青の世界に包まれた異空間・モロッコの青い村へ【母だってひとり旅#3】
お母さんのひとり旅を応援する「母だってひとり旅」。ここでは、大のひとり旅好きの著者が、女性のひとり旅におすすめの場所をご紹介していきます。今回紹介するのは、モロッコ北部にある通称「青い村」と呼ばれるシャウエン。目に映るものすべてがブルーの世界に囲まれた異空間を心ゆくまで体験してみませんか?
今回「母だってひとり旅」では、女性ひとり旅のディスティネーションとして最近人気のモロッコをご紹介していきます。
モロッコは、ちょうどスペインの真向かいに位置する、アフリカ大陸の西北端にある王国。イスラム文化圏の国で、言語は主にフランス語とアラビア語です。
■美しい「青」に染まった街・シャウエン
まずモロッコで訪れた街の中から、私が最も感動した場所をご紹介します。
このように美しい青に囲まれた村が、モロッコのシャウエン。
あたり一帯の家が青で塗られ、壁だけではなくドアや道までもが青色に。見渡す限りブルーの世界が広がる村です。
なぜ青くなったのか? という理由については明確な説がないようで、「ユダヤ教にとっての神聖な色として青が塗られた」とか「単に強い日差しを遮り涼感を出すためだ」とか、あるいは「虫除けのためだ」などなど……諸説あるようです。
■シャウエンは道に迷いやすいのでご注意を
シャウエンの青い世界が広がる一帯はわりとコンパクトで、さっと回れば1時間、半日もあれば十分に見尽くすことが可能。
そのため、近隣の大きな都市フェズから日帰りで観光できるコースも人気です。ただし、公共交通機関はバスのみなので、交渉制タクシーにするという選択もアリです。
シャウエンの村はとても入り組んだ路地になっており、初めての人だと迷ってしまうような造りになっています。
道に迷った際に、現地の人から話しかけられることも多いのですが、道案内を勝手にしたあげくにお金を請求してくるパターンも非常に多いので、お気をつけください。もしくはお土産屋さんに連れていかれることもあります。
■モロッコのグルメあれこれ
モロッコに来るとまず、おもてなしとして出されるのがミントティー。最もポピュラーな飲み物として、必ずカフェにあるドリンクです。生のミントの葉をたっぷり入れて、熱いまま出されることがほとんど。
フードとしては、一時期日本でもブームとなったタジン鍋が有名。細かいパスタの上に野菜がたっぷり乗ったクスクスも、日本人にとっては食べやすい味です。
ユニークなのは、どこで何を頼んでも必ずオリーブが出されること。付け合わせの一品としてモロッコでは定番なんだとか。
こちらの料理はモロッカンサラダ。オリーブが乗っているのがわかりますか?
加えてモロッコのオレンジジュースは、搾りたてがフレッシュで美味しいので、ぜひ現地で味わってみてください。
■シャウエンへのアクセス方法は?
日本からモロッコへの直行便はない(2017年6月時点)ので、入国にはヨーロッパか中東の街を経由してくるパターンが一般的。その際はモロッコ最大の都市、カサブランカが最初のゲートシティになることが多いです。
モロッコは国内の交通機関があまり発達しておらず、列車は大都市のみしか走っていません。小さな村のシャウエンにも鉄道がないため、近隣のどの街から入るにしても、バスや長距離タクシーを利用するのが一般的です。
決してアクセスの良い場所にあるとはいえないシャウエンの村。ですが、それまでの長い道のりを忘れさせてくれるほどの美しく青い世界がここにはあります。