけになります。
寝る前に入浴する、トイレに行く、などは多くの人がしていることですが、入眠儀式として意識的に実践することが大切です。毎日眠る前に行う「静」に切り替えるための自分なりの習慣「切り替えスイッチ」を持つことで入眠前にリラックスでき、自然にここちよい睡眠へと導かれることでしょう。
眠るときには、適切なパジャマを着ることも大切です。
寝ているときは皮膚の新陳代謝がアップするため、垢や汚れを吸収するような素材を選びましょう。やわらかい素材のパジャマは、副交感神経をより優位にすることも、実証されています。
形も、パジャマは眠るときの専用の衣服、つまり“眠り衣”としいて設計されており、寝返りが打ちやすく、からだをしめつけない工夫がされています。夏は清涼感のあるソフトな布地、冬は暖かく、肌ざわりのよい布地を選ぶなど、季節によって変えることも重要ですね。
■「乳眠」×「入眠」をサポートする商品のご紹介
「入眠儀式」にオススメの商品
「睡眠科学」のパジャマ
「睡眠科学」は、ワコール人間科学研究所の眠っている間のからだの特性研究をもとに“動きのここちよさ”“温度のここちよさ”“肌へのここちよさ”の3つの“ここちよさ”をカタチにし、“眠りここちにこだわるパジャマ”をブランドコンセプトとして、2004年から展開されている。
「ネムリナ」のパジャマ
「眠るときはパジャマに着替えてここちよく」をテーマに、ワコール独自の睡眠時のからだの特性研究をもとに、2017年秋に誕生する量販店向けのブランド。
「乳眠儀式」にオススメの商品
「夜寝るとき用」のブラ
ワコールは、それぞれの時間をここちよく過ごすことができるように、睡眠時は睡眠時専用など、バストの状態にあわせた専用のブラジャーの着用をおすすめしている。睡眠中に重力でひっぱられるバストを包みこむようにささえ、適正な位置に安定させ、不快感をやわらげて、ここちよい眠りへと誘ってくれるはず。
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