わたしに会うまでの1600キロ/DVD/FXBJS-62517
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ひとりの夜は、なんだか寂しい気持ちになったり、人生について考えてみたり……。そんな夜にぴったりの映画をセレクトしました。
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ふと、大人になって「ひとり旅に出たい!」と思うときがありますよね。そんな夜におすすめなのが『私に会うまでの1600キロ』。本作は、ニューヨーク・タイムズのベストセラー原作の実話。離婚や母の死、自らの乱れた生活を正すために、1600キロの道を、バックパックを背負って踏破した女性が主人公です。
八方塞がりな人生が、一歩一歩大地を歩むことで浄化されていく様を、リース・ウィザースプーンが体当たりの演技で演じています。こんな過酷な旅はできないけれど、もし自分が同じ道を歩いたら……と想像しながら観ると、人生の光明が見えてくるかも!
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もう寝る準備万端! という状態で観たいのが『ミッドサマー』。ホラー映画は苦手、という方にもおすすめしたい、新時代のホラー映画の傑作です。
家族の死によって精神的な問題を抱えている主人公ダニーは、大学の友人とともに、スウェーデンの奥地で、90年に一度行われる祝祭に参加します。楽園にみえたその場所で、想像を絶する凄惨な儀式が始まって……!?
妄想やトラウマ、疑心暗鬼、嫉妬や恋愛感情といった、私達が普通に抱く感情が、北欧の楽園で開催される儀式の中であぶり出されてゆくという展開に、まるで自分が精神鑑定を受けているかのような感覚におちいります。ひとりで観た後は、そのまま布団にもぐりこんで寝たい……恐怖の夜を楽しんで。
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アダルトビデオも堪能映画も、ひとりで観るのはいいけれど、かえって切ない気分のまま、欲求不満がたまってしまうもの。
やっぱり、物語(ちょっぴりエッチな)を楽しみたい! ということで、堪能映画を越えた作品としておすすめしたいのが、『シェイプ・オブ・ウォーター』。
本作は、心に傷を負い、話すことができない孤独な女性が、謎の生き物と心を通わせてゆくファンタジー。米国アカデミー賞では同年最多の13部門にノミネートされ、監督賞をはじめとする4部門を受賞した本作。孤独な清掃員の女性と、研究所にとらわれた未知の水生生物の交流を描いているのですが、堪能シーンがなんとも言えず美しく、エロティックなのです。
セックスのお相手は水生生物。ヒロインの女性も、キラキラした美人女優ではありません。だからこそ、人間同士が愛し合う行為よりも、ずっと美しいものを見ているような気になります。観終えた後、部屋の外の世界が、ちょっと変わってみえること間違いなしの一本です。
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彼と別れ、失恋したばかりのときに観る恋愛映画は、楽しかった思い出が蘇ってきて、かえって寂しさがつのってしまうもの。そんなときは「彼との思い出を忘れられるか」という究極のテーマで映画を観てみるのも良いかもしれません。
ある日、主人公・ジョエルは、恋人のクレメンタインと喧嘩してしまいます。仲直りしようと彼女に会いに行くのですが……。なんと彼女はジョエルのことを覚えていません。実は、ジョエルとの思い出を消すために「記憶除去手術」を受けていたのです。
ショックを受けたクレメンタインは自分も「記憶除去手術」を受けようと決意しますが……!?
誰もが一度は経験する、失恋した相手の記憶を消したいという願い。「もし、大切な記憶を消すことができたら?」という「たられば」から、思い出の大切さが伝わってくるラブストーリーです。観終わったあとは、つらい思い出が美しい思い出に変わっているかもしれません。
ひとりで観る映画は、部屋でだらだらしながら観てしまうもの。じっくり己の感情を向き合えるときにこそ、心に響く映画を通して、自分も見つめ直してみてはいかがでしょうか。
恋愛ライター。LINE記事を得意とし、自立した女性へ向けた恋愛記事を多数執筆。