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開発者はワーママ!誰でもメリハリ美ボディになれる「不二子ワンピ」誕生秘話

着るだけで女性らしい印象に様変わりするワンピース。株式会社サポットが運営しているワンピース専門店「Mimi GranT the shop」では、女性のボディラインを美しくみせてくれる「不二子ワンピ」が大ヒット中。開発したのは二人のワーキングマザー。開発秘話や商品への思いなどを伺いました。

開発者はワーママ!誰でもメリハリ美ボディになれる「不二子ワンピ」誕生秘話

楽天市場に出店しているワンピース専門店「Mimi GranT」を立ち上げた、サポットの原野裕美子さんとデザイナーの園部恵美子さん。専門店が生まれた背景を園部さんはこう語ります。

「私自身、バストとウエストとヒップのバランスが悪くて、上からS、M、Lという体型です。この体型でワンピースを着ようとすると、バストに合わせるとヒップが入らないし、ヒップに合わせると胸がぶかぶかになって不格好に見えてしまう。体型のバランスが悪い方でも、ボディラインにそって着痩せして見え、かつ高級感があり知的に見えるワンピースの専門店を作りたいと思ったのが、事業を立ち上げたきっかけです」

■寸胴体型やぽっちゃり体型もカバーし、忙しい朝も1枚で洗練ファッションに

筆者も不二子ワンピを購入し着てみたところ、伸縮性のあるジャージー素材のおかげで、出るところは出て、締まっていてほしいところはキュッと締まって見える、理想的なワンピでした。なにより寸胴体型の筆者にくびれが出現したことに感激。

ウエストのドレープが腰周りの肉感を目立たなくしてくれるので、ぽっちゃり体型の方でも上品に綺麗なメリハリが生まれおしゃれに着こなせるのだと、統括マネージャーの原野さんは言います。

「私は産後太りで何を着てもパッとしなくなり悩んでいたのですが、不二子ワンピなら、ドレープやタックがウエストや腰回りの肉感をごまかしつつ、綺麗なメリハリを作ってくれ、驚くほどスタイルアップして見えたんです! お客さまからも『旦那に詐欺って言われました!』とのうれしい声もあったほどです。それに、ワンピースだと上下のコーディネートを考える必要がないので、忙しい女性にも向いています。バリエーションも豊富で、冬用の温かい素材や夏の一分袖など、様々なタイプがあります。一見ノースリーブに見える夏の一分袖は、脇をきちんと隠してくれるので、これ一枚で着られるんです」

■「銀座のハイブランド店に自信を持って入れる」品のあるワンピを目指す

気になる色・柄のバリエーションは全108種類。色を選ぶ際は、日本人の黄色みのある肌をスッキリ見せてくれるもの、柄は青山や銀座のハイブランド店にも臆さず入れるような、山の手の上品な雰囲気を意識して選んでいるそう。

「体にあててみて、ぱっと気分が上がるかどうかを重要視しています」と原野さん。好きなものや自分に似合うものを身につけると、それだけで笑顔が増えますよね。

おしゃれと実用性、その両方を兼ね備えた不二子ワンピ。30〜40代の女性が求める上品なワンピースの多くは百貨店だと6万円前後の価格で売っていますが、子育てでお金がかかる時期にそう頻繁には買えません。

かと言って、ネットで5,000円ほどで買えるアメリカからのインポート物のワンピは、色が日本人の肌になじみにくく、ティーンエイジャー向けに作ってあるため縫製もしっかりしていない、というデメリットが。

百貨店ほど高くはなく、日本人が品良く着られるワンピースならばきっと売れるはずだと園部さんと原野さんは予想。その予想は見事的中し、多くの女性たちに不二子ワンピが支持されるようになりました。

左 統括マネージャーの原野裕美子さん 右 デザイナーの園部恵美子さん

「ちなみに発売当初の商品名は『不二子ワンピ』ではなく、『タックタイトワンピ』だったんです。お客さまの『私でも峰不二子のような体型になれました!』という楽天のレビューを読んだのがきっかけで、商品名を変えました。キャッチーな呼び名の方が認知度が上がりますし、私たちも謡いやすいので。他の商品だと、襟あきを広めのデザインにした、イギリスの王室の方が品良く着ていそうなワンピースには『プリンセスカシュクールワンピ』と名付けています」(園部さん)

■家事や育児から逃げるのではなく、どう効率的にやるかを考える


たった二人で始めたワンピース販売事業ですが、なんと発売から1年9ヶ月で月商1000万円超の大ヒットに。家庭があるなか、大忙しの二人はワーク・ライフバランスをどう捉えているのでしょうか。

「社内ベンチャーとしてMimi GranTを立ち上げたとき、我が家には小3と3歳の子どもがいました。ちょうど手のかかる時期です。そのため長男には料理を教え、私が帰宅するまでにご飯を炊いて味噌汁を作って、お風呂を沸かしておくようにさせました。また、主人はもともと家事が苦にならない人なので(本人談)、毎日掃除、洗濯、ゴミ捨てなどあらゆる家事を手伝ってくれています。学校行事も多いのですが『働いているから』という理由でPTAの役員を免除してもらうなんてできません。だから、何年生のときに役員をやると楽だとか、逃げることよりどこで効率的にやるかを考えています」(原野さん)

「お母さんが全部やろうと思うとパンクしちゃいますから。うちは先日長男が社会人になり、下の子も大学で家を出たので、今は仕事し放題ですが、食事の世話が必要だった時期は、小学生だった長男に出汁の取り方から料理を教え、主人にも教え、長い出張中には二人で家事を回してもらえるようにしていました」(園部さん)

小学生のお子さんが料理をこなすとは驚愕。ご家族の協力があってこそ、不二子ワンピのヒットにつながったようです。

「子育てで忙しいなか、女性であることを思い出させてくれるアイテムがワンピースだと思うんです」と口を揃える原野さんと園部さん。

今後も新作を展開していく予定。「最近、オシャレをする余裕がなくなっている……」そう感じたとき、不二子ワンピが女性の心をときめかせてくれそうです。

Text/Photo=姫野ケイ

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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