【検証】ジャニオタとプ女子が集う座談会は盛り上がるのか?
ジャニーズ好きな女性とプロレス好きな女性。まったくタイプが異なるように思える両者だが、大切な趣味に熱中している点は同じ。はたして、彼女たちが集まった座談会は盛り上がりを見せるのか。実験してみた。
プロレスブームの再燃に伴い、脚光を浴びているプロレス女子(略して「プ女子」)。男たちの戦いに胸を熱くする様は、男性のプロレスファンとなんら遜色ありません。一方で、女性ならではの楽しみ方もあり、イケメンレスラーのサイン会や握手会には長蛇の列。レスラーとハグをして写真撮影といったことも……。いまのプロレス業界はすごいんです!
そんなプ女子とジャニオタ(ジャニーズファン)が集まったらどうなるのか――。価値観の違いに一触即発? はたまたなんらかのシンパシーで意気投合? 予測不能で制御不能な「ジャニオタ×プ女子」座談会を開催しました。
<参加者>
◯ジャニオタ
・みほさん/31歳、IT専門職。ジャニオタ歴4年、嵐担当。
・ゆうこさん/30歳、事務職。ジャニオタ歴4年、ABC-Z担当。
◯プ女子
・なおみさん/34歳、コンサルタント。プ女子歴2年、新日本プロレス推し。
・そのこさん/30歳、編集者。プ女子歴半年、団体不問。
※画像を一部加工しています。※
■ジャニオタは「隠れキリシタン」的な感じ
――本日はお忙しいところ、お集まりいただきありがとうございます。まず、ジャニオタのお二人に、プロレスの印象をお伺いしたいなと。
みほ:ガタイがいいとか、汗とか……「男!」っていうイメージです。
――プ女子についてはどう思われますか?
ゆうこ:単純にどっちなんだろう、と。ジャニーズと同じように、レスラーという男性が好きなのか、もしくは競技として好きなのか……。キャーキャー言いながら見るのか、「いまの技よかった!」みたいなことなのか、気になるところです。
なおみ:人によりますよね。わたしの場合は、一緒に行く人にもよります。女性と行く場合はキャーキャー言って盛り上がったり、男性と行く場合はがっつり試合を見たり。
ゆうこ:ジャニオタは、男性にはなかなかカミングアウトできないです。
なおみ:プロレスは男性ウケいいですよ。流行っているというのもあるし、年上の男性とも話が弾むのでビジネスでも役に立つときがあります。
ゆうこ:ジャニオタは職場で公言すると、「こいつコンサートで仕事を休むんじゃないか」と思われるので、言えないです。隠れキリシタン的な感じです(笑)。
――コンサートにはよく行かれるんですか?
みほ:嵐のファンクラブに3年間入っていて、1回だけ当選しました。
そのこ:1回しか当たらないんですか!?
みほ:当選のお知らせが来たときは、迷惑メールかと思いました。振り込め詐欺なんじゃないかと(笑)。
ゆうこ:わたしはABC-Z担当なので、チケット代が先払いなんですよ。コンサートが6公演だったら、6公演分、ゆうちょに預ける形です。十何万円というお金が、常にゆうちょにある。
なおみ:投資みたいですね(笑)。そういえば、ジャニーズは好きなグループやタレントさんのことを「担当」って言いますよね。プロレスは「推し」と言ったりします。
――コンサートに行けないときは、どうしているんですか? プロレスは団体にもよりますが、毎週のように興行があるので、お金と時間さえあればいつでも行けるんですよ。
みほ:CDを聴いたり、DVDを観たり。ファンミーティングというのもあるんですが、わたしは行ってないです。
■技を受け、受け身を取って、立ち上がる――レスラーの姿に感動して涙
ゆうこ:「同担拒否」という人もいますし。担当が同じだとイヤっていう。リアルに存在する男性としてジャニタレが好きな人もいるので、それだとライバルになるんですよね。
みほ:新規のファンを受けつけない、という人も多いですね。カーストみたいな(笑)。
――プロレスはそういうカースト的なものがないですよね。
なおみ:ないですね。むしろ、ご新規大歓迎! プロレスって低迷していた期間が長かったので、新規ファンは喜ばれます。
みほ:ジャニーズは蹴落とし合いです……。
ゆうこ:「ファンは東京ドーム5万人ちょうどいればいい」と言う人もいるくらい(笑)。
――プ女子のみなさんは、プロレスのどんなところが好きですか?
なおみ:レスラーは寿命が長いので、人それぞれいろんな歴史があって、それを紐解いていくと楽しいです。
そのこ:プロレスって、相手の技をよけないんですよ。どんなに胸板が赤く腫れ上がろうと、技を受け続ける。受け身を取って、立ち上がる。そういう姿に感動して、泣いたりします。
ゆうこ:なにかで読んだんですが、レスラーは相手を引き立てて、それをさらに上回って勝つ強さがないといけない、みたいな。それはカッコいいなと思いました。
そのこ:プロレスにはまるにつれ、プロレスという競技も表現の一つで、芸術なんだなと感じるようになりました。見ていて感情を揺さぶられるので。
ジャニオタのお二人も、プロレスに興味津々のご様子。次回、「オタクになって人生がどう変わったか」をテーマに、さらなる白熱した議論が展開されます!
(つづく)
Text=尾崎ムギ子
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