成果を出す人が投資しているたった2つのこと
成果とは、あることをして得られた良い結果のこと。でも、成果を上げようと思っても、成果は出せるものではない。では、何が必要なのか。石田ごうきさんが解説します。
■成果はがんばっても出せない
あなたが望む「成果」とはどんなものでしょうか?
たとえば、仕事関係なら、
・売上アップ
・役職アップ
・キャリアアップ
プライベートなら、
・素敵な恋人ができる
・結婚
・子供が健やかに育つ
などでしょうか。
人それぞれ、いろいろな成果を望んでいると思います。
しかし、すべての願いの共通項があります。
それは、
“あなたの成果というのはすべて他者の選択のことである”
というところです。
売上アップはすなわちお客さまのリアクションの変化です。
役職アップの決定権はあなたの上司に委ねられています。
キャリアアップの成否は転職先の有無、そして意向次第ですね。
素敵な恋人ができるかどうかやその人と結婚できるかどうかも、相手の意志に左右されます(あなたの意志ももちろんですけれど)。
子供がどのように育つかも、最終的には子供次第です。
最終的にあなたの「成果」を決定するのは、あくまで他の誰かの選択なのです。
本当にあたりまえのことを言いますが、「他の人の選択をあなたががんばることはできない」のです。
もちろん、これらのことがうまくいくように、あなたが働きかけていくことはいくらでもできます。
しかし、「成果を直接がんばることはできない」のです。
がんばって成果が出るわけがありません。
その前提からスタートしましょう。
■成果アップの原則:「思考のコップ」と「日常のお皿」の話をします
僕は「夢を叶えるためのプログラム」を「音楽人」という特殊な市場に向けて、6年近く提供し続けてきました。そして、そのサービスを通してたくさんの方の業績アップをサポートしてきました。そんなわけで、僕は成果アップの専門家のハシクレを自負しています。
そんな僕が、つい最近……ほんの1年ほど前にはっきりと気づいた「成果アップの原則」のお話をしたいと思います。
「思考のコップ」と「日常のお皿」というお話です。
下図のようなコップとお皿、ふたつの器が重ねられた状態をイメージしてください。
日常のお皿を満たす習慣
「成果が出る」というのを、この「日常のお皿から水が溢れ出ること」と定義します。
日常のお皿から成果が溢れ出るためには、日常のお皿が満たされている必要があります。
何に?
「望む成果に対して効果的な習慣」に、です。
他者があなたにとって好ましい選択をしてくれるためには、あなたが効果的な習慣で日常を満たしている必要があります。
「日常のお皿」を「習慣」で満たすためには、「行動」を注ぐ必要があります。
「行動」とは「思い込み」が外に表現されたものです。あなたの「思考のコップ」の中にある「思い込み」があなたの「行動」となって流れ出ます。
さて、「思い込み」を「行動」として「日常」に流れ出させるためには、どんなアプローチがあるでしょうか。
傾けるという手がありますね。あるいは、揺さぶってしまうというのも考えられます。
思考を傾けたり揺さぶったりしても……
あなたの「思考のコップ」を傾けたり揺さぶったりして、「行動」をバシャバシャとこぼれさせてみたとします。それを続けているとどうなるでしょう。
「行動」しやすくなりますか? しにくくなりますか?
そう。
「行動」を起こしにくくなる=コップに喩えると水は出てきにくくなる。
なぜなら「コップの中の水=思い込み」が消費されて、どんどん少なくなっていきますからね。
自分の素直な想いを曲げて、あるいは外的な刺激を無理やり加えることで、新しい行動を取ろうとしたことはありませんか? はたして、そのアプローチで始めた行動は長続きしましたか?
素直な想いを曲げたり、外的な刺激に頼ったりしてスタートした行動が習慣になることは稀です。一番大切な「自分の思考の中の健全な思い込み」を目減りさせるやり方だからです。
別の表現をするならば、「行動」や「習慣」をがんばろうとしても長続きしないということ。がんばらなければできない時点で、その「行動」や「習慣」には無理があるともいえます。
「成果」と同様に、「行動」「習慣」もがんばりどころではないわけですね。
「行動」が流れ出るもうひとつの方法
「思考」の中の「思い込み」を「行動」に変換する方法がもうひとつありますね。
おわかりになりますか?
そう!
「思考のコップ」に水を注いで「思い込み」を溢れさせることです。
このときに思い込みがコップのフチを越えて溢れることを「決断」といいます。
本当の「決断」というのは得てして静かなものです。がんばってするようなものではなく、自然と湧き起こってくる想いです。
傾けたり、揺さぶったり、がんばってする決断は「ウソ決断」といえるでしょう。
「決断」もがんばりどころではありません。
がんばるべきは「思い込み」の強化、思考のコップへの注ぎ込みだけです。
■成果を出すには「思い込み」を強化すること
この「思い込み」の強化、思考のコップへの注ぎ込みにとても効果的な水差しを2つご紹介します。
「教育」と「付き合う人」です。
すなわち、「成果」を出したかったら「教育」と「付き合う人」をがんばりましょう、ということになります。
「がんばる」というのは、「お金・時間・気力・体力」……すなわちあなたの持つ全資源をそこに費やすということです。
また「教育」と「付き合う人」は、選択しましょう。
何を基準に選択するかというと、あなたが望む「成果」です。
あなたが望む「成果」を得るのに効果的な「教育」と「付き合う人」を得ることに「お金・時間・気力・体力」という資源を集中させます。
あなたが「がんばる」べきは、そこだけです。
そうすると自然と人生が変化していきます。
今までと違う「成果」を得たかったら、今までと違う「教育」や「付き合う人」が必要です。
この考えにピンときたなら、今日から早速取り入れてみてくださいね。