未来を変えるのは自分の行動だけ。それが女性の自由への近道。

未来を変えるのは自分の行動だけ。それが女性の自由への近道。

今から1年前は、地獄のような日々だった。自分がゼロから創り上げ、上場まで果たした会社を退任する事になり、最後の株主総会の頃だった。


今から1年前は、地獄のような日々だった。自分がゼロから創り上げ、上場まで果たした会社を退任する事になり、最後の株主総会の頃だった。きちんと出席し、株主のみなさんに自分の言葉で退任の挨拶したいとの要望もすんなり受け入れてもらえず、最後までもめにもめた15年目の勤務最終日だった。

一人でスタートし、まさに自分の全部を注いで頑張った。仲間を必死で集めて、資金を必死で集めて、なんとか上場を果たし、やっとこれからという時だったのに。誰にも見送られず、最終日一人で会場を後にする自分。

感慨もなく、タクシーを拾うまでとぼとぼ歩いた。今年の夏みたいに暑くて、すごく日差しが眩しくて、目黒雅叙園の緑が目に痛いほどで、泣くに泣けない気分。惨めだ。私にはもうなにもなくなった。なんでこうなったんだろう。あの時のあれだろうか。あそこでこうすればよかったのか。反省マニアのように自分の精神を苦しめる日々だった。

ある日ふと思った。「あれ、私なにやってるの?。」毎日自分を苦しめて、全然楽しくない。私はあの場所にもう一回戻りたいと思っている訳じゃない。過去を美化しようと思ってもない。でも、後ろばっかり振り返ってる。ただ幸せに生きていきたいだけなのに、誰かの役に立つ人生を送りたいだけなのに。

こんな風に立ち止まっているのは自分らしくない。反省ばかりしたってなにもうまれない。一度失った「形」は取り戻せないのだ。「そうか、やりたかった事をやればいいんだ。」その人らしい人生はやりたい事の羅列だ。人生は未来に向かって広がっていくもの、今日からやってみたいことを全部やって自分らしさ全開の人生をもう一度スタートしよう。なりたい自分、理想の人生、もともとあったイメージを行動によって具体化すればいいんだ。そんな基本姿勢を今更思い出した。

その日から失った時間を取り戻すかのように行動しまくった。まず、美容院に行った。トラック1台分断捨離もした。すっきりした髪と部屋にして、再びトレーニングを始めて体力をつけた。子供とのコミュニケーション方法も変え、家族も大切にした。友達のお祝いがあれば駆けつけたり花をおくったり、食事に誘ったりした。大切にしてくれる旧知の仲間にくわえ、新しい交流がスタートした。

新会社を設立し、仲間を募った。ずっとやりたかったベビーシッター事業をスタートした。経営基盤を安定させる為のお金の勉強もして万全の体制を敷いた。思い切ってオフィスも構えた。自分のこだわりが詰まった新しいオフィスは六本木にした。生活環境も見直して、私も会社の徒歩圏内に引越し仕事に集中できるスタイルを構築した。

先日カラーズの設立1周年パーティをした。社員をねぎらうつもりが、逆にサプライズでメッセージをもらって胸があつくなった。気づくとあれから1年が経ったんだ。いま、毎日が充実している。1年前には一人だったけど、いまは10人の社員とインターンと日々来訪者がある毎日笑いが絶えないオフィスにいる。素晴らしく充実した1年だった。

「日本にベビーシッターの文化を」に共感する仲間は理念が一致しているので、迷いなくチームでサービス向上に集中している。ゼロから始めたキッズラインは、理想の状態にはまだまだだけれども、最近は、毎日のようにお客様からの感謝の声がとどき、口コミと手応えの実感が私たちのエネルギーになっている。

子供と社員と大切な人と、そして、育児をしているすべての親御さんと、私には、幸せにしたい人たちが沢山いる。女性がより輝く社会にしたいと心から思い、アイデアは湧き出る。だから毎日やりたい事には事欠かない。

1年なんてあっという間だ。行動すれば、たった1年で人生はこんなにも変える事が出来るんだ。きっともう1年経った設立2年目はもっともっと誰かの役に立つ事業になっているはず。だからこれからも毎日未来をみて自分らしさ全開で進んでいきたい。

未来を変えるのは自分の行動だけ。
それが女性の自由への近道。


経沢香保子



Text / Kahoko Tsunezawa
DRESS 2015 10月号 P.139 掲載

経沢香保子(つねざわ かほこ)
桜蔭高校・慶應大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳のときに自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。 2014年に再びカラーズを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社会を実現するべく、1時間1000円~即日手配可能な 安全・安心のオンラインベビーシッターサービス「キッズライン」を運営中。オンラインサロン「女性起業家サロン」も人気。

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コラム集「経沢香保子の本音の裏側」

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桜蔭高校・慶應大学卒業。リクルート、楽天を経て26歳のときに自宅でトレンダーズを設立し、2012年、当時女性最年少で東証マザーズ上場。 2014年に再びキッズラインを創業し、「日本にベビーシッターの文化」を広め、女性が輝く社...

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