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人生を楽しみ尽くす人は、夢中になれるモノ、コトと出会っている――『プ女子日和』に見る

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プロレスファンの女性、プ女子が増えている昨今。コミックエッセイ『プ女子日和』著者の早蕨たまおさんもそのひとり。プロレスという好きなモノと出会って、人生を楽しみ尽くす日々が描かれています。

人生を楽しみ尽くす人は、夢中になれるモノ、コトと出会っている――『プ女子日和』に見る

人生、なかなか思い通りにいかない。だって、それが生きるということだから。

何でもかんでも願いのままに、完ぺきに進んでいく人生なんて、誰ひとり歩んでいないはず。皆、それなりに楽しく生きながらも、日々つらさや悲しみ、疲れ……程度の差はあれど、そういった負の感情と付き合っている。

そんなマイナスの一切合切を「ストレス」とまとめるなら、ストレスを一気に吹き飛ばしてくれたり、明日を元気に過ごすエネルギーを与えてくれたりするのが、愛してやまないモノやコトではないか。

心がポキッと折れそうになったとき、夢中になっているモノやコトに接すると、乾燥してひび割れそうになった大地に、恵みの水がじわじわとやさしく染み込んでいく。そんな感覚がある。

■プロレス好きな女性の日常を描く『プ女子日和』

大好きなモノやコトは、基本的には地味な日常を、鮮やかに彩ってくれる存在。改めてそう感じさせてくれるのが、コミックエッセイ『プ女子日和』(早蕨たまお著)。

本書の主人公は、プロレス好きな女性(プ女子)のたまおさん。何をしていてもプロレスのことを考えてしまうほど、愛してやまないプロレスとともに生きる(?)、ひとりのプ女子の日常を描いている。

プロレスでなくてもいい。アイドルや歌劇、ミュージカル、遊園地……何かに一度でも深くハマった経験のある人ならわかると思うが、日常の何でもないワンシーンに、その業界用語やルールがふっと登場してしまうことはないだろうか。

たまおさんも例に漏れず、たとえば仕事を超高速で処理しているとき、心の中に「リングアナウンサー(プロレスやボクシングなどの格闘技の試合で、リング上で選手を紹介したり、試合結果のアナウンスをしたりする人物。リングアナとも呼ばれる)」が登場する。

「30分1本勝負!」などとアナウンスされ、それによって気持ちが引き締まり、仕事に集中して取り組むことができるという。なんとプラスな効果だろう。

手をつけている案件が佳境を迎えたタイミングでは、「仕事がフィニッシュ・ホールド(プロレスラーの決め技。それが出ると決着がつく可能性が高くなる)を決めた!」と、脳内で盛り上がって言語化。

■プロレスに限らず、何かに夢中になっている人なら超共感!?

筆者もプ女子ゆえ、気持ちがわかる。愛しているからこそ、専門用語や関連用語、ルールが日常に自然な形で持ち込まれる。

たとえば、仕事で気持ちが急いてしまい、良くないなと感じるときは、脳内で「トランキーロ、あっせんなよ」とつぶやく。このセリフは新日本プロレスの内藤哲也選手が、業界内で流行らせたスペイン語で、「静かに、落ち着け」などの意味がある。

好きなモノ、コトとふれることで、なんともいえない幸せな感覚になれるのは間違いない。平凡な時間すら、面白く、愛おしくなる……大袈裟ではなく。

本書にはプロレスファンの女性のみならず、何かにハマっている女性、ハマったことのある女性の共感を誘う内容が詰まっている。

また、今は何も夢中になっているものがない女性にも、好きなモノ、コトを見つけると今よりもちょっと幸福度が上がることを教えてくれる1冊だ。

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池田 園子

DRESS編集長。楽天、リアルワールドを経てフリー編集者/ライターに。関心のあるテーマは人間の生き方や働き方、性、日本の家族制度など。趣味のひとつはプロレス観戦。DRESSプロレス部 部長補佐を務める。著書に『はたらく人の結...

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