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ナマの外貨を買おう!

アーユルヴェーダのリゾートに行って大満足。海外旅行の予定があるなら円高時に外貨を買っておきましょう。

ナマの外貨を買おう!

8月下旬から、スリランカのアーユルヴェーダ・リゾートに行っていました。
アーユルヴェーダというと、エステのオイルマッサージをイメージするかもしれないけれど、3000年前に体系化された世界最古の医学と言われている奥深いものです。

ドクターの丁寧なコンサルティングから始まり、最初は溜まった毒素をデトックス。数日後、再びコンサルを受けた後、一人ひとりに合わせたスペシャル・トリートメントが始まります。
トリートメントだけでなく、食事や環境もしっかりとコントロール。部屋にはテレビもエアコンも設置されておらず、wifiもロビー周辺しかつながらないため、必然的に最低限のメールチェックをする程度に。外界からの刺激をシャットアウトし心静かに過ごす環境こそ、日ごろの悪習をリセットし、エネルギーに満ちあふれた本来の自分を取り戻す貴重な時間となるようです。

私の場合、6時くらいに起き、ゲンキのある日は6時半からヨガに参加(到着後2日間は、トリートメントと食事以外、昏々と眠り続けていました)。9時15分から鍼治療、10時からはセラピスト2人がかりのボディマッサージが始まります。スチームサウナで体を温めたあと、ガーデンに並べられたシートに横たわり、顔はパパイヤ、ボディは部分ごとに凝り解消やスリミングなどのスペシャルパック。午後は再び、それぞれの症状に合わせたスペシャル・トリートメントを受けます。
3時になると、お薬をもらいにセンターへ。その後はプールで泳いだり、ホテルが用意したイベントに参加したりと思い思いに過ごします。夜は現地で出会った友人たちと語らいながら、体質ごとにコントロールされたコースディナーをいただき、10時すぎには眠くなる……といった具合でした。

こんな生活を10日間繰り返していたら、肩や腰の痛みはすっかりなくなり、お肌はツルツル。こんもりもりあがっていた肩甲骨が薄くなり、腕や脚もひとまわりほっそりしたみたい。(このことをDRESSの山本編集長に伝えたところ、「ここはひとつ、背中のぱっくり開いたイブニングDRESSでも着てください。背中にお金をかけている女性こそ、ほんとうの大人の女性だと思いますよ」ですって(笑))
そして何より、体の芯に溜まったまま取りきれなかった積年の疲れが、完全にデトックスされた感じが嬉しい。アラフォー女性にピッタリのリゾート! 家族や友人と一緒も楽しいけど、自分と向き合うことを楽しんでいる一人旅の男女もたくさんいたのでおススメです。

こうした休暇の過ごし方に大満足の私は、今後は年に1度はアーユルヴェーダ・リゾートしようと決意。そこで、最初にやろうと思ったのは、ユーロ買いです。

アーユルヴェーダはヨーロッパで急速に人気が出ていて、私がいたリゾートも7割くらいがドイツ人。そのため、施設におけるプライスはユーロ表示され、私自身、決済はユーロでしてきました。

アベノミクスの影響で、この1年で円はユーロに対して3割、ドルに対して2割も安くなっています。ご存知のように、円安は、海外旅行にはマイナスに働きます。今やヨーロッパに行っても、ブランド物の割安感はありませんよね。

でも、実をいうと私、旅行はかなり割安に行っているんです。それは、1ユーロ100円のときに、ユーロの現金を買っておいたから(最近は130円くらい)!

このまま金融緩和が継続されれば、理論的には円安傾向が続くことに(東京オリンピックの開催決定で、ユーロに対してもドルに対しても円は安くなっているし……)。
そうなれば、クリスマスや来年の旅行は、もっと円安(=割高)になる可能性アリ。
海外旅行が好きな皆さんなら、旅行前に慌てて両替するのではなく、日ごろから為替をウオッチして、円高な時にナマの外貨を買っておきましょう。
 

和泉 昭子

生活経済ジャーナリスト、ファイナンシャ ル・ プ ラ ン ナ ー 。大学卒業後、出版社・放送局を経て、フリーのキャスターに転身。現在は、メディア出演や講演活動、個人相談などを通じて、マネー、キャリア、コミュニケーションに関す...

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