ペットボトルが電灯になる!? 貧しくても、ちょっとした工夫で暮らしをよくする素敵なアイデア3つ
『WOMEN EMPOWERMENT 100――世界の女性をエンパワーする100の方法』で紹介された100のアイデアから、日本にいる私たちでも活用できそうなものを3つ取り上げます。
世界には、まだまだ多くの人が電気も水道もない場所で暮らしています。ほとんどが1日数百円以下の「貧困」の状態にありますが、実はあっと驚くアイデアで日々の暮らしをよくしようとしています。
最近出版された『WOMEN EMPOWERMENT 100――世界の女性をエンパワーする100の方法』には、世界中で行われている「コストがかからず、効果の高い」暮らしのアイデアが詰まっています。
100のアイデアのなかには「日本にいる私たちでも活用できそう!」と思うものもあり、厳選した3つをご紹介します。
1.ペットボトルが電灯に!?――ペットボトルのソーラーライト
なんと、ペットボトルに水を入れて、屋根に通すだけ! たったそれだけのことで家庭用電球と同等の明るさを確保できるのです。水の乱反射を活用したこの技術は、いまや世界各地の何十万もの家庭に広まっています。
2.日光で飲料水を確保する――SODIS(日光消毒)
水の消毒に、特別な薬は不要です。ペットボトルに水を詰め、太陽光に数時間(曇りの日は2日間)さらしておけば、紫外線がウイルスやバクテリアをすべて殺してくれるので安全に飲めるようになっているのです。ちゃんと消毒されているか確認できる測定器もあるようです。
3.家庭菜園が楽になる!――キーホール・ガーデン
「家庭菜園」というと、ずっと腰をかがめて長時間辛い作業をしなければ……と考えていませんか? 堆肥と苗床を高く持ち上げてつくるキーホール・ガーデンなら、立ったままの姿勢で作業できるので、きっと野菜づくりが楽しくなります。上から見た形が「鍵穴(キーホール)」のように見えるので、「キーホール・ガーデン」と呼ばれています。ただ楽になるだけでなく、保温性が高いため冬季でも野菜を栽培可能で、中心がコンポスト生成装置となっているので、生活排水などを再利用できます。
出版翻訳専門の翻訳会社。年間約150冊、累計1800冊以上を翻訳。日々、日本の読者に読んでもらいたい海外の書籍を探している。