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人は過去の積み重ねでつくられる。理想の自分を手に入れる4つの習慣

いまの自分をつくっているのは、まぎれもなく過去の習慣。だから、なりたい自分をつくるには、いまの習慣を変えることから。

人は過去の積み重ねでつくられる。理想の自分を手に入れる4つの習慣

「あの人は特別だから」「あの人には才能があるから」。メディアに取り上げられる華やかな有名人、著名人を見て、そう思ったことはありませんか? でも、そうやってただ羨むだけで、「どうせ私は」と諦めて、何もしないのはもったいない。進歩も進化もありません。

そもそも、いま輝いて見えるあの人だって、昔はそうではなかったはず。生まれたときから努力もせず、キラキラしている人なんていません。1日1日を積み重ねて生きているのは、この世に暮らす皆、同じです。1日24時間×365日の時間だって、どんな人にも平等に与えられたもの。

そんな状況のもと、夢を叶えられる人、自分が満足できる人生を送る人になれるかどうかは、日々どんな習慣を持って生きるか、に関わってきます。今回取り上げる『自分と毎日が輝き出す50の習慣』を上梓した美LIFEクリエイター 長谷川朋美さんも、習慣を大事にしてきたからこそ、いま輝きを放っている人のひとり。

1年半で出版した本5冊がいずれも話題の書となった長谷川さん。それまでの8年間ほぼ毎日ブログを書き続けてきた“基盤”があるため、1年半で5冊の本を執筆するのは、無理なく自分のペースでできていることなのだとか。

プロローグで長谷川さんは「一見、大きなものに見える何かは、全て小さなことの寄せ集め」、「『今できる小さなこと』を毎日少しずつでも、コツコツ積み重ねていけたなら、ある日ふと後ろを振り返った時、そこに道ができています」と語ります。

それらは言い換えるならば「習慣」。いまの自分は過去の自分の習慣でつくられています。だからこそ、未来の自分を「なりたい自分」にするには、いまの習慣を変えることが欠かせません。本書ではそのヒントとなる習慣が「朝の習慣」「昼の習慣」「夜の習慣」「1日の間に必ずしている習慣」の4章に分かれて解説されています。

それぞれの章から、DRESS世代の女性たちが今日からでも真似したい習慣を1つずつ、選りすぐってご紹介します。

■「スペシャルな1日」が始まる空間を毎日整える

「自分が心地いいと感じる空間にいると、ポジティブ思考になれたり、新しいアイディアが湧いてきたり、リラックスできたりします」と長谷川さん。朝に生まれた感情や感覚はそれからの1日を左右するため、朝起きてすぐ空気の入れ替えや掃除を行っているのだそう。家を磨きながら、自分自身までもが磨かれる感覚があり、体を動かすことでエクササイズにもなる、というふうに一石何鳥もありそうです。

■ランチタイムに1日の途中経過を振り返る

「振り返り」と聞くと「1日の終わりにするもの」とイメージする人が多いのでは。でも、それでは遅い、と長谷川さんは指摘します。朝に1日のテーマや目標を立てたら、昼休みのうちに途中経過を振り返り、残り半日をどう過ごすか、作戦を立てるのが賢い戦略。そもそもテーマや目標を定める目的は、達成することではなく、達成に向けて意識や努力をすること。だからこそ、途中で見直して、達成度合いを確認したり、軌道修正したり、といったこまやかな調整が大切なのです。

■寝る前の環境は自分が死ぬ時の環境と思う

誰もがあたりまえにやってくると思っている明日。でも「あたりまえの朝が来ないこともある」と、10年を共にしたパートナーを亡くした経験を持つ長谷川さんは、重みのある言葉を綴ります。「1日1日をリセットする感覚」を持って、その日の出来事を振り返り、何が嬉しかったか、誰に感謝したいかなど、眠りにつく前に5分でも考えることを勧めています。さらに、寝る前に部屋は整理整頓されているかをはじめ、「死ぬ前の視点」で周りを見回すと、これまで見えなかったものがクリアになっていく、とも解説しています。

■迷った時は「なりたい自分」に選択させる

人生は選択と決断の連続。ひとりの人間の中にはいろいろな自分がいます。平野啓一郎さんが提唱する「分人主義」を思い浮かべた人もいるはずです。そのときどきの状態や状況によって、意図しない自分が出てきて、それに振り回されることもあるでしょう。そんなときに「なりたい自分」に選択させる(なりたい自分の視点に立って考える)ことを繰り返すうちに、長谷川さんは「いつしか無意識の内に、なりたい自分になれている時がやってきます」と力強い言葉で語っています。

現実と理想の自分との差に生じたギャップを埋めて、理想の自分を手に入れたい――そう考える人に習慣を変えて、未来を変えるためのアドバイスを授けてくれる一冊です。

池田 園子

DRESS編集長(2016年1月〜2020年1月)。

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