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冬の京都旅行、私流の楽しみ方

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冬の京都旅行で、伝統の中のモダンにふれてきました。アンティーク着物衣装を探したり、繊細な京都料理を食したり……冬の京都の楽しみ方をお伝えします。

冬の京都旅行、私流の楽しみ方

生まれ育った奈良県から上京し、東京で暮らし始めて約30年になります。関西で暮らしていた頃は、歴史や寺院などに興味がなかったのですが、離れてから古都奈良に思いを馳せ、郷土の良さを懐かしく感じるようになりました。

今回、3回目となるコラムでは、女性に人気の京都でアンティーク着物衣装を探しながら、私流の京都の楽しみ方をお伝えしたいと思います。

■冬の京都旅行で、アンティーク花嫁衣裳を探しに

京都といえば、皆様ご存じの通り、日本文化を代表する「和」のイメージがあります。京都の伝統的な染や織りの技法を取り入れて作る、花嫁衣裳のメーカーもたくさん。

残念ながら、打掛などの華やかな婚礼衣装が全盛だった昭和時代に比べると、作家さんも少なくなり伝統技法の継承が難しい業界にもなってきているようです。

しかし、今もなお、全国から衣装や骨董などのアンティークが集まるのは京都ならではだと思います。ひと月に一度、東寺で開かれる「弘法市」は、骨董市のフリーマーケットのように楽しめ、ワクワク感が満載です。

私が新しい感覚の現代の花嫁スタイルを提案するとき、「伝統と現代の融合」をテーマにスタイリングをしています。そのベースとなる白無垢や色打掛は、必ずアンティーク衣装を使用します。

今回も、ほかでは手に入らないアンティーク衣装を訪ねて京都へ行きました。アンティーク衣装は、色使いや刺繍や泊など、現代では見られない高度な技術が施されています。

その打掛に現代の小物などとあわせることで、新たな発見があるのです。ただの「衣裳の山」ではなく、私にとって「芸術作品の山」での宝探しのようです。

■心もお腹も満たしてくれるお食事処 

衣裳探しだけではなく、新しい感性を磨くためにも、街歩きは大切な時間です。もちろん食べることは大好き。京都の食は、繊細で上品で、まさに日本人の心を表現していると思います。

まずは、鳥料理会席の「八起庵」本店をご紹介します。今回は、水炊きを。特別な飼料と飼育の鶏肉はぷりぷりの鶏肉は大変美味しくいただきました。

店主は前職でアパレル業界にいらした方で、畑違いのことを始めるにあたり、自分の足で各店を食べ歩きこの味を創り出されたそうです。俳優の高倉健さんは、生前、東京からわざわざここのお料理を召し上がりにいらしていたとも。良い物を舌で覚え、自分の味を創り出していく努力と感性は素晴らしいと思いました。

そして、次に足を運んだお店は、昭和初期に建てられた呉服屋さんの建物をそのまま利用した「膳處漢(ぜぜかん)ぽっちり」。

北京料理の伝統的な技法と京都の食材を織り交ぜた、上品な味の店です。「ぽっちり」とは、花街では舞妓さんの帯留めのことを指すそう。

京都では、このように古い建物をレストランとしているお店も多く、インテリアも器も、まさにアンティークと現代感覚が融合された作品ばかりです。

■冬の京都旅行で、必ず訪れる伏見稲荷神社

京都で必ずお参りにいく「伏見稲荷神社」は、日本書紀にも書かれていて、その歴史は1300年にも及びます。今では、外国人が日本で一番多く訪れる神社として有名なようです。

毎年お参りに行きながら、頂上までは行ったことがないのですが、「願いごとが通る」という意味で江戸時代以降に広まった鳥居奉納だそうです。

現在は、1万本程の鳥居が参道全体に並んでいます。その鳥居を潜り抜けるとき、どこか異空間へ移るような錯覚を覚えるのは私だけでしょうか。

1年間の感謝を伝え、新たな気持ちに入れ替える大切な時間です。

1泊2日の冬の京都旅行もあっという間におしまい。最後に、東京へ向かう新幹線の中でも京都の余韻に浸りたくて、京料理「田ごと」のお弁当を買いました。

最後まで京都の味を堪能しつつ、明日からの東京での仕事に向かっていけることに、感謝し精進していく気持ちになったのでした。

Text/杉山幸恵
着付け師・ウエディングプランナー。着付け師歴30年。これまでに1万件以上の着付けを手がける。奈良県出身。野村證券株式会社でOLを経験後、着付け教室で着付けを修得し、講師・着付け師のキャリアを積む。独立後、さらに着付け技術を研究し「現場で即戦力となる着付け師を育てる」ことを目的としたカリキュラムのスクールを開講。2007年に株式会社アントワープブライダルを設立。現在は「晴れの日の上質」をコンセプトに、年間600件以上の一般着付け・婚礼着付け、ウエディングプロデュースを手がける。また、着付け師・ヘアメイクスタッフの派遣、着付け師育成スクールを行う傍ら、他業種などへ「顧客コミュニケーション」セミナーを実施。2013年、90年以上の歴史ある邸宅で、大人ウエディングを叶える会場「ラッセンブリ広尾」をオープン。

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DRESS編集部

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