健康と美が手に入る「ローフード」とは【長谷川朋美 連載 #13】
ローフードとはその名の通り「Raw Food(生の食べ物)」のこと。野菜やフルーツなどを生で食べることで、植物の酵素や栄養素を効果的に摂り入れることが期待できます。
こんにちは、長谷川朋美です。
今回は、私が普段生活で取り入れている「ローフード」について、一般的な理論と、実際にどうやってローフードを生活に取り入れているかについてご紹介します。
ローフードとは、食物の酵素を壊さないで体内に摂り入れる食事法のことで、46〜48度以下での調理を指します。
■ローフードとは
私たちが持っている体内酵素には、「消化酵素」と「代謝酵素」があります。消化酵素とは食べたものを消化するときに使われる酵素のことで、代謝酵素とは体の様々な生理機能(血液を送る、毒素の排出、ホルモンの分泌etc.)に関わっています。
私たちが持っている酵素を代謝酵素として使いたいところですが、現代の食事は消化に負担がかかるものが多いため、どうしても消化酵素として使われることが多くなってしまいます。
すると、疲れやすくなったり、眠くなったり、体調不良を起こしやすくなったりするというわけです。食べ過ぎの日が続くと、皆さんもそんなふうになった経験はありませんか?
そこで、ローフードの登場。
ローフードとは前述した通り、食物の持っている酵素を壊さないで調理をするので、食物が持っている酵素=食物酵素をそのまま体内に摂り入れることになります。食物酵素は自分で自分を消化する力があるので、私たちの消化酵素をあまり使わずに食事をすることができ、消化に負担がかかりません。
※例えば青いバナナを置いておくと熟して甘く柔らかくなるのは、バナナが持っている食物酵素の力によるものです。
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■ローフードの摂り入れ方
では、どうすればローフードを摂り入れることができるでしょうか?
ローフードのお料理本などを見ると、なんだか手間がかかって難しそう……と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、単純に「生のもの」を摂取すればいいのです。
フルーツをそのまま食べるのはもちろん、野菜サラダや、ちょっとアレンジを加えたスムージーやコールドプレスジュースなどもローフードですね。
ただし、厳密にいうと高速回転するミキサーやジューサーは熱を発するため、それによって酵素が多少壊れてしまいます。
酵素を壊さない低速のものがおすすめですが、あまりストイックになりすぎると続かないため、最初はあまり気にせず、お手持ちのものでも少しずつ続けることは大切だと思います。
■ローフードの注意点
ローフードの良さについてお伝えしてきましたが、一つ注意してほしいのは、ローフードは人によっては体を冷やしてしまうケースがある、ということ。
体温が高く、普段から代謝がいい方は問題ありませんが、低体温の方や寒さを感じるときに食べてしまった方は、体をますます冷やしてしまいます。結果、代謝が落ちたり、消化力が下がったりするため、普段から運動をして代謝や体温を高く保っておくことが大切です。
また、食物酵素と一緒にたくさんの食物繊維を摂るため、普段デトックスがうまくできていない体の場合、デトックスが突然始まるせいで、お腹がゆるくなることがあります。
■私が考える、ローフードの効果と楽しみ方
私は基本的に好きなものを好きなときに食べるようにしているため、すべての食事がローフードではありませんが、ローフードを食べる機会は多いほうだと思います。
スムージーやコールドプレスジュースは、朝食代わりに真冬以外はほぼ毎日飲みます。季節のフルーツは間食の代わりに食べたり、友人を家に招いたときに出したりすることが多いです。
また、ホームパーティーではローフードのケータリングを頼んだり、ローフードをいただけるカフェにも行ったりします。とくにデトックスしたいときや、疲れを感じたとき、夏場などに意識して食べます。
ローフードを摂り入れることによって、びっくりするくらいお通じが良くなるなあと感じています。また、ローフードを多く摂り入れているときは、肌の透明感が増す感覚があります。
そして何といっても、消化に負担をかけないため、食後に眠くなることがほとんどありません。集中したい仕事の合間の食事にはもってこいです。
1日の、そして仕事のパフォーマンスを上げることができておすすめですよ。皆さんもローフードを普段の食事に取り入れてみてくださいね。