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はあちゅうさん×一徹さん対談・後編 「AVとして見せるセックスと現実のセックスは全然違うもの」 2/2


:一徹さんはマンネリになったことはありますか?

:あります。昔はパートナーと別々に住んでいたので、何月何日にここで待ち合わせをして美味しいレストランでゆっくり食事をして、軽くお酒を飲んでホテルで何時間もエッチして……ってやってましたけど、結婚したらそんな時間はなくなりました。だから、本当に隙を見てササッとするようになりましたね。時間があればもっとしたいですけど。

:したくないときってありませんか?

:あります。

:そうなったとき、女性は女としての自信を失って傷つきますが、女性から「今日はしたくない」と拒否されたら、男性は傷つきませんか?

:傷つきますよ。

:そのときはどうします?

:オナニーすると思います(笑)。

:そこは浮気に走るわけではなく、自己解決なんですね(笑)。でも、セックスレスが原因で浮気に走る瞬間って、どんな感じなのかなと興味があります。単純に性欲が先走っちゃうのか、心が先に離れて女性に心理的な癒しを求めちゃうのか。女性は大概、心→身体の順番だと思うんです。男性はどっちが先ですか?

:性欲が先に走っていっちゃう人もいます。先日『VERY』で話題になった、妻にだけ勃たない「妻だけED」の男性は、奥さんは生活を共にしていく相手だけど、恋愛対象は別にいるんだろうなと思います。それに、今40代の方だと、セックスを楽しめるのなんて残り10年くらいじゃないですか。そう思うと気の毒ですよ。

:カップル間でセックス観が違う場合、話し合いしかないですよね。ただ、私自身のことを言うと、性欲格差を感じたときは、どうしたらいいんだろうとは思います。男性って付き合い始めはすごくしたがる。だから、自分があまり気分の乗らないときに断ると、傷つけちゃうんじゃないかなと。

:そういうとき、どうしてます?

:ケースバイケースですね…。たまには自分も気持ちを奮い立たせて応じるし、たまには向こうにも我慢してもらう。

:そこはお互いの主導権争いなんで、付き合い始めの頃に頑張って意思表示した方がいいですよ。今まで早く終わってほしくて「イク〜!」と言っていたのを、10年後になって「実はずっと演技をしていたのよ」とカミングアウトされると、男は騙された気分になりますから(笑)。相手と添い遂げるとして、今後20〜30年その行為が続くと考えたら、勇気を出して正直に伝えた方がいいです。ただ、言い方には気を遣って「私、ホルモンバランスが変わったみたいで、こうされた方が気持ちいいんだよね」とか言うと、「あ〜、そうか〜」と素直に従うと思います。男はバカだから(笑)。

不倫に走るのではなく妄想彼氏で楽しんで

:そういえば私、行為中に顔を舐めまくる人に出会ったことがあります。本当にやめてほしくて……。

:「嫌だ」と伝えました?

:はい。「本当に嫌なんだけど」って。そしたら「ごめん」と謝るものの、その次のときも懲りずにベロベロと舐めてくる……。学習しないんですよね。

:やり返さなかったんですか?

:そんなベロベロ犬みたいに舐めたくないですよ(笑)!

:相手も舐められると「ネチョッとして不快感があるなぁ。彼女、嫌がってたからやめようかな」と理解してくれるかも。それか、苦いモノを顔に塗っておくか(笑)。あまり深刻に悩まず、そうやって工夫していくの、楽しくないですか?

:男優のしみけんさんも、女優さんの脇の下を舐めるので、女優さんが嫌がって、苦い制汗剤を脇の下に塗って撃退したって話、Twitterに書いてました(笑)。

:性に関する話題って、だいぶオープンにはなりましたが、まだ格差があるんですよね。エッチなことを悪いことだと思う人は、情報にアクセスしようとしなくなって知らないままでいる。だから、男性から「生理のときは中に出しても大丈夫なんだよ」と言われたら信じてしまう。女性も、エッチなことは悪いことだとは思わず、知った方がいいですよね。

:あまりファンタジーに踊らされないようにしたいですよね。AVが18歳以上しか見ちゃいけないとなっているのは、性的な描写だからという理由もあるけど、大人にならないとAVで描かれている世界がファンタジーだとわからないからだと聞いたことがあります。見せるためのセックスと実際に自分がやるセックスは違うと。そういう考えはまだまだ浸透していないように感じます。

:セックスレスやマンネリに悩んでいて、セックスで精神的な充足を求めている女性は、僕たちのイベントや、ジャニーズでも韓流アイドルのようなコミュニティでもいいので、経済的に許す範囲で「妄想彼氏」をつくってみるといいと思います。不倫はリスクが高いので、そうやって自分なりに昇華されている方はいますよ。そして実際、旦那さんと上手くいくようになって、「子どもが生まれてしばらくイベントに行けないんですけど、落ち着いたらまた行きます」という声も多くいただいています。いい抜け道はたくさんありますから、自分に合うものを見つけてほしいなと思います。

構成=姫野ケイ

>>前編はこちら

はあちゅうさん
ブロガー・作家。慶應義塾大学法学部政治学科卒。在学中にブログを使って、「クリスマスまでに彼氏をつくる」「世界一周をタダでする」などのプロジェクトを行い、女子大生カリスマブロガーと呼ばれる傍ら、レストラン、手帳、イベントをプロデュースするなど、幅広く活動。2009年電通入社後、中部支社勤務を経て、クリエーティブ局コピーライターに。2011年12月に転職し、トレンダーズで美容サービス、動画サービスに関わる。2014年9月からフリーで活動中。2015年4月から日テレ「スッキリ!!」火曜レギュラーコメンテーターに。
月額課金制個人マガジン「月刊はあちゅう」、オンラインサロン「ちゅうもえサロン」「ちゅうつねサロン」などを運営。著者に『自分の強みをつくる』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)『恋愛炎上主義。』(ポプラ社)『半径5メートルの野望』(講談社)など。雑誌、オンラインメディアなどでの連載多数。催眠術師資格を保有する。

ブログ:http://lineblog.me/ha_chu/
Twitter:@ha_chu

一徹さん
業界初のメーカー専属AV男優として、女性向けAVメーカー「SILKLABO」で活動中。人気エロメンとして、TV・ラジオ・雑誌・イベント等出演中。

ブログ:http://blog.livedoor.jp/silk_ittetsu/
Twitter:@ittetsu_silk

DRESS編集部

いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。

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