花の香りで嗅覚を磨けば、恋愛感度は上がる。

花の香りで嗅覚を磨けば、恋愛感度は上がる。

女性には男性の体臭を本能的に嗅ぎ分けられる力がある。それを上手く活用すれば、相性のいい相手を察知しやすく、恋愛感度も上げられる。日常的に花の香りを嗅ぐことから始めてみよう。


「あら? いいにおい」

雨あがり。会社からの帰り道を歩いていると、職場の後輩ステ子がとつぜん立ち止まった。
私もその場で鼻をクンクンさせてみたが、何の匂いも感じない。

「あっ! コレコレ」

ステ子が近づいた先は道路脇の生垣で、そこには白くて大きな花がいくつも咲いていた。
「ああ〜なんて素敵な香り! 甘くてせつなくて、もう胸がキュンキュンする!」

ステ子にそう言われ、私も花に顔を近づけると、なんともいえない上品な香りがした。

「私、こういう香りには敏感なんですよ。キンモクセイとか沈丁花とか道に咲いていると、かなり遠くからでもわかっちゃう」

「ああ、これはクチナシ。別名ガーデニアといって6〜7月にしか咲かない。いい香りがしただろ?」
私がスマホで撮っておいた白い花の写真を見て、花屋のおばさんはそう言った。

「それが……。ステ子はすぐに香りを感じたらしいんだけど、私は最初あまりわかならかったの」
私がそう正直に言うと、おばさんのメガネの奥の目がキラッと光った。

「由樹子さん、不倫とかしそうにないしね。ダンナともセックスレスだろうし」

「おばさん! ヤダ、どうしてそんなことわかるのよ?」

「わかるよだいたい(笑)。あのね、花の香りって本能に直接働きかけるんだよね。
男性2人がたまたま同じ種類のオーデコロンをつけてても、違う香りに感じるってことない? それ、女性が男性の体臭を本能的に嗅ぎ分けられるってことなんだよ。年頃の娘は、『パパ、クサい』とか言うじゃない? あれ、父親をオスだと感じないように、近親婚を避けるメスの本能なんだよね。つまり人は、匂いで相手との相性を判断する能力があるってこと。
だからバラとかクチナシとか、フェロモンを刺激する香りに敏感に反応する女子は、恋愛感度が高い。つまり惚れっぽいってこと」

「ふーん、だからステ子は、次々と恋しちゃうんだ」

「あんただって、毎日花の香りを嗅いで嗅覚を鍛えれば、恋愛感度は上げられるよ」
おばさんは、案外マジメな顔でそう言った。


恋愛のトキメキなんて、もうずいぶん長い間感じたことがない。それってもう「女終了」ってハンコを押されたみたいで、ちょっとせつなくなる。
不倫とかドラマチックな恋愛なんて、もう私の身に起きることはないだろうけど、ちょっとだけドキドキしたりキュンとしたり、それくらいの「女」は、まだあってもいいよね。
ちょっと遠回りになるけど、クチナシが咲き終わるまで毎日あの道を歩こう。興奮気味に花の香りを嗅いでいたステ子の横顔を思い出し、私はそう思った。

+++ もなみのちょい足しポイント +++

シャネルの「ガーデニア」という香水は、抽出不可能と言われるくちなしの香りを調香で作り出した希少なもので、通常の香水にくらべとても高価です。6〜7月の梅雨の時期は、そんな希少なくちなしの香りを嗅ぐことができるチャンス。特に雨あがりには強く香るので、街路樹や公園を通りかかったら、探してみてはいかがですか。
恋愛で「なんか相性がいい」「不思議な縁を感じる」というのは、実は匂いという目に見えないもので、相手との相性を測っているから、という説があります。「フェロモン」とは匂いの一種のことなので、あなたも嗅覚を磨いてステキな恋愛を引き寄せてくださいね。

この記事のライター

ファッションライター。 大手アパレルで16年間、ブランド管理や店頭指導などに携わる。 現在はフラワー装飾とファッション関連の仕事を兼務。 ブログ「ミランダかあちゃんのスタイルレシピ」は、 40代ファッション人気ランキ...

関連する投稿


結婚を意識しない年下彼氏と過ごす日々

結婚を意識しない年下彼氏と過ごす日々

今年40歳の私と9歳年下彼氏は結婚しない選択をした交際2年目のカップル。結婚を意識しないで一緒にいるふたりの日常、思うことは――。


喧嘩別れを止めるには、「自分を守る」ことをやめてみる

喧嘩別れを止めるには、「自分を守る」ことをやめてみる

好きな人なのに喧嘩別れになってしまう。その原因のひとつに、「自分を守る」ことで相手の本心を見抜けないというのがあります。怒りの下にある本当の気持ちは、どちらかが冷静にならないとわからないものです。喧嘩別れを止めるには、まず「彼のことが好き」という自分の気持ちを信じることが重要です。


死んだと思わせて婚約者の元を去った卑怯男 - そのとき彼女がとった行動

死んだと思わせて婚約者の元を去った卑怯男 - そのとき彼女がとった行動

ハッピーな国際恋愛をしていた女性にある日届いた、婚約者を襲った悲劇のニュース。そのとき彼女の取った勇気ある行動とその結末にとても感銘を受けました。


喧嘩別れを繰り返す男性の心理。自信を持たせてあげることで痛みを回避できる

喧嘩別れを繰り返す男性の心理。自信を持たせてあげることで痛みを回避できる

喧嘩別れを繰り返してしまう男性には、「自分に自信がない」という特徴があります。つい相手を攻撃してしまい、取り返しのつかない状態に進んでしまってからやっと後悔するのですが、やはりまた同じことをしてしまう。そんな男性には、「違う部分があってもいいんだよ」という自信を持たせることが大切です。


「のび太系男子を好きになったとき」の神対応は? - 『ドラがたり』稲田豊史さんに聞く(後編)

「のび太系男子を好きになったとき」の神対応は? - 『ドラがたり』稲田豊史さんに聞く(後編)

『ドラがたり のび太系男子と藤子・F・不二雄の時代』(PLANETS)には「のび太系男子」と名付けられたアラフォー男性の興味深い生態が書かれています。彼らの生態について聞いた前編に続き、彼らを攻略&落とす方法を著者の稲田豊史(いなだ とよし)さんに伺いました。


最新の投稿


ダイエットの味方に? 太りにくい「ワインの飲み方」

ダイエットの味方に? 太りにくい「ワインの飲み方」

ワインを飲んでも太らないパリジェンヌのようになりたい! そう憧れている人も多いはず。美食家の女性の中には毎日のように外食していてお酒も飲んで、運動なんてしていなさそうなのに痩せている人もいますよね。運動も大切ですが、太らないように食事をするコツを彼女たちから学んでみます。


『3月のライオン』は人間ドラマの傑作だから今すぐ観て - 古川ケイの「映画は、微笑む。」#8

『3月のライオン』は人間ドラマの傑作だから今すぐ観て - 古川ケイの「映画は、微笑む。」#8

史上5人目となる中学生プロデビューを果たし、最年少プロ棋士となった藤井聡太四段が、羽生善治王位に勝利したニュースが将棋界で話題に。将棋をテーマにした映画『3月のライオン』は、将棋好きはもちろん「ルールすらよくわからない……」という人にも自信を持っておすすめしたい、人間ドラマの傑作です。


【BOTANIST】夏のヘアケアを天然ミントの冷涼感で

【BOTANIST】夏のヘアケアを天然ミントの冷涼感で

昨年好評につき約1カ月で完売した夏の限定シャンプー「ボタニカル リフレッシュシャンプー17(モイスト/スムース)」が、使用感はそのままに、夏のヘアケアに注目したボタニカル成分を配合して今年も登場。


VEGESUSHI - 野菜を使ったケーキのようなお寿司

VEGESUSHI - 野菜を使ったケーキのようなお寿司

パリやベルリンで注目を集める野菜のお寿司「VEGESUSHI」が日本に。寿司アート集団hoxai kitchen(ホクサイ キッチン)による 初のレシピ本が発売!


ビールを飲むならコレがおすすめ! 簡単おつまみレシピ3品

ビールを飲むならコレがおすすめ! 簡単おつまみレシピ3品

暖かくなってきて、ますますビールが美味しくなる季節ですね。今回は、ビールがより美味しくなるおすすめのおつまみレシピを3品ご紹介します。おうちでのひとり晩酌はもちろん、家族や友人との団欒のひとときに作りたいレシピです。