2021.01.20 性と愛

セックスは体じゃなく、心ですると満たされ続ける【AV男優しみけん】

AV男優しみけんさんによる本『SHIMIKEN's BEST SEX 最高のセックス集中講義』は、セックスの悩みを解決に近づけ、“心でおこなうセックス”をするための指南書です。本書の刊行を記念して、しみけんさんをインタビュー。女性の性の悩みを中心に伺いました。

セックスの悩みを抱えたとき、パートナーに悩みを打ち明け、一緒に愛を深め、より良い関係性を築いていけたら、それほど幸せなことはありません。しかし、多くの女性が年代を問わず、物理的、心理的な悩みを自分の中だけで抱えがち。

そんな男女のセックスの悩みを解決し、もう一歩進んだ“心でおこなうセックス”をするための指南書『SHIMIKEN's BEST SEX 最高のセックス集中講義』が、５月に刊行され、話題を集めています。

著者は人気AV男優のしみけんさん。女性が抱える悩みや疑問をしみけんさんにぶつけ、心から満たされるセックスをするための考え方、具体的な行動を教えていただきました。

■「相手に気持ち良くしてもらおう」発想のセックスではイケない

――女性のセックスに対する悩みを集めると、よくあるのが「自分のセックスは相手にとって本当に気持ちいいの？」「相手に要望をどう伝えればよいか？」など。コミュニケーション面での悩みが多いのですが、“セックスはコミュニケーション”と言い切るしみけんさんから見て、気持ちをスムーズに伝える方法にはどんなものがあるのでしょうか？

なぜ相手に聞けないのか、伝えられないのかという部分を、まずは探っていきたいです。おそらく根底には、「相手に嫌われたらどうしよう？」「自分が変だったらどうしよう」という不安や、「険悪になるくらいなら我慢しよう」という自己保身の気持ちがあるはずです。

僕はいつも「セックスはコミュニケーション」と言っているのですが、つまり受け身や自己完結しているようではいけません。具体的には、「聞き方」を工夫すれば、多くの聞きづらい悩みは解決します。

男性はプライドを大切にする生き物なので、何か行為が不快でやめてほしい場合は、「やめて！」ではなく、「〇〇の方がもっと気持ち良いかな」という感じで、ポジティブな提案をすることでセックスは深まります。

――でも、場合によっては、「いま、気持ち良くない。だからといって、どうすればもっと気持ち良くなるかもわからないけど……」という女性もいると思うのですが、その場合はどう伝えたら良いのでしょう？

そういう発想の人って、そもそも「相手に気持ち良くしてもらおう」という他力本願な考えが根っこにあると思います。それこそが問題です。人生もそうですが、セックスも他人任せではなく、自分で切り開く気持ちが大事ですよね。

「ひとりではイクのに、セックスではイケない」と言う女性はときどきいますが、「イかせてもらおうとする気持ちが、セックスでイかなくさせている」って僕は思います。

セックスはある種、大学受験のようなもの。合格するためには受験勉強をして、模試を受けて、合格率を高めた上で臨みます。セックスにおける模試が女性のオナニーなんです。自分の体を知って受験（セックス）に挑むことで、合格、つまり心も体も満たされるセックスは実現するんじゃないでしょうか。