河見 恵子 さんが 2016/12/16 に更新
ミラネーゼのクリスマスの過ごし方~ミラノ通信#1

ミラネーゼのクリスマスの過ごし方~ミラノ通信#1

イタリア・ミラノでは12月の祝日から5連休があり、クリスマスの気分が一気に高まります。クリスマス前の賑わいと喧騒を現地からミラノ在住10年の河見恵子さんがレポートしてくれました。

クリスマス イタリア

クリスマスまであと少し。12月7日ミラノの守護聖人Sant`Ambrogioの祝日、8日はImmacolata Concezione(聖母マリアをその母アンナがご懐胎した日)で5連休だったミラノでは、クリスマスの買い物、ツリーやイルミネーションを見に繰り出す人々で、ドゥオモ近辺はディズニーランドのような混雑ぶりでした。

あれ? 7日は火曜日なのにどうして5連休? なんて思ってはいけません。イタリアには飛び石連休なんて概念はなく、休日の合間は全てポンテといって橋をかけて繋げてしまいます。毎年この連休は優雅に旅行に出かけるか、残留組はクリスマスの装飾で華やぐ街をぶらぶらするのがお決まりです。

プレゼントは10人〜15人に渡すのがイタリアの常識?!

ふだんは街をぶらついてもあくまでお喋りがメインで、買い物はあまりしないイタリア人なのですが、この時期の気合の入れようはまったく別人のようになります。なんと店舗の売り上げは、年間の半分ほどを占める額に達するそうです。

ちなみに、家族へのプレゼントは300ユーロから350ユーロ、友人知人へは15ユーロから40ユーロとの統計が新聞記事に載っていました。友人たちへ、といっても軽く見積もっても1人あたり10~15人くらいにプレゼントしているようです。ファッション、雑貨、本屋、食品店、スーパーマーケットやメルカートに至るまで、どこもプレゼント用に綺麗にラッピングされたいろんな商品が並ぶさまは華やかで、ついつい購買欲をそそられてしまいそうです。

家族へはちょっと値段のはる家電や、以前から欲しがっていた諸々のもの(こちらの価格は千差万別、素晴らしいダイヤモンドからセーターなどあったかグッズまで)。友人には写真集やフォトフレーム、お手軽価格のキッチン用品、また最近では1つの冊子からプレゼントされた本人がひとつ選ぶカテゴリー別ブックも人気。1泊のロマンティックホテル宿泊から、スパホテル、スカイダイビングなどのアドベンチャー体験、レストランでの食事など、さまざまなチョイスが価格別に用意されています。

友人たちとはクリスマス前に集まってプレゼント交換をして、クリスマス24日午後から26日まではほとんどの店が閉まり、家族と過ごすのがイタリア流。マンマが腕によりをかけてつくったご馳走を、休むことなく食べ続けるのがイタリア人らしい過ごし方だそうです。

通りごとにイルミネーションの趣向があるのです

ドゥオモまでお散歩がてら歩いていると、どんな小路にもそれぞれ趣向を凝らしたイルミネーションがさがり、目に楽しく心弾みます。今年の家の前の通りは、天の川のような飾り。通りの名前が変わるごとに飾りも変わり、Via.Breraはシャンパングラスで乾杯のイルミネーション。歩道にはレッドカーペットを敷いてグリーンの飾りとクリスマスカラーを演出していて、ふだんよりずっと楽しげなムードに。お隣Corso.Garibaldiはギフトボックス、Corso.Comoはスィングする人型でした。シックな街並みが明るく様変わりするのは、この季節ならではのお楽しみです。歴史ある建物が残るヨーロッパでは、シンプルな光や照明が映えてひときわ荘厳な美しさを醸します。

Via.Breraの装飾はシャンパングラスの乾杯を型どっている

リナシェンテ(百貨店)の星降る外壁

スカラ座に到着してガレリアを通過すればドゥオモ。スカラ座とドゥオモを結ぶガレリア中央には毎年ツリーが飾られ、ドームの天井にはブルーの電飾が散りばめられます。ドゥオモ広場にも大きなツリーが飾られます。毎年これを見にくる人々で週末はとくに混雑します。
この日は連休とあって、身動き取れないくらいの人、人、人で埋め尽くされていました。いつもは観光客の多いこのエリアも、クリスマスシーズンは見物するイタリア人で溢れます。

幸せ満載のカップルが路上にあふれるアモーレの国

みんな口々に、綺麗だねぇと撮影しながら、とっても幸せそう。こんなに沢山の人々が集まり、みんな幸せそうっていうのも、良いものですね。ドゥオモをバックにキスしているカップルに遭遇。シャッターチャンスとばかりに撮影したけど、よく見たら棒を使ってキスシーンを自撮りしてました。時代ですね。クリスマスというといやがおうにも気分が盛り上がるのか、キスしてるカップル多数。ガレリア近辺だけで20組は見ました。ふだんの4~5倍くらい?! そう、ふだんもけっこう見かけるんです、アモーレの国イタリアですから。

ドゥオモ前カップル。よく見たら自撮りしてます

最近増えたはずのドゥオモを眺められるテラスはどこも満席ななか、穴場のテラスを発見。ひとテーブルだけの小さなテラスでドゥオモ広場を見下ろしながらアペリティーボ。2~3千人はいそうな下界の喧騒を静かに眺めながら、どこからか生演奏の音楽も聞こえて、この上なくロマンティックな雰囲気。
ただし外気温は2度! 冷蔵庫の中みたいでした。

広場に集う人びと。アモーレと幸せを満喫?!

ようやく見つけた穴場のテラスでアペリティーボを楽しむ(マイナス2度!)

<豆知識>

守護聖人の祝日

イタリアには全ての都市に守護聖人がいて、それぞれの祝日が定められています。ミラノは聖アンブロージオ、12月7日。たとえば、ローマの守護聖人は聖ピエトロと聖パオロ、祝日は6月26日です。

アペリティーボ

カクテルやワイン1杯分の値段で、店に用意されている軽食を好きなだけ食べられるハッピーアワーシステム。ブッフェ形式の店が多数、ミラノの中心地で8~10ユーロが相場。高級なホテルなどでは15~20ユーロでおつまみは適宜サーブされる。

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