マンション投資は働く女性にぴったりな資産形成。4つのポイントに注意して始めよう
マンション投資とは、マンションを購入して家賃収入を得たり、購入したマンションの価値が上がった際に売却し、差額で売却益を得たりすること。働く女性の資産形成にマンション投資がおすすめな理由や、マンション投資をおこなうメリットを、梅田圭子さんが解説します。
「先生、私もしかしたら『おひとり様』の老後かも……」
私が「女性のための資産形成と不動産のコンシェルジュ」を始めてから早3年。ご相談に来られるお客様の多くは、シングルのワーキングウーマンです。
ご相談者は、キャリアを積み重ね、退職後のことを考え出す40代半ば〜50代前半の方が一番多いのですが、その他にも30歳を前にそろそろ自宅を買おうか迷われている方、子育てが終わりひと息ついてふと将来が不安になられた方、離婚して仕事に復帰した方などさまざまです。
不安を抱えるお客さまに私がまず話すのは、「不安の正体をはっきりさせましょう」ということです。ありったけの不安を書き出し、「解決できる不安」と「解決できない不安」に仕分けすると、実はほとんどの不安は、ある程度お金で解決、あるいは補完できることがわかります。
■マンション投資は、働く女性の資産形成に最適
このような将来への不安を払拭するための最適な資産形成の方法として、私は「マンション投資」をおすすめします。
退職後の安定した生活を保障することが目的ですから、退職後に毎月安定収入が確保できること、そして働く女性であっても就業時間外でおこなえる投資でなくてはなりません。その条件を満たすマンション投資は、働く女性が選ぶべき選択肢であるといえます。
そうはいっても、不動産投資と聞くと「リスクがありそうで怖い」と思う人が大半でしょう。
バブル崩壊時に不動産投資で失敗した先輩や友人を数多く見ている年代なので、当然ともいえます。
私の元へ訪れるお客さまの中にも、そうおっしゃる方が多いです。そんなとき、私は少々厳しくこうお伝えします。
「あなたは不動産投資を知らないから、怖いと言っているだけではないですか? 確かに中には危険なものもあります。だから怖いという前に、一緒に勉強しましょう」
私たち働く女性やシングル女性は、リタイア後には年金と貯金だけの収入生活となってしまいます。少子高齢化により年金の条件が今後悪くなる時にあわせて、今からできるリタイア後の収入源を確保しておく必要があるのです。
ハイリスクハイリターンで資産を増加させるのではなく、これからお話しする4つの約束を守ってマンション投資をおこなえば、不安は消え、資産形成に役立てることができるでしょう。
■「型」を守れば、マンション投資のリスクは減らせる
働く女性やシングル女性が不動産投資をする上で守るべきことは次の4つです。
1.低金利かつ固定金利の融資を利用すること
1%前後の金利で借り入れができる超低金利の今だからこそ、お金を借りて事業をおこなうことをおすすめします。お金を借りるときに大切なのは、返済額が固定で決まっていること=固定金利での借り入れを行うことと、かつ、1%前後の金利で借りること、この2つです。
2.都心の主要駅に近い物件であること
都心の駅近物件であれば、どんな市況でも空室に困ることはほとんどありません。不動産の一番の価値は間取りや日当りより、まず立地です。立地にこだわることで空室リスクを大幅に減らすことができます。
3.修繕計画がしっかりしている物件であること
修繕計画がしっかりしていないと、せっかく収入が安定していても、急な修繕積立金の大幅値上げなど思わぬ支出に痛い思いをします。また、修繕計画がしっかりしている物件は見た目も綺麗なので、築年数が経っても家賃の下落が少なく、建物価値も保たれます。
4.適正な価格の物件であること
不動産投資の失敗例の中でも多いのは、「高すぎる価格での物件購入」です。高すぎる価格で買ってしまうと、毎月の持ち出し額も大きくなりますし、景気が悪くなった時の値下がりも激しいので、売るときに損が大きくなります。適正な価格で買える物件しか買わないことが大切です。
以上の4つのポイント、型を守るマンションを購入できれば、安定した将来の賃料収入が確保できます。このようなマンション投資の内容や仕組みを理解した上で、一歩を踏み出すか否かを、ご自身で判断されると良いのではないでしょうか。
Text/梅田 圭子(うめだ けいこ)
福岡県福岡市出身。福岡県立修猷館高校卒業。九州大学工学部建築学科卒業。 株式会社リクルートコスモス(現コスモスイニシア)入社後、マンションの企画設計を担当。その後、株式会社ゴールドクレスト(東証一部上場)にて役員を14年間にわたり務める。2013年、専務取締役退任。同年株式会社アリステア設立。女性の資産形成コンサルタントとして活動中。
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。