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実は賢妻!?「妻力偏差値」爆上げ法を梨園妻・藤原紀香に学ぶ

歌舞伎役者・片岡愛之助さんとの再婚叶った、女優・藤原紀香さん。結婚披露宴からわずか1週間で夫の異性関係が明るみになり、早速風向き不穏ではあるものの、夫や姑に対する身の処し方は、ここまでなかなかの賢妻っぷり。妻力偏差値の上げ方、みんなで彼女から学ばせてもらいませんか?

実は賢妻!?「妻力偏差値」爆上げ法を梨園妻・藤原紀香に学ぶ

そういえばいつからだったんだろう。藤原紀香という名前に、そこはかとないおかしみがつきまとうようになったのは。失礼を承知で言わせてもらうと、「紀香(笑)」って感じだと思いませんか? 紀香って。


紀香のすることなすこと、どれもがすべてくすっと笑える。「そうか、ああいう状況で、ああいうことだけはしちゃいけないんだな」って、いやもうすごく勉強になるのだ。

お笑いタレント・陣内智則との結婚式を十二単で挙げて勘違いっぷりを露わにする。離婚したときは空港でマスコミに「未来形でいきたいと思います!」と笑顔でポジティブさを振りまきすぎて浮く。現在の夫である歌舞伎役者・片岡愛之助との結婚会見では、自分の誕生花まみれの着物を着て、自己顕示しまくり失笑を買う。

ここぞってところで必ず何かやらかすんだよな~。それゆえ紀香、反面教師としては実に優秀なのである。


それにしてもなんだろう、紀香のあのセンスって。手作りで巨大ななんとか城をドーンと建てちゃって、殿さまの格好をしていたくご満悦、みたいなおじさんの感性と完璧にシンクロしてる気がする。

そうか、紀香も城おじさんも、「天下を獲りたくてしょうがない派」。ところが実際にはそれほどの力はない。紀香の肩書きは一応「女優」だけど、代表作は未だ「レオパレス21」のCMだし、城おじさんだって本気で天下を獲るつもりなら、国会議員にでもならなくちゃウソだろうしね。


自分の実力不足に気づかないだけの太い神経と、それでも天下だと信じたものをしゃにむに獲りにいく行動力。所詮フェイクなのに本気で天下を獲ったと錯覚して喜色満面、胸を張ってしまう、ド天然なご陽気さ。

うーん、紀香、いい武器持ってるなあ。このうちひとつでも持ってたら、誰もが人生、かなり生きやすくなりそうである。


いやしかし、本稿の目的は紀香を揶揄することではない。あれこれおかしい紀香も、この度再婚した歌舞伎役者・片岡愛之助夫人としてはなかなかの有能ぶりが伝わってきている、と私は思うのだ。その有能さは、相手が歌舞伎役者という特殊な職業ではなく、一般の男性である場合にも通用する普遍性を備えているので、ここにまとめておきたい。


どちらも一見当たり前のこと。その実、並の当たり前の一歩奥までちゃんと踏み込んでいて、詰めが効いている。
男性から、しかもデキる男性から、恋人ではなく妻に選ばれるには、どうやらこの「詰め」が生命線のようなので、みんなで学習しておこう。婚活中の方は、ぜひご活用を。
ではまいりましょう、「紀香に学ぶ、妻力偏差値」。ここからようやく本題へ!

【妻力偏差値向上ポイント1】男性の健康管理に役立つ、おいしい料理が作れるか

「ハイハイ、男のハートは胃袋からつかめって言うんでしょ? わかってますって」とこぼしたあなたはご注意を。おいしいのはあたりまえ。健康管理に役立ってこそ、妻力偏差値爆上げ料理と呼べるのだ。


美と健康の維持・向上には、もともと並々ならぬ情熱を注いできた紀香。自宅に後輩芸能人を招いては「これ身体にええから食べてや~」とこだわりの手料理をふるまっていたのは有名な話。愛之助との同棲生活が始まってからというもの、一層熱のこもった手料理で愛之助の世話を焼いてきたらしい。


その内容は、パンやごはんを少なめにし、たんぱく質と野菜類を中心に摂取する低炭水化物ダイエットメニュー。お陰で愛之助は、以前よりスリムで健康になったとか。歌舞伎役者は身体が資本だものね。愛之助がハートを鷲づかみにされたのも無理はない。
このあたり、前カノの熊切あさ美にはできない芸当だったんだろうなあ。紀香姐さん、さすがである。

【妻力偏差値向上ポイント2】男性の母親から真摯に多くを学べるか

妻として選ばれるには、相手の男性だけでなく、彼の母親にも気に入られなくてはいけない。けれど本当に大事なのは、彼の母親から単純に気に入られるだけではなく、「この娘になら息子を委ねられる」と深い信頼を得ることなのだ。


愛之助は片岡秀太郎の芸養子。義母は愛之助が片岡家の養子となった翌年嫁いできた後妻で、秀太郎より27歳も年下。紀香とはたった3歳しか違わない。大阪に暮らすこのわずか3歳年上の義母のもとへ、紀香は時間を見つけては足しげく通い、梨園の妻としての教えを受けている。


ここで、嫁ぎ先が梨園だから学ぶべきことが多いんでしょ、と考えるのは早計。自分の嫁ぎたい家をバーチャル梨園と想定して、義母となるかもしれない人に頭を下げ、教えを乞うくらいじゃないとね。「瑛太さんのお好きなお母さまの手料理、教えてください」「翔太さんが元気のないとき、どんなふうに励ませばいいでしょうか? お母さまはどうなさっていますか?」息子に尽くそうと真摯に教えを求めてくる嫁候補。信頼できないはずがない。これでまた妻度偏差値は爆上げ決定。「気に入られる」<「信頼される」。この法則、ぜひ覚えておこう。






さて。この2点を押さえておけば、妻力偏差値は東大レベル。婚活強者となり、結婚への道が一気に開けること必至であろう。紀香に続いて梨園にだって嫁げちゃうかもしれないが、あなたはなりたいだろうか、梨園の嫁。万一奇跡的にお許しいただいても、私なら御免こうむるなあ。


大体世の中、梨園、梨園って持ち上げすぎではないだろうか。伝統芸能としての歌舞伎の素晴らしさには心から敬意を抱くが、近年、梨園があたかも皇室に準ずるものであるかのように持ち上げられるのは納得いかないのだよ。根拠は何? 着物着てるから? それなら着付け教室でも覗いてみれば、みんな着てるけどなあ。


夫・橋之助、改め八代目中村芝翫(しかん)の不倫発覚時、マスコミ対応が上手くて株を上げた妻・三田寛子は確かにできた妻だと思うけど、上場企業ならずとも、経営者の妻って大抵ああいう賢妻だしね。無根拠な梨園神格化ブーム、そろそろ幕引きにしませんか?




小耳沢はさ美/よろず文案作成家 「そうだ 京都、いこう。」という広告がありましたね。文庫本片手に京都を散策したいこの頃。秋ですね~。

小耳沢 はさ美

よろず文案作成家。コラムニスト。エンタメ系ニュースから世相まで、くすっと笑わせユーモラスに批評するコラムに定評あり。 hasami.komimisawa@gmail.com

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