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澎湖は食材の宝庫。ポンフーの絶品グルメ5選【台湾リゾート #3】

この連載では、近年、台湾はもちろん、中国・香港などの旅行サイトで「台湾のハワイ」として紹介されている秘島・ポンフーの魅力を全5回に渡って語ります。連載第3回目のテーマは旅の醍醐味のひとつ、グルメです。ポンフーで味わえる絶品グルメを5つ選りすぐってご紹介します。

澎湖は食材の宝庫。ポンフーの絶品グルメ5選【台湾リゾート #3】

あの店であの豆醤を。あの店であの小籠包を。あの店であの芒果冰を――。台湾旅行の魅力のひとつはやっぱりグルメ。

台北は台湾の首都なので東京と似て、あらゆる美味しいものが集まる場所という印象があります。一方、ポンフーのグルメはいわば、地方グルメ。日本にも関西風や関東風があるように、ポンフーでしか味わえない料理があります。

どこのお店に行ってもほとんど外すことがないのがポンフーグルメのすごいところ。ここではポンフーならではのソウルフードをご紹介します。

■ポンフーグルメの真髄はやっぱり「新鮮食材」

「北辰公有市場」写真©フルカワ トモエ

ポンフーの中心・馬公市の市街には澎湖魚市場と北辰市場という大きな市場が2つもあります。そのため、魚でも肉でも野菜でも毎日新鮮な食材が手に入ります。

その日に水揚げした魚、その日に絞めた鶏、その日に収穫した野菜を食す幸福感。とびきり新鮮な食材――これこそが、ポンフー・グルメの真髄であり、食す醍醐味だといえるでしょう。

当然、なにを食べても新鮮で美味しいのですが、特に魚料理は台北のとは比べものにならないほど美味です。

1.牡蠣と海老とイカの共演。魚介エキスの旨味が凝縮された「海産米粉湯」

「海産米粉湯」写真©フルカワ トモエ

グルメ5選を選抜するにあたり、どの店のどの料理を選ぶかは非常に悩ましく断腸の思いで掲載を見送らざるを得ないグルメも多数ありますが、最初に挙げるこの「海産米粉湯」は全会一致(ひとりですが)で採択決定です!

牡蠣と海老とイカ。そんな素晴らしい組み合わせ。ポンフーで捕れた新鮮な海産物を「これでもか!」と詰め込んだ一品。ビーフン風の麺が旨みたっぷりのスープと絡み至福の味。そして、なんとこれでたったの85元です。一口食べるだけで「ポンフーに来てよかった……」と思うこと間違いなしです。

店名 讃哥面攤
住所 馬公市光明路20號

2.臭みなく柔らかいのに歯応えアリ。絶品ダレでいただく「鴨肉飯」

「鴨肉飯」写真©フルカワ トモエ

日本に住んでいると、「鴨肉の美味しいお店」「今日は鴨肉食べに行こうよ」など、そういう話ってあまりしませんが、ポンフーでは割とポピュラーに食されているのが「鴨肉」。そしてその鴨肉を堪能できるのがこのお店。その名も「鴨肉大王」です。

さっぱりとしていてヘルシー、臭みも少なく、柔らかくて美味しい鴨肉が食べられます。特に、鴨肉にかけるタレ(鴨肉醤)が絶品です。甘味と酸味のバランスが絶妙で、旅行に来るとついつい偏りがちな食事ですが、鴨肉でタンパク質も摂取できてしまいます。ポンフーに来たら必ず食べて返っていただきたい、やみつきになる味です。

店名 鴨肉大王
住所 馬公市仁愛路95號

3.港近くにいけす料理店が密集。絶品刺身「生魚片」

「生魚片」©フルカワ トモエ

ポンフーは離島で四方を海に囲まれていることから漁業が盛んで、毎日港では新鮮な魚介類が水揚げされています。そんなわけで馬公港と市街地のメイン通りとなる中正路との間に位置する菊島之星(土産物センター)の周辺には、いけす料理のお店がたくさん密集しています。

さっきまでいけすで泳いでいたお魚やエビ、イカ、貝類をその場で調理してくれます。素材は刺身で食べられるほど新鮮なものばかりです。肉厚で繊維が残っていてプリプリしたお刺身を食べれば、島や漁師町の醍醐味を実感するはずです。

特徴的なのがどの料理も素材の新鮮さを活かし、シンプルな調理方法で仕上げられており、さっぱり負担なく食べることができます。どの店で何を食べても美味しいので、まざまざとポンフーのポテンシャルを見せつけられることでしょう。

店名 清香活海鮮
住所 馬公市三民路4號

4.ポンフーの食文化を反映した家庭料理「炒花菜干」

「炒花菜干」写真©フルカワ トモエ

ポンフーにはいろいろな食材を干物にして保存食にする文化があります。以下は私の推測になりますが、ポンフーは山地や木がなく土壌が比較的瘦せているため、本来はあまり農業に向いていない土地なのかもしれません。

現在では品種改良で、カボチャ・スイカ・カリフラワーなどの地元野菜が生産されていますが、やはり、人々の伝統的な意識としては、食材を「新鮮なままいただく」もしくは「干物にして保存食にする」という考え方が根づいているのではないか、と思っています(推測)。

写真はまさにポンフーの食文化を反映した家庭料理。「花菜干」というドライカリフラワーと豚肉の炒め物です。

野菜炒めなのにコリコリとした食感で、干したことで旨みや甘味が凝縮されており、塩加減がちょうどよくご飯がすすみます。他にもポンフーには「豚肉と干しタコの炒め物」「海苔の入った玉子焼き」など、さまざまな干物を使った家庭料理があります。

「干す」という文化を長きに渡って紡いできたポンフーの人たちの知恵に感謝したくなる、しみじみと体中に美味しさが広がる素敵な料理です。

店名 原味花菜干
住所 馬公市東文里4之2號

5.毎回買い込んでしまう……イチオシの土産品「干貝XO醤」

ちょっと趣向が変わりお土産物の話です。ポンフーの土産物といえば、黒糖糕や紅豆糕など有名なものがいくつかありますが、私が猛烈にプッシュしたいのは「干貝柱のXO醤」です。

数年前に台北のデパートで試食して以来、すっかりこの味の虜になってしまいました。その名の通り、干貝柱をXO醤油に漬け込んだ海鮮加工食品ですが、この美味しさにハマってしまったのです。

中身は干貝柱のほかに桜エビがはいったもの、アワビがはいったものなどバリエーション豊富で、辛さも小辛・中辛・大辛とあります。

台湾本土での売られているXO醤の多くはポンフーに本社を置く複数のメーカーから発売されていますが、写真は私のお気に入り、菊之魚食品さんのシリーズです(何と菊之魚食品さんの工場見学をしたことがあるくらい、大ファンなのです)。

「使い方がわからない」という方でも、一度使ってみるとその便利さに驚くことでしょう。ちょっとした炒め物でも深みを演出でき大人の味になりますし、冷ややっこにかけるだけでも、ちょうどいいお酒のおつまみになります。お土産用にもご自宅用にもマストバイな代物です。

以上、連載第3回はここまでです。ここまでポンフーの魅力について、ビーチ(第2回)とグルメ(第3回)とお届けしてきましたが、次回(第4回)は、「ポンフーへの行き方」をご案内します。いざ、台湾のリゾートアイランドへ。ご期待ください。

フルカワ トモエ

埼玉県出身。上智大学文学部英文学科卒。エンタメ業界にて勤務。
旅行大好きOL。「ひねり」と「粋」にまみれた人生を歩みたい。

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