ひんやり美味しい赤ワインの見つけ方! 夏の赤ワインは冷やして召しあがれ
日本の夏は蒸し暑い……だからこそ、ビールや白ワインがおいしい季節でもあります。ですが今回ご紹介したいのは、冷やしておいしい赤ワインの見つけ方。常温で飲むのが普通の赤ワインですが、冷やすことでより味わい深くなる赤ワインもあるんです。
夏は蒸し暑くてビールや白ワインがおいしい季節ではありますが、赤ワイン好きには厳しい季節でもあります。
赤ワインは常温で、とはいうものの、この蒸し暑さでは赤ワインもすぐにぬるくなってしまいます。
そこで今回は、冷やしても美味しい赤ワインの見つけ方をご紹介します。夏のイベントであるバーベキューやキャンプなどでも役立つ情報もあるので、参考にしてみてくださいね。
どうして「赤ワインは常温で」飲むのが良いの?
そもそも、「赤ワインは常温で」といいますが、そのことが最初に言われ始めたのは17世紀頃のフランス。
日本より緯度も高く、気温も低い地域において、貴族がお城で飲んでいたときに作られた言葉です。石造りのお城では温度も低く、室内はひんやりとしていました。当然、夏も”蒸し暑い”というよりも”カラっとした暑さ”です。
それに比べて日本の夏は湿度が高く、蒸し暑い。ワインを常温で置いておくとぬるくなってしまいます。つまり、我が国において、「赤ワインは常温で」というのはそのまま放置しておけばよい、ということではないのです。
レストランでも、常温というよりは軽めのワインなら14~16度、重めなら16~18度くらいがちょうど良いとされています。
■間違いないのは赤のスパークリングワイン
たまに見かけるのがランブルスコなどの赤のスパークリングワイン。
産地でいうと、イタリアやオーストラリアでつくられているものが多いです。赤のスパークリングワインは、冷やして飲むほうがおいしいんですよ。
グラスはシャンパングラスでも良いですし、普通のワイングラスやタンブラーのようなものでもおいしく飲めます。
ちなみに、ランブルスコはイタリアのエミリア・ロマーニャ州を主な産地とする微発砲の赤ワイン。
サラミやハム、パルミジャーノ・レッジャーノ、そしてバルサミコ酢などが有名な地域です。酸味と渋味が同居する赤のスパークリングは脂っこいお料理を洗い流してくれますし、ピザなどのジャンキーなお食事ともよく合います。
■「軽め、フルーティ」と言われるワインを冷やしてみる
「赤ワインも飲みたい……でも暑い……」そんなときには「軽め・フルーティ」と言われるワインを冷やすとちょうどよくなります。
ワインの主な成分は「甘味」「酸味」「渋味」。
赤ワインの場合は「渋味」が重要ですが、渋味は温度が低い(冷やす)と強く感じてしまいます。逆に「甘味」は温度が低いほうが感じにくくなります。いわゆる「軽め」「ライト」なワインは渋味が控え目なので冷やしても美味しく飲めます。
また、フルーティーなもの、少し甘味のある赤ワインもおすすめ。冷やして飲みたいときは、「軽め・フルーティ」と書かれているものを選ぶようにしましょう。
■おすすめのブドウ品種
やはりブドウ品種も「軽めでフルーティ」なものが良いです。
・ピノ・ノワール
高級なものは渋味がしっかりあるタイプもありますが、低価格なものは比較的フルーティ。冷やして飲んでもおいしく楽しめます。
・ガメイ
ボジョレー・ヌーヴォーで使われているブドウです。フレッシュでタンニンが柔らかいのが特徴。夏ではなくても低めの温度で提供されます。
・テンプラニーリョ
こちらも価格帯にもよりますが、チェリー系のフルーティーなタイプに仕上がっているものも多いです。そういったものは冷やして飲むと美味しく感じられます。
お店で買うときには最初から「冷やしても飲みやすいものを」とリクエストすると良いです。お店のソムリエさんが冷やして飲みやすいものを選んでくれます。
夏でも赤ワインを飲みたいシチュエーションはあると思います。
クーラーの効いた部屋で赤ワインも良いですが、とくに外で飲むときなどは冷やしておいしく飲めたら嬉しいですよね。
「赤ワインは常温で」というヨーロッパで作られた言葉に惑わされず、冷やしてもおいしいワインを見つけて日本の夏を楽しみましょう。