ポルチオ性感帯とは? 気持ちよくなれるおすすめセックス方法も紹介【専門家監修】
ポルチオとは腟の奥に存在する子宮頸部を指します。神経が多く、快感を得られるポイントです。ポルチオへの正しい刺激で、セックスやセルフプレジャーをもっと気持ちよくしてみませんか? ポルチオで「イク」感覚を追求してみたい人や性感帯についてより知りたい人はぜひチェックしてくださいね。
セックスの挿入時、刺激すると快感を得られるスポットがあります。そのひとつが「ポルチオ」。
ポルチオは腟内の刺激によるオルガスム(オーガズム)、いわゆる「中イキ」にもつながる性感帯です。ポルチオを開発すれば、経験したことのない快感を得られることも。しかし、無理にポルチオを刺激すると痛みや不快感を与える原因にもなります。
正しい知識と方法で、気持ちよくポルチオを刺激してみましょう。
■監修者プロフィール
■ポルチオとは?
ポルチオとは子宮腟部を指します。腟と子宮の境目とも言える腟の奥のほうに位置し、触るとコリコリしていることが多いようです。
ポルチオが性感帯であるかどうかは医学的に解明されていませんが、腟の奥には迷走神経や骨盤神経などが多数存在し、感度が高い部位だと言われています。ポルチオ付近を刺激することで体が敏感になり、人によっては中イキ(オルガスムに達すること)ができる場合も。
もちろん個人差があるため、気持ちよさを感じない人もいます。女性の10人にひとりは「クリトリスではイケるが挿入ではイケない(オルガスムを感じない)」という報告もあります。無理に挿入セックスでの中イキにこだわる必要はありません。中イキしたい場合は少しずつポルチオに刺激を加えて開発してみましょう。
■ポルチオを刺激するセックス体位4選
ポルチオは腟の奥のほうにあるため、自分の指で刺激するよりもペニスによる刺激の方が快楽を得やすい部位です。
数あるセックス体位の中から、ポルチオを上手に刺激できる4つのおすすめ体位をご紹介します。
1.刺激が腟の奥まで届きやすい「騎乗位」
騎乗位とは、男性の上に女性がまたがる形で挿入する体位です。ペニスが腟の奥まで当たりやすく、ポルチオ周辺を刺激することができます。女性によって気持ちのいい部分は異なりますが、騎乗位であれば女性主導で動けるので、自分の気持ちのいいポイントを刺激できます。
▼あわせて読みたい
騎乗位のコツ。初心者にもできるやり方&テクニックを紹介します!
2.簡単に実践しやすい「後背位(バック)」
後背位とはバックと呼ばれる体位です。女性は男性に背中を向け、後ろからペニスを挿入します。後背位は腟の奥までペニスを当てることができるため、ポルチオを刺激できるのです。
後背位には四つん這いになる体勢のほか、ベッドなどに寝転がって行う寝バックと、立ったまま行う立ちバックがあります。中でもしっかりとポルチオを刺激できるのは寝バックと言われています。また、女性がお尻を突き出すとさらに奥まで挿入できるため、快楽を得やすくなります。
一方で、中高年になると腰痛や股関節痛のため、お尻を突き出す体位で痛みを感じる方も増えます。クッションを腰の下に敷くなど、痛みを和らげる体位の工夫も必要でしょう。
▼あわせて読みたい
寝バックの気持ちいいやり方。挿入のコツや興奮を高めるテクニックとは?【セックス体位】
3.視覚的な興奮も得られる?「屈曲位(屈脚位)」
屈曲位とは、正常位をアクロバティックな形に応用した体位になります。
女性の足を男性の肩へ乗せ男性は前傾姿勢に、女性は腰を少しあげた状態に。女性が脚を曲げることから屈脚位とも呼ばれています。屈曲位には男性の肩へ足をかける「肩掛け屈曲位」のほかに、女性がだるまのように足を折り曲げる「膝曲げ屈曲位」があります。
どちらも腟の奥までペニスを当てやすく、ポルチオを刺激しやすい体位です。また、挿入部がしっかりと見えるため、恥ずかしさと相まってさらなる興奮へとつながることも。
しかし、膝関節や股関節をぐっと曲げると痛みを感じる人もいます。屈曲位など関節に負担がかかる体位は無理をせず、自分にあった気持ちいい体位や挿入角度、深さをお互い伝え合うコミュニケーションを取りましょう。
4.セクシーに体を見せることもできる「松葉崩し」
松葉崩しとは、男性が女性の足を片方だけ持ち上げ、十字になるように足を交差させながら挿入する体位です。松葉崩しはポルチオをしっかりと刺激できる体位のため、中イキしやすいとも言われています。
正常位の応用なのでそれほど苦しい体位ではありませんが、腟の奥の方を刺激することに慣れていない場合は、少し苦しさや痛みを感じる可能性があります。正常位から徐々に移行して、最初から激しく動かしすぎないようにしましょう。
男性のピストン運動によって体が揺れるため、動きの中でセクシーさを演出することができる体位でもあります!
▼あわせて読みたい
「少し物足りないかも」なセックスを盛り上げる体位3選
■ポルチオで気持ちよくなる4つのコツ
セックスをするときの体位でポルチオを刺激したからといって、必ずしも気持ちよさやオルガスムを得られるわけではありません! セックスをするときの状況も大切な要素になってくるのです。快感を得るための精度をさらに高めるためのコツを4つお届けします。
1.回数を重ねて練習する
ポルチオで気持ちよくなるためには、回数を重ねて練習をする必要があります。最初からクリトリスや乳首でオルガスムを感じられる女性もいれば、回数を重ねてようやく気持ちよくなれる女性もいるでしょう。それと同じように、ポルチオで簡単に中イキできる女性とそうでない女性がいます。場合によっては気持ちよさを感じないこともあります。
ポルチオで気持ちよくなるためには、少しずつ刺激を与えて練習を重ねることが大切。男性のペニスで少しずつ刺激を増やしていくほかに、セルフプレジャーで指やおもちゃを使ってみるのも有効です。いきなり強い刺激を与えるのではなく、少しずつ開発を進めていくといいでしょう。
2.リラックスした状態で行う
気持ちよさやオルガスムを得るために重要なのは、リラックスをした状態でムードをつくること。他のことを考えてしまったり、緊張していたりすると、気持ちよさを感じにくくなってしまいます。これは全ての性感帯にも言えること。
セルフプレジャーを行うときはリラックスできる環境で、部屋のムードを作りましょう。性的な気分を盛り上げるためにアダルトビデオなどを見て興奮することも大切です。セックスの際もピロートークや愛撫などの前戯をしっかりと行いつつ、リラックスした状態で刺激してみてくださいね。
3.ゆっくり濃厚に刺激する
ポルチオの開発が十分にできていないうちから激しいピストンをすると、苦しかったり痛みを感じてしまったりするため要注意。まずは、ゆっくり奥へ挿入し、円を描くように腰を動かしてみてください。
ポルチオで気持ちよくなれるように変化したあとは、徐々に刺激を強めていくといいでしょう。中イキは体質によってできる・できないが別れる場合もあるため、まずは気持ちよくなることを目標にすることがおすすめです。
4.自分の気持ちのいい部分を覚える
人によって腟内の気持ちいいポイントは異なります。ポルチオ部分が気持ちいい人、ポルチオよりもっと手前が気持ちいい人などさまざまです。まずは、セックスやセルフプレジャーで自分が気持ちいいと感じることのできる部分を探りましょう。
気持ちいい部分がわかったらセックスで積極的に刺激してみてください。騎乗位なら自分で気持ちいいポイントにあたるよう動き、その他の体位で刺激する際は、パートナーに自分の気持ちいい部分を教えてあげてくださいね。
■【体験談】ポルチオを刺激するセックスの体験
ここからは「ポルチオ」にまつわる女性の感想コメントをご紹介します。実際に、ポルチオへの刺激を女性がどのように感じているのか見てみましょう。
「ポルチオが気持ちいい」という方も見受けられるほか、ポルチオへの刺激の感じ方も個人差があるようです。ピストンよりも振動の方が気持ちいいという意見も。ポルチオで気持ちよくなりたい場合は、マスターベーションなどを通じて自分が絶頂をどこで感じやすいのかを見つけてみるといいかもしれません。
■ポルチオで中イキもできるかも?
個人差はありますが、ポルチオは神経がたくさん存在し、感じやすい場所でもあります。ポルチオを開発すれば、中イキを体験できるようになることも。
まずはポルチオがどこにあるのかを確認し、少しずつ刺激を与えながら、気持ちよさを感じるポイントを探ってみてください。セックス中にいろいろな体位を試しながら、新たな快楽を追求してみましょう。
■専門家コメント「中イキできないことにコンプレックスを感じなくていい」
そんな悩みを持つ女性は少なくありません。また、ポルチオ刺激でオルガスムを得られる女性でも、毎回、セックスの挿入刺激でイクわけではありません。体調や性周期、ストレスやパートナーとの関係性など、いろんな要因で感じ方は変わります。
また、ポルチオや腟への神経分布にも生まれつきの分布差があります。体表に近い部位に神経が到達している人は、同じ刺激でも感度が高いですし、もともと子宮頚部周辺に感覚神経の密度が薄い人は感度が低くなることがわかりますよね。
だから、セックスは十人十色。
ポルチオイキできなくても、クリトリスイキできていれば、まずはそれでいいんです。そして、セルフプレジャーやパートナーとのセックスを通し、中イキできるようになる人もいれば、そうでない人がいることも、普通です。
中イキできないことに焦ったり、コンプレックスに感じたりしないことが大切ですよ。人は人、自分は自分のセックスの快楽を追い求めてくださいね。(富永喜代先生)
いろいろな顔を持つ女性たちへ。人の多面性を大切にするウェブメディア「DRESS」公式アカウントです。インタビューや対談を配信。