CDを購入して、サイン会とツーショット撮影会を兼ねた特典会がありました。それまでメンバーは選べずランダムだったのが、今回は推しを選べる親切設計。
推しを目の前に、何を話そうかと考えました。私は、連日労働労働で、隠せない疲労感。それと大変寝不足でした。推しのブースに入ると、まず「元気?」と言われました。やばいと思って、正直、空元気でしたが「元気ですよ!!!」と、答えました。そのあと、何を話したらいいか分からないでいると、推しが「ご飯は食べましたか?」と、訊いて来てくれました。私は、イベントの前に喫茶店でチーズドッグ(カステラ生地の中にチーズが入ったもの)(今流行りのチーズハットグではないです)を軽食しました。
私「食べました」
推し「なに、食べましたか?」
私「えっと…、チーズドッグを…」
推し「チーズドッグ???」
よく分からない様で、どう説明したらいいか考えました。せっかく推しと話せる機会なのに、なにチーズドッグの話してるんだと、あとに思いましたが、その時の私は推しにチーズドッグがどういうものなのかを話すのに必死でした。
私「えっと…、中にチーズが入っていて…」
先にオチを話してしまった感じでした、言葉が詰まりました。少し間があり、推しから「ホットドッグみたいなやつ?」と訊かれて、いや違うけど、もう面倒だったので「ああ…、はい…」と答えて、その特典会は終了しました。
何の時間だったんだろう…、と思いました。以上です…。
「インスタでデート服を選ばされていた……」推しアイドルにまつわる悲しい話を供養する会【K-POP】
DRESS部活に満を持して(?)K-POPが登場! 2019年5月25日(土)、渋谷・朝日新聞メディアラボ渋谷分室にて、「推しアイドルにまつわる悲しい話を供養する会」が開催されました。
このイベントは、事前に寄せられたK-POPヲタの皆さんからの、「推しとの悲しいエピソード」をピックアップし、「これはいたたまれない!」というものは”供養”のための供養箱へ、「いやこれは別に平気でしょ」というものは供養しない。これをパネラーに判断してもらう、といった内容です。
今回パネラーとして登壇してくださったのは、人気YouTuberのあくにゃんと白桃ちゃんのおふたり。あくにゃんはTARGETという(あくにゃん曰く)地下アイドル(筆者注:そんなことないですよ!)、そして白桃ちゃんは人気オーディション番組「PRODUCE101 シーズン2」を経てデビューを果たしたソロ歌手、チョン・セウンくんを推しているそうです。
今回は、イベント中に議論が白熱した(?)3つのエピソードをピックアップしてお届けします。筆者は当日モデレーターを務めましたライターのmaoです!
右からあくにゃん、白桃ちゃん、mao
■永遠の定型句「パンモゴッソヨ(ご飯食べた)?問題」
エピソード1「終わらぬチーズドッグ地獄」
「ご飯食べましたか?」は敗北宣言
あくにゃんさん(以下:あくにゃん)もうこのくだり、多分全国で5億回くらいされてますよね。
白桃ちゃんさん(以下:白桃ちゃん)聞いときゃいいと思ってるだろ。
あくにゃん:「ご飯食べましたか?」っていうのは、日本でいう天気の話と同じ感じらしいんです。でもさ、特典会で天気の話するアイドルの時点でダメでしょ!(笑) しかも、何食べたかなんて絶対興味ないでしょ!
白桃ちゃん:あとヲタクご飯食べなさすぎるっていうのはありますよね。お前(推し)のせいで食べれないんだよ!?
あくにゃん:僕の中で「ご飯食べましたか?」は敗北宣言ですね。言われた瞬間「あ、終わったな」って思う。
白桃ちゃん:聞かれても絶対会話を広げちゃだめですよね。「食べた食べた~! それでさぁ……」っていかないと絶対むこうにペース持って行かれる!
――逆に「食べてな~い!」って言って、心配してもらうっていうのもいいんじゃないですか? 初級者には。
あくにゃん:それで新規ファンは喜べますもんね。話すネタがないときに出てくるヤバい質問だということも知らずに……。
白桃ちゃん:(笑)
――ではこのエピソードは供養しますか?
あくにゃん&白桃ちゃん:供養しましょう!
■サービスではなく仕事です!「ペンサ(ファンサービス)問題」
エピソード2「全然自分のことを見てくれなかった」
席がアリーナなのに推しが優しすぎてスタンドの上の方ばっか見て、全然アリーナの後ろの方を見てくれなかった。せっかくアリーナ自引きしたのに推しに見てもらえなかったからクソ席祈願すればよかったって思いました。
ばんたんのLIVEに行った時にアリーナで前の方だったので必死にアピって「あれ?いま推しと目があった?」って思ったら隣のひとが急に「じみんと目があった!!!!!!!!」とか騒いでて、隣の人を殴ろうと思ったけどそんな余裕がなくて結局楽しければなんでもいいっていうオタクのチョロい考えでいましたね今なら殴れます。
ファンサは、サービスではなく仕事
あくにゃん:ファンサがトンチンカンなアイドルっていますよね(笑)。
白桃ちゃん:目の前に自分のファンがいるのに、他メンバーのファンにばっかりファンサする子とか、「何やってんの?」っていう。
あくにゃん:ファンサを仕事だと思っていない人が多すぎる気がする。歌やパフォーマンスは本業だからもちろん大切だけど、手を振ったりファンを構ってあげるファンサも仕事のうちだから! ファンサを本当の意味の“サービス”だと思っているところがあるので、仕事としてきちんとやろうっていう意思が見えないんだよね。個人的にはお手振りとか指差しみたいなファンサも仕事なんだからちゃんとしようよって思います。
白桃ちゃん:ただ、この投稿自体もトンチンカンですよね。アリーナ席の後ろの方ってフラットだから、そもそもスタンドより目立たないのに。アリーナ後方なのにファンサがもらえるって思ってる時点で厚かましいわっていう(笑)。推しと目が合ったっていうのもね……その近辺を見てるだけだから。
あくにゃん:でもこういう風に勘違いできる人って羨ましいなって思う。僕は周りに「あくにゃんのこと見てたね」って言われても「違う」って思っちゃうタイプのヲタクだから。
――わたしも本人に「あのとき見てたよ」とか言われない限りファンサは信じない派です。では、ひとつ目のエピソードはどうしますか?
あくにゃん:供養!
白桃ちゃん:わたしは供養しないかな。
あくにゃん:でもイベント的には基本供養したほうがいいのかな?(笑)
白桃ちゃん:じゃあ供養(笑)。
――ふたつ目の「『ジミンと目が合った』と騒いでいた隣の人を殴ろうと思った」というエピソードはどうしましょうか?
あくにゃん:供養しない!
白桃ちゃん:その近辺を見てるだけだよ!
あくにゃん:本当に殴らないでよかった(笑)。
■ヲタクはいつも戦々恐々「熱愛問題」
エピソード3「推しに選ばされていたのは、デート服」
インスタで「どれがいいかな」と服の投稿があって、好きな服をコメントしたら数ヶ月後、熱愛報道。その彼女とデートしている写真に写ってる彼の服が私達にインスタで選ばされてた服でした。
彼女とのデート服をファンに聞いてたんかい。すごい悲しいけど、まだその彼女と付き合ってるけど、お前が幸せならそれでいいよ。(脱退したあとも現メンバーをインスタでフォローしたり、デビュー日にはお祝いの匂わせ写真撮ってくれるから好きなんだよな…。)
推しの熱愛は、正直見たくない
あくにゃん:これ、続いてるからいいやって思えます? 僕とっとと別れてほしいタイプなんですけど。「ほれ見たことか!」って言いたい!(笑)
白桃ちゃん:わたしも別れてほしい派です!
あくにゃん:僕の元推しも事務所の練習生とできちゃって、ラブスタグラムをやりだして……。事務所の社長がFacebookに「ゴミを拾ったけど結局ゴミはゴミだった」って書いてました(笑)。
白桃ちゃん:わたしの推しは別れてからもいろいろ出してくるんですよ……。
あくにゃん:どういうこと⁉
白桃ちゃん:新曲の歌詞が、別れた彼女の結婚式に行くっていう内容だったんですよ。しかもこれは実体験でって自分で言い出して(笑)。「言うなよ!」って思いましたけどね。熱愛は水面下でしてほしいですよね。
あくにゃん:え~水面下でも嫌だな。ファンにはわからないところでもやらないでほしい。いろんなものを犠牲にしてアイドルをやってるからこそ輝くと、個人的には思っているので(笑)。
――恋愛とか隠そうとしても、どこかで匂わせたくなっちゃうんですかねえ……。こちらは供養しますか?
あくにゃん&白桃ちゃん:供養しましょう!
■悲しいエピソードがあればDRESSまで
……と、文字数関係で、紹介できるのはここまでとなります。当日の会場ではもっとディープな話もわんさか飛び出しましたよ…!
さすが、ヲタクの数だけエピソードも推し方もあるな……と感じさせられた約2時間。パネラーのふたりは、あくにゃんは小規模グループ、白桃ちゃんは大手事務所を推しているので、それぞれの観点から意見をしていて興味深かったです。
最後は会場の皆さんからも供養エピソードが飛び出して、さらに盛り上がりました。今後もK-POPのヲタクを集めてイベントができたらと思います! vol.2をお楽しみに!
Text/mao
Photo/DRESS編集部
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