働き方の本当の意味での多様化って? カルビー株式会社広報 野原和歌さん【大人のキャリア】

働き方の本当の意味での多様化って? カルビー株式会社広報 野原和歌さん【大人のキャリア】

子供から大人まで幅広く愛される製品を数多く生み出し続けているカルビー株式会社。たくさんの人の笑顔を作り出すために奔走する同社コーポレートコミュニケーション本部 広報部 広報課 課長の野原 和歌さんにこれまでのキャリアとこれからの働き方について伺いました。


――現在の仕事内容はどのようなものですか?

広報として社外に情報を発信したりメディアからの問い合わせに対応したりする“社外広報”と、社内に情報を発信する“社内広報”をしています。

またこの夏より全国47都道府県の味をポテトチップスにして発売する「♥JPN(ラブ ジャパン)」企画など、様々なプロジェクトに取り組んでいます。

■“コミュニケーション”を仕事にするまで

――前職のウェディング会社ではプランナー・クリエイティブ・広告宣伝など様々なことをご経験されたのですね。なぜ次のキャリアに「広報」というお仕事を選択されたのですか?

前職の会社に入社した当時、社員数は10名程度でした。
1年半ほどウェディングプランナーの仕事をしながら社内報を作ったり、店頭の接客ツールを作ったりした後、ブランディングの部署を任されました。新規出店の話が立ち上がればコンセプトをまとめ、現地に赴いて写真撮影をして素材を作り、広告や広報のツールに落とし込み、社外や社内の人たちに情報や文化を伝える仕事をしていました。当時は年間6店舗ほどオープンしていたのでかなり忙しかった記憶があります。

目の前のことにがむしゃらに取り組むなかで、マザーズ上場や東証一部上場を経て、気がついたら10年以上が経ち社員数は1000名を超えていました。広告だけではなく、社内外の広報の仕事やCSR運営に携わることで、“コミュニケーションを通して会社の文化がつくられること、社会と関わること”の面白さが身に付いていました。

それが今まさに広報として私が取り組んでいることにつながっています。

■熱量高く、集中して出し切る“今”

――広報として、“社外広報”と“社内広報”に取り組んでいるということでしたが詳しく教えてください。

広報という仕事を大きく分けると“社外広報”と“社内広報”とがあるんです。社外広報はシンプルにいうと、ニュースを社外に発信して、メディアを通じて会社の事業や商品を様々なステークホルダーに知ってもらうことです。社内広報は、社内の従業員や関係者に情報を発信して会社をよりよく知ってもらうというイメージです。社外広報も重要ですが、私は社内広報の方がより重要だと考えています。なので社内に対しても積極的に情報を発信します。

――社内に積極的に情報を発信するとは、具体的にどんなことをされているのでしょうか?

たとえば、この夏より発売する「ポテトチップス47都道府県の味」の企画では、企画をより良いものにするために、社外のPRだけでなく、どのようにすればその商品のファンに従業員になってもらえるかということを社内広報のメンバーと相談しながら、社内を巻き込む企画を考えています。イントラネットで特設サイトを設けたり、さらにまだ検討段階ですが、各県の社内アンバサダーを立てようとしたり、という動きもあります。

――広報の方が商品開発にも関わったりすることもあるのですか?

「ポテトチップス47都道府県の味」の企画では、私も地域の担当者やマーケティングの担当者と一緒に、日本中の県庁にお邪魔して企画を説明したり、味選びのワークショップを実施しています。どうしたらもっとお客様に喜んでもらえるか、そしてどんな“世の中ごと”にできるのか、ということを社外・社内・部署という線引きなくチームで考えます。
皆が集中してアイデアを出し切る、とても面白い瞬間です。

――なるほど。商品企画の段階からコミュニケーションを考えるということですね。社外に発信する情報を社内を巻き込んで仕掛けている。

■働き方が多様化する社会だからこそ活きる“自分らしさ”

カルビー株式会社 コーポレートコミュニケーション本部 広報部 広報課 課長の野原 和歌さん

――社内を横断して、また社外の方も巻き込んでプロジェクトチームが組まれるという働き方についてどう思いますか?

とても楽しいです。様々な人の、得意なことや個性が活かされることで、既存の価値観を超えた仕事が出来て、その方がクオリティも高く確実に良い結果が出ると思っています。

――なぜそういった考えをお持ちになったのでしょうか?

前職のときに、部署や枠を超えて行動を起こすことが、会社の成果や成長につながるんだと感じる経験をしたからでしょうか。

それに幼少時代、海外で過ごしていた時期に、コミュニケーションに苦労して自分がマイノリティだと感じた経験があったので、いつかいろいろな人がいる中でその人の個性や得意なことが活かされる環境を作りたいという想いも持っていました。今は働き方の多様化を推奨してくれる時代、とても良い時代ですね。

――キャリアに活かされている野原さんらしさですね。今、ご自身が働く上で大切にしていることはありますか?

私が大切にしていることは、まずメンバーが喜びや楽しみを感じられているかです。そして皆で目指す先にどれだけ多くの人の笑顔があるか、を常に意識するということです。チームが、情熱を大切にして、お互いを尊敬して、感謝できる環境を作ることも重要だと思います。

私自身が一番喜びを感じられるのは、近くにいるメンバーが喜んでいる姿をみたときです。各々が思い切ってこのチームに飛び込めているな、また一歩自己実現に近づいたなと感じるととても嬉しくなりますし、それが私のやりがいです。

――野原さんが考える働き方の多様性について教えてください。

本当の意味での多様化って、色々な人の夢・可能性・生き方を受け入れ、それぞれが自由に自己実現が叶えられるということだと思っています。
一人ひとりが存在価値を感じられる場をつくるためにも、私自身も自己理解を深めて、さらにメンバーの人となりを、辛さや悲しみも含めてわかってあげられる人でありたいと思っています。

■“存在価値を感じられる場づくり”が目標でありライフワーク

――野原さんのこれから先の目標は何ですか?

繰り返しになりますが、コミュニケーションを通じて「誰もが存在価値を感じられる場を作りたい」という考え方がベースにあったので、広報という仕事を通じて実現できたらと思います。
そしてその仕事を通じて、引き続きメンバーの喜ぶ姿をたくさん見たいですし、誰かの役に立つことをもっとしていきたいと思います。今までは、誰かのために仕事をしていましたが、40代になって、良い意味で自分がもっとワクワクして、自分のために仕事をすることが、波及して周りに伝わると考えるようになりました。

■野原さんの姿から見るこれからのリーダー像

野原さんの言う“存在価値を感じられる場づくり”は、もはや仕事でもなく他人事でもなく野原さんのライフワーク。

だからこそ、社外の勉強会や趣味の場などでいろいろな情報収集をして、積極的に仕事やメンバーへ還元するそう。これからのリーダーには、多様なメンバーを活かすことと、そのために自分自身の引出しの種類も広く多様化させておくことが必要なのかもしれません。

協力/カルビー株式会社

  http://www.calbee.co.jp

Text/Mediajo(取材:ZENKUMI/ライター:NAHOMI)

  http://mesher.jp

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ミーハーと私(ME)彼女(SHE・HER)を掛け合わせた造語で
ミーハーな女子ゴコロ=“女性の情報源”という意味を込めています

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