読む美人サプリ #1 読むだけで、美人になれるコラム
胸に沁みいるあたたかな言葉、気づきを与えてくれる示唆に富んだ言葉。こころに響き、あなたを美しく輝かせてくれる、著名人の言葉をお届けします。読むだけで今より美人になれるコラムを、あなたへ。
たとえば大好きな恋人を見つめている女子の、とろけそうに甘い表情。
あるいは、産まれたてのベビーを抱きしめているママの、慈愛に満ちたやわらかな表情。
よし、やるぞって気合を入れて何かに打ち込んでいるときの、あなたの表情も。
女性が最高に美しく見えるのって、表情が輝いているときだと思いませんか?
そして、表情のもととなるのは、こころ……。
かわいい、やさしい、凛々しい。
読むだけであなたのこころをときめかせ、もっと美人にしてしまう、素敵な言葉をお届けする連載、
「読む美人サプリ」。
第1回でご紹介するのは、女優・オードリー・ヘップバーンの言葉です。
「魅力的な唇のためには、優しい言葉を紡ぐこと。 愛らしい瞳のためには、人々の素晴らしさを見つけること」
『ローマの休日』『麗しのサブリナ』『ティファニーで朝食を』など、数々の名作映画に主演した女優、オードリー・ヘップバーン。第二次世界大戦中に、ドイツ占領下のオランダで辛い幼少期を送り、その後、女優として大きな成功を収めたオードリー・ヘプバーンは、晩年をユニセフ親善大使として、恵まれない子どもたちへの支援活動に捧げました。
ファッションアイコンとして、美貌や洗練されたセンスの持ち主という印象の強いオードリーですが、私生活では二度の結婚、離婚、幾度もの流産を経験。決して平坦とはいえない人生を歩む中で、多くの名言を遺したことで知られています。
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これまで多くの女性の生き方、変わりゆく姿を間近で見てきて、気づいたことがあるのです。
それは、こころのあたたかな人ほど、年齢を重ねるにつれ美しくなるということ。
「ありがとう」「がんばってね」。
たくさんのやさしい言葉を伝えてきた女性の口元は、きゅっと引き締まり口角が上がって、常に微笑みの印象をたたえているもの。
多くの人や物を、思いやりに満ちたまなざしで見つめてきた女性の瞳には、思慮深さや謙虚さが宿り、やわらかなぬくもりを感じさせます。
女性の本当の美しさは、美容やメイクだけでは完成に至らない。
こころの美しさが表情として表れたときにこそ、最高に光り輝くのではないか。
そのように光り輝く瞬間を数多く重ねた女性の顔こそが、
生きてきた人生の様相を湛えた、尊く美しい顔立ちへと昇華してゆくのではないだろうか。
年々美しく磨かれてゆく友を見ていて、そんなふうに思うようになりました。
ですから、オードリーの言葉に出会ったとき、わたしは深く共感を覚えたのです。
この言葉には、時代も国境も超え、女性美の本質を物語る普遍性が宿っているように感じられます。
美容の努力を重ねて育てたつややかな肌。丁寧なメイクアップに彩られた顔。
今だってきっと充分にきれいな女性である、あなた。
けれどあなたの美しさは、多くの可能性を秘めたまま、実は未完成なのかもしれません。
よく知っているつもりの自分の顔について、ひとは多くを知らないまま生きていて、
自らの美しさの限界値を低く見誤り、本来の価値を矮小化しているのかも……。
オードリーの言葉に触れ、女性の美しさとは何だろう、わたしの本当の美しさとはいかなるものだろうかと、あなたが考えてくださったなら。
もうその瞬間から、あなたの内に眠っていた美しさが目覚め、輝き、これまで以上にあなたを美人にしてくれるのではないでしょうか。
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次回からも、あなたの表情を輝かせ、もっと美人にしてしまう魅力的な言葉をお届けします。
どうぞ、お楽しみに。