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寒い冬は、誰かと一緒に銭湯がおすすめ【銭湯日記Vol.5】

めっきり寒くなりました。めっちゃ寒いこの季節、銭湯への道のりが果てしなく遠く思えますが、友達と一緒に銭湯に行ってみたら、何ということでしょう、あれほど高かった敷居がするする下がってしまいました。入浴後はホカホカのまま、何を食べるか楽しい相談。誰かと一緒の銭湯が、こんなに楽しいなんて!

寒い冬は、誰かと一緒に銭湯がおすすめ【銭湯日記Vol.5】

こんにちは。気づけば2017年になっていました。こないだ、2016年の秋もおいしいものいっぱい食べようとか、クリスマスケーキ食べたいなあと思っていたのに。速い。速すぎる。羽生結弦選手の華麗なるスピンより速い。この分だと、来週あたり、私は還暦を迎えていそうな気すらします。

銭湯ヒトリスト、誰かと行く銭湯に目覚める

プライベートでは何をするにも単独行動が基本の私。友達がいないわけではないのですが(と、信じたい)、何かと自分の関心・興味の方向が友達の賛同を得られないことが多く、それだったら一人で行ってみよう〜と出かけちゃいます。もちろん銭湯もその例外ではなく、よし、今夜は銭湯に行こう! と決めたら99%は一人で行きます(友達がいないわけではありません。大事なことなので繰り返しました)。

ところが、この年末年始は実家のお風呂を改築するとかで、仕方なく銭湯に通っているうちに銭湯にハマった両親に誘われ(血だな。)、大晦日、元旦、1月2日と、連れ立って実家のある最寄駅の横にある銭湯に行きました。徒歩10分の道のりも、一人ではなく誰かと一緒だと、何だか楽しい。吐く息が白い! とハアハア無駄に呼吸してみたり、道すがら、ひとんちの庭で丸まっている柴犬にお愛想を売ったり、歩道横の一段高くなった縁石の上だけを綱渡りみたいに歩いてみたり、久しぶりに小学生レベルのはしゃぎ方をしながら銭湯へ向かいました。

外に出たら、ものすごく大きく月が見えて、その左下にくっきりはっきり星が一つ見えました(天文アファンの父曰く、「あれは金星」とのことでしたが、のちにネットで木星と言う説明も見て、我が家の見解としては「……とにかく明るい星!」ということに落ち着きました)。あまりに美しくて大興奮して写真を撮りまくりましたが、家に帰ってiPhoneカメラの限界を悟りました。

気の置けない友達と、いざ銭湯で温泉旅行気分

実家から自分のアパートに帰って、年末年始のお休みも今日で終わりだな〜と寂しく思いつつ洗濯物を干していたら、ずっと日本を離れていた友人から連絡がありました。「昨日帰国したばっかりなんだけど、日本に帰ってきたら絶対に銭湯に行くと決めていた。近日中に一緒に行こう!」とありがたいお誘い。「じゃあ、今日行こうよ」と誘うとさすが私の友達、即答で「いいよ」とのご返答。そんなわけで、浅草の蛇骨湯さんへ。以前、銭湯を舞台にしたTVドラマ、昼のセント酒でも取り上げられた、浅草のど真ん中にある、江戸時代から続く由緒正しい温泉銭湯です。

純和風旅館のような看板。土地柄外国人観光客のお客様も多いと聞いていましたが、女湯は日本人だけでした。男湯は未確認。

蛇口から出るお湯も薄茶色の温泉。贅沢な気分で頭と体を洗い、すっきりしたところで浴槽へ。大きい浴槽にたっぷり湛えられたお湯に手足を伸ばしてつかるだけで、どうしてこんなに幸せな気持ちになるんだろう。友達と一緒におしゃべりしながら入るお風呂って楽しいですねえ。これ、多分女湯の醍醐味な気がします。男性も友達同士で入る人はいらっしゃるみたいですが、あったまったら即出る感じで、目的達成型な気がしています。どうなんでしょう。誰か男性にインタビューしてみたい。

蛇骨湯さんには露天風呂があるということで楽しみにしていました。ドアを開けると、屋根も壁もあるけど、外気にあたりながら入れる岩風呂と、その横に水風呂がありました。先客にお断り入れながら友達とお湯につかると、先客の70代のお姉さん(と敢えて言う)は、とってもおしゃべり好きで、お湯につかったり、水風呂に入ったりしながら台東区周辺のおすすめ銭湯について詳しく解説してくれ、おまけに「水風呂は最近入れて下半身までだな〜」と言っている私に、水風呂に入る時の極意まで伝授してくれました。

いつの間にか、露天風呂には人がぎゅうぎゅうで、初対面同士で「あそこの銭湯はいい」「ここもいい」など銭湯談義に花が咲き、のぼせそうになったので慌てて出てきました。

ほっかほかになったところで、「じゃあ何食べるー?」と友達と相談。さっきのお姉さんはすしざんまいに行ったって言ってたよ、でも浅草って言ったら天丼かなあ、など、色々相談するのもワクワクします。色々討議した結果、目の前にあったもんじゃ焼き屋さんに飛び込みました。お風呂に入ってピカピカになったこともすっかり忘れて…。

日常の中でプチ温泉旅行気分を味わえる、「誰かと銭湯」、オススメです!ご家族と、ご友人と、是非!もしよろしければ、私も誘ってくださいまし。

<店舗情報>
蛇骨湯
住所:〒111-0032 東京都台東区浅草1-11-1
TEL:03-3841-8645
アクセス:東京メトロ 田原町 3番出口より徒歩3分、都営浅草線 浅草 A1出口より5分。
定休日:火曜日
営業時間:13:00〜24:00
※リンスインシャンプー・ボディシャンプーは浴場に設置されていて、無料で使わせてもらえます
※サウナは別料金(200円)です

山口 イツカ

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