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高知東生 覚せい剤所持・逮捕でわかった「そんな気がする」は真実を射抜く

元俳優で経営者の高知東生(たかちのぼる、51歳)が24日、覚せい剤取締法違反などの疑いで逮捕された。芸能界引退を表明したときから、なんだかアレ……? と感じていたけれど――。

高知東生 覚せい剤所持・逮捕でわかった「そんな気がする」は真実を射抜く

■芸能界引退は、妻・高島礼子の義父介護のため!?

高知東生、覚せい剤取締法違反と大麻取締法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕。「一緒にいた女性と使おうと思った」の第一報に、「やっぱりなぁ」と妙に納得してしまったのは、私ばかりではあるまい。


1999年、高知が結婚した妻・高島礼子の父は、2004年にパーキンソン病を発病。以後、高島は
自宅をバリアフリーに改築し、父親を引き取って介護を始めた。だが、多忙を極める人気女優
高島が父親の介護を続けるのは、やはり無理がある。そこで夫・高知は、さわやかにこう宣言した
(ことになっている)。


「嫁の仕事は世界一。積極的に仕事を受けて。家族が第一だから、俺が介護をするから」。

おそるべし、高知東生。男の中の男。引退してまで嫁の父を介護だなんて、まるでウソみたいな美談である。

これまでてっきり「高島礼子のヒモ夫」だと思い込んでいてごめん。TVで高知の黒光りする笑顔を
見かける度に、「よかったな、礼子のバーターで出られて」って決めつけてごめん。礼子が出ていないドラマに出演することだってあったのに。それでもなぜか脳裡をよぎったんだよ。陰でプロデューサーに頼み込んでる、いじらしい礼子の姿が。緩めの着付けで小紋なんか着てさ、お酌して、求められたらいやでも応じて。


でもそうか、高知がそういう漢だって見抜いたからこそ結婚したんだな、礼子。それって礼子も高知も、なんかもう最高すぎないか?

■ウソみたいな美談は、やはり……

ところが、である。今年3月、舞台の制作発表会見で、父の介護について質問を受けた高島礼子はこう答えている。「介護に関しては、実家でヘルパーさんがやってくれていて、主人は難しい書類仕事を率先してやってくれています」。


あれ? ヘルパーさんいるんだ。書類仕事? なんだそれ。いやまあ介護関連の書類が煩雑であろうことは想像に難くないが、それにしても毎日出すのか? 書類。さすがにそれはないだろう。じゃ、毎日何やってんだ、高知。


日本国民の推定98.5%がはてなと小首をかしげたところへ、高知がキラーンと真っ白い歯見せの笑顔で提示した回答があった。エステサロン経営、である。惜しいな。笑いを取るならそこ、正解は日サロだろ。日焼けサロン。まあどっちでもいいけど。

サロン、横浜・元町で先月開業したとこなんだって。誰に聞いたわけでもないが、開業資金は女房から出ている気がする。それなのに他に女を作って、あろうことか覚せい剤・大麻所持での現行犯逮捕である。彼女と使おうと思ったとか、正直に言っちゃダメだって。この場合、国民がうっかり許してしまうかもしれなかった唯一の正解は「義父の介護に疲れて」だったんだよ、高知。ほんとは介護なんてしたことないとしてもね。


ウソみたいな美談はやっぱりウソ。黒光りする日サロ顔に白すぎる歯の男は、信用してはいけない。


根拠なんてなくても「そんな気がする」ことは、やっぱり真実だったのだ。PC漬けで五感が後退していると言われる現代人の私たちだけど、まだ野生の勘は残っているんだな。まだね、ちょっとだけね。

Text=小耳沢はさ美

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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